蓼科高原だより:その107(2014/05/25〜06/14)

青花いろいろ(05/25)
玄関先の温度計を見ると,不在時の最低気温は4度・最高気温は26度とずいぶん温度差がある.
庭は一気に植物たちの成長が進み,前回とまるで違う所のように見えた.

前回帰る際,もうちょっとで咲きそうな青ケシ(メコノプシス・ベトニキフォリア)のつぼみが気になっていた.きっと不在時に咲いているだろうと思っていたら,やはり一番花は不在時に開花して既に散っていた.そして二番花がちょうど開花中!運良く花を見られて良かった.

写真:青ケシ
  

そしてトロパのアズレウムがまだ咲いているのには驚いた.種から組を4株大阪から連れてきて,2株は完全に干からび開花した1株もほぼ終わりの状態,そしてもう1株は葉がまだ青々していて開花中.

写真:開花中のアズレウム1317号
 

青ケシを植えている場所のすぐ近くでは千島ルリオダマキが開花.その後ろで斑入りのフロックスが開花中.

写真:千島ルリオダマキ,斑入りフロックス
 

別の場所でベロニカ・アルメナ,アンチューサ・アズレア,そしてこぼれ種で出て来たワスレナグサが開花中.

写真:ベロニカ・アルメナ,アンチューサ・アズレア,ワスレナグサ
  

ブルーのプリムラ,ブルーサファイアが開花,カピタータはまだ頑張っている.

写真:ブルーサファイア,カピタータ
 

ツルハナシノブは旺盛に開花,間にシレネがはさまれている.

写真:ツルハナシノブとシレネのコラボ
  
ジャーマンアイリス祭り@ハイジの村(05/30)
気分転換にと朝からハイジの村へ.気温が高くなる予報だったので早めに行って早めに切り上げる予定で出発.
さすがに平日,10時前はほとんどお客がおらず園内独り占め状態でノンビリ散策が出来た.

ジャーマンアイリスは見頃をやや過ぎた感じ.それでもまだまだ充分見られる.180品種3万3千株が園内に植えられているらしい.色とりどり,こんなに品種があるのかと目を見張る.

写真:ジャーマンアイリスいろいろ
  

  

   

バラの回廊では早咲きのバラが開花中.6月に入ればバラ祭りが開催される.全体的に見るとまだ2〜3分咲きくらいか.

写真:バラの回廊のバラたち
  

  

   

ジャーマンアイリスやバラ以外にも園内には(温室も含めて)様々な植物が咲き,飾られていた.ナスタの姿がまだきれいに整っていたのが好印象.

写真:その他いろいろな植物たち
  

  
花パーク(05/31)
ここ数日連日の高温で最高気温は28度ほど,まるで真夏の気候になっている.
炎天下の花パークはちょっと危険…と思いつつ,ランチがてら覗いてみた.エントランスの大木・マロニエ3兄弟?には赤い花が付いていた.

写真:マロニエ


園内にはオダマキがあちこちで開花中.春の名残のヘレボと夏の植栽のマリーゴールドが共存している面白い光景が見られた.

写真:オダマキ
  

写真:ヘレボとマリーゴールドの共存,ドウダンツツジ(ベニドウダン?)
 

フジは終盤だったが甘い香りが漂っていた.チャイブが満開で見事.黄金葉のシモツケの葉が美しく,たくさんの蕾を持っていた.

写真:フジ,フジ棚の手前はチャイブ,シモツケ仲間
  

写真:別の角度から見たチャイブ・コーナー
 
受難の青ケシ(06/01)
6月がスタートしたが,5月末と6月初日,いずれも30度を記録する真夏日となった.5月にこんな高温になった記憶は無い.まだ梅雨入りもしていないのにいきなりこんな気候では夏が思いやられる. 庭で地植えにしている青ケシが気の毒.すぐダメになってしまいそう.

6/1現在,青ケシは4番花まで開花,5番花の蕾が割れてブルーが少し見えているところ.

写真:青ケシ

青ケシ…変遷(〜06/11)
今回滞在時,一番花は見られなかったが,最後の花が開花して終わるのを見届けることが出来た.その様子をまとめてみた.

5/25に2番花が開花中なのを発見.5/27に3番花も開花.5/28に一番花の跡をカット.

写真:5/25,5/27,5/28,5/29
   

5/30に4番花開花.真夏のような暑い日が数日続いた.6/3に5番花(最後の花)開花.

写真:5/30,5/31,6/1,6/3
   

6月5日に入り梅雨入りし毎日雨の日が続く.6/11最後の花も終わりになる.2,3,4番花の跡にお茶袋をかぶせてみた.種が採れるかな?

写真:6/4,6/8,6/9,6/11
   

近所の植物たち(〜06/11)
今年はやたらマムシグサが多い.散歩していても必ず出会う.画像は特にマムシグサの嵐だった場所.敷地の外にはみ出して咲いているド根性マムシグサも2株見えている.そういえばウチの庭にも1本出ていた.そしてどこもツツジの最盛期.

写真:マムシグサ(5/27),ツツジ(6/9)
 

れとハナニラに似た白い花のオオアマナ,これは初めて見た.別名が「スター・オブ・ベツレヘム」と言うそうで,花の中央部を見ると納得.ユリ科の害落飾物で繁殖力旺盛,土の中に鱗片が混じってあちこちで繁殖している模様.

写真:オオアマナ(5/31)
 

庭の隣家との境界でチゴユリの群落が咲いているのを発見.散歩道でも時々見かける.チゴユリは小さな花が下向きに付いている.ちょっと上を向いてもらい,花を撮ってみた.散歩道ではササバギンランを発見.大きな倒木があって心配だったがどうやら無事だったようだ.

