蓼科高原だより:その128(2016/06/04〜06/18)

庭の花たち(06/04〜07)
先月下旬に花盛りだったツルハナシノブはすっかり花が散り,毎年見慣れた不思議な状態になっていた.まずビックリしたのはクレマチス.昨年も咲いていたが,今年も派手に開花中.巨大組のルバーブ,銅葉チャービルが派手に開花.ルバーブは茎を収穫.ワイルドストロベリーも実が出来ていたので収穫.

写真:クレマチス,銅葉ディル
  

種をまいて発芽したポットを集めているスペースで,ひときわ目立つ花が咲いていた.ヒメヒオウギだった.種を播いたのはLapeirousia ancepsだったのに別のものFreesia laxa(旧Lapeirousia laxa)だった,という訳.正しい名札を刺しておいた.トロパエオルムのポリフィラム用にと作った山野草コーナーで,最後の1輪,青ケシが頑張っている.青ケシのグランディスはやはりダメになった.肝心のポリフィラム,一番成長していた株がすっかり干からびてしまって残念.ドワーフ・コンフリー・ヒッドコートブルーも終盤になってきた.

写真:ヒメヒオウギ,青ケシ,ドワーフコンフリー
  

盛んに咲いているのがオダマキ.知らぬ間にこぼれ種で勢力拡大,株数が増えてきた.種が出来はじめている.

写真:オダマキたち
  

ポニーハウス(06/05)
レストラン・蓼科花ファクトリーで知り合ったポニーハウスさん.レストランで食事した後,行ってみる事に.ちょうどオーナーさんがおられ,畑やハウス内を案内して下さった.

メルヘン街道(299号)沿いに小さな小屋がありそこがショップなんだが,その後ろに広大な敷地の畑がある.レストランのシェフなど,勝手知ったる人は自分で畑へ行って必要なものを収穫してくるんだそうな.人出不足なのでこのスタイルなんだとか.(^^; 

今ちょうどカモミールが花盛り.摘み放題500円だそう.時間が無くてそれは遠慮した.

写真:ポニーハウス,後ろは広大な畑,カモミール群生
  

写真:ルバーブ大株とその横の畑,バジル畑
  

ひととおり畑を見て回り,今度は温室へ.ボリジがきれいに咲いていたが,これはこぼれ種で勝手に出てきたド根性ボリジ.発泡スチロールで出来た育苗箱(種まき用)がズラリと並んでいた.これは保温性が高くて良いとのこと.

写真:ハウス内のボリジ,育苗箱
    

ハウス内で咲いているナスタたち.フェニックスがいて,隣には普通のナスタ.話を聞くとT&Mの同じ種袋(フェニックス)の種をまいて咲いたものだとか.どうもフェニックス率が低い.

写真:ナスタたち(一番左がフェニックス)
  

収穫したてのルッコラ,バジル,ブロンズフェンネル(甘い!),ニンニク(実と芽)を購入して店を後にした.夕食のサラダでこれらが登場,そのフレッシュさ(香り抜群)に感激.

八ヶ岳アルパカ牧場(06/05)
ポニーハウスを後にして仕入れた野菜を家に置き,その足で富士見のアルパカ牧場へ.アルパカの赤ちゃんