ナスタの仲間たち(Tropaeolum属)
Tropaeolum ciliatum(トロパエオルム シリアツム)
T.ciliatumは耐寒性の強いナスタ仲間です.2000年にイモを入手し翌年春に大阪で開花しました.生育サイクルは青花ナスタとは異なり,夏場も成長を続けます.
最初は青花ナスタと同様に育てていたのですが,青花ナスタが枯れる時期になっても地上部は青々したままです.ただ,大阪では5月の気温上昇とともにハダニなどの害虫が発生し,葉の色が点々と抜けてしまい,やがて枯れていくといった症状が酷くなります.そこで夏場は蓼科へ連れて行く事にしました.初年度蓼科で地植えにしていたところ,機嫌良く葉は青々としていました.ただ,成長はゆっくりでたいして葉はさほど茂りませんでした.
秋になり株を堀上げ大阪へ連れて帰りましたが,地植えにしていたため地下茎の一部が残っていたようです.その結果,冬場の最低気温がマイナス15度にまで下がる蓼科で地下部が越冬し,翌春地上に芽が出現し驚きました.ただ,蓼科では地上部に芽が出たとしても茎の伸びがイマイチで,いまだに開花した試しがありません.夏場の気温が足りないのか,それとも雑木林の中なので日照不足なのか,あるいは鉢植えのように根を制限しないと株が充実しないのか,いずれかだと思います.
こんな具合なので,あちこちからヒョコヒョコ芽を出すのですが,茎がせいぜい10センチほどになったらもう秋になり成長はストップ,という事をここ数年繰り返しています.雑草化されては困るのと,一度この地下茎はどのようになっているのか見てみたい気持ちとで地面を掘ってみたのですが,30センチにまで掘り進まないうちにどうしても切れてしまいます.それでも直径1センチにも満たない小さなイモが出来ているのを確認することが出来ました.このチビ・イモで越冬するのかと思うと感心します.
なんとかこの現状を打破して再度花を見たいと思うのですが,さていつ実現するでしょうか….(2004/08記)
2000/03 | 03/14 シリアツムのイモ.青花ナスタ同様の栽培を続ける. ![]() |
2001/05 | 05/22 シリアツム開花!! この株は「2000/3/14楕円球根」と名札が刺さっているので,昨年イモからスタートした株で,夏場は蓼科で過ごし,冬を大阪で越した株.花は濃いめの黄色い花弁5枚で,内側には赤筋の模様有り. ![]() |
2001/05 | 05/27 数株あるシリアツムのうち,2株について鉢底から茎が伸びてきて驚いています.ベランダに直置きしている1株(ちょうど現在開花している株)は出てきた茎が干からびて枯れてしまいましたが,もう1株はまだ元気にしているので,この際植え替えと同時に鉢底から出ている茎の正体を見極めようと思い立ちました. 鉢底の方にある根が一部太くなっているのを確認,またそこから茎が伸びていて鉢底から出ていたのも確認出来ました.これが塊茎というヤツか….適当にカットし,葉も展開しているその茎を鉢上げしました.また,白い塊茎部分を2つ約5センチの長さにカットし,黒ポットに埋めてみました.果たして茎が土から顔を出すでしょうか? 写真:開花しているシリアツムの鉢底から出てきた茎.ベランダ直置きのため既に干からびてしまった. |
2001/09 | 09/26 夏越しのため蓼科で栽培していたシリアツムでしたが,地植えのためかあちこちから芽が出ており,それらのチビ苗を鉢上げして大阪に持って帰りました.また,5/27に根から株分けした株も蓼科で地植えにした結果,少しながら成長したので持ち帰りました.チビ苗の中には,まだ根の出ていないものもありますが,日中は30度近い暑さの大阪で無事に育ってくれる事を祈っています.親株はまだ蓼科に置いたままなので,そちらは霜でやられない事を祈るのみ,です. 写真:植え替えたシリアツム(9/25撮影) |
2002/06 | 06/20 冬越しのため大阪に持ち帰って育てていたシリアツムを,再び夏越しさせるため5月に蓼科へ連れて来ました.地植え先を決めようと地面を見てたら,シリアツムらしき新芽を発見!!冬場はすっぽり雪に覆われ,氷点下12度まで下がったこの冬,地下部で密かに冬越ししていた物があったとは!!昨年秋に全て堀上げたと思っていたのに,どうやら塊茎で潜んでいた物があったようです.シリアツムがこれほど耐寒性があるとは思いませんでした. 写真:地面から顔を出したシリアツムの新芽(4/20撮影) |