写真:チゴユリと花のアップ(5/29),ササバギンラン(6/1)
  

散歩していたらそこかしこに白いフジのような花をよく見かける.これはニセアカシアの花.繁殖力旺盛のようで,どこもよく茂っている.枝にトゲがあるので嫌われる,という話を読んだので眺めてみたらその通りトゲがあった.

写真:オオバユキザサ(6/2),ニセアカシア(6/8)
 

庭の植物たち(〜06/11)
何と言っても存在感があったのは昨年5月に日野春ハーブガーデンで購入し地植えにしていた赤葉ワイルド・チャービル.あれよあれよと言う間に株張り1mほどの巨大さになり銅葉を茂らせレースのような白い花が開花.いつもデカイなぁと思うルバーブの花茎が可愛く思えるほどで,名前の「ワイルド」は伊達じゃないね,と思った次第.花は繊細なのに草姿はゴツイ.来季どうするかな….(~_~;)

写真:赤葉ワイルドチャービル全体像と花のアップ(6/3),ルバーブ花茎(6/4)
  

カーペットカスミソウは昨年3月西宮の北山植物園で株を買って鉢植えにしていたもの.

写真:ドワーフコンフリー’ヒッドコートブルー’(5/31),シラー(6/1),カーペットカスミソウ(6/9)
  

オダマキのピンクペチコートは初開花.数年前に種を頂き直まきにしていたものが育った.八重オダマキは以前からの株.

写真:オダマキ(ピンクペチコート:5/29),八重オダマキ(6/9),八重オダマキ(6/3)
  

写真:斑入りオダマキ(6/9),カラミンサ・グランディフローラム,大輪桃花西洋ウツボ草(6/11)
  

自生のベニバナイチヤクソウは6/3にほぼ満開,マイヅルソウも咲き始めている.ニオイアヤメはもう何年も前に株を植え付けたものだが今まで開花したことがなかった.今年初開花.花に鼻を近づけるとほんのり甘い香りがしている.

写真:ベニバナイチヤクソウ,マイヅルソウ,ニオイアヤメ(6/3)
  

ペンステモン類は6/11現在,まだほとんどが未開花で花芽状態.黄色花のビニフォリウス・メルシー・イエローは今季日野春ハーブガーデンで購入したものを地植えにしておいた株.ハウス育ちなだけあって開花が早い.

写真:ペンステモン・ビニフォリウス・メルシー・イエローと花のアップ,ペンステモン・ブルーヘブン(6/11)
  

ゲラニウム・バレリーナはスジ模様がキレイで1株追加購入,鉢植えにしている.クレマチスは昨年だったか,ハンショウヅルを買ったハズなのに咲いたらこんなに派手な花.(@_@) これは少なくともハンショウヅルではない.大阪で発芽し連れてきた鉢植えのsmithiiが初開花.

写真:ゲラニウム・バレリーナ(5/29),クレマチス(6/10),鉢植えのsmithii(6/9)
  

ゲラのファエウムはこぼれ種で数カ所から出て来ている.画像は親株の様子.

写真:ゲラニウム・ファエウム2種,ゲラニウム・サイラック(6/3)
  

写真:更紗ドウダン,ユーホルビア・ポリクロマ,(5/30)
 

写真:ポテンティラ・メルトンローズ,ルピナス,ダイアンサス・スープラクリムゾン(6/9)
  
蓼科湖・彫刻公園の青ケシ(06/12);追記6/13
6/8に蓼科湖の彫刻公園へ行った際,青ケシが花芽を付けているのを発見.ここの青ケシはグランディス.

写真:青ケシ・コーナーと花芽(6/8)
 

そろそろ咲いたかと見に行ってみたら咲きかけているところだった.素晴らしいブルーに感激.明日にはしっかり開くことだろう.数株あるうち花茎が上がって来ているのは1株だけ.後は来季に期待かな.

写真:青ケシ・コーナーと花(6/12)
  

水辺の一角ではまだサクラソウが頑張って咲いていた.

写真:まだ頑張っているサクラソウ


追記:6/13 夕方気になり開花状況を確認しに行ったら…見事なブルーに出会えた.

写真:開花した青ケシ(6/13)
  
ハイジの村再び(06/13)
久しぶりの日射しに誘われハイジの村へ.バラが見頃かと思って行ってみた.当然ながら5月末に訪れた前回よりもバラは咲き進んでいたけれど,花がら摘みが追いつかず,きれいに咲いた花の横で終わって無残な姿の花がらがあったりして,構図的にはイマイチなところが多かった.ジャーマン・アイリスはすっかり終わって残骸.夏にはヒマワリ・コーナーと生まれ変わる.パンジー・ビオラ類は既に撤去されてマリーゴールドに変わっていた.

写真:園内のバラ
   

   

  

  

ひとつ「え〜っ!?」と思ったのが園内の消毒作業.あるコーナーでコンプレッサーの音が響き,作業人がマスクして農薬散布をしているのを見かけた.風に乗ってバラの香りと共に農薬のニオイがしてきて思わず退散.さすがに農薬のニオイではバラの香りが台無し.普通のバラ園なら閉園後か開園前に済ませる作業だと思うけど…と疑問に思った.

園内をぐるりと一周していたら思わぬ出会いが.うさぎ小屋の前にうさぎが出ている!?大きなうさぎと小さなうさぎ,たぶん親子なのだろう.お皿が置いてあり周囲にはペレット状のエサが散乱していた.それを食べているうさぎ達.小屋の戸は閉まっているのにどうやって出て来たの?と思っていたら小さな通り道が小屋と地面の間に出来ており,そこから出入りしているのを確認,なるほど…と納得.人慣れしているのか,近づいてもまるで平気な彼ら…それどころかすっかりくつろぎムード.おかげで至近距離で記念撮影出来た.(^^)

写真:うさぎ
  

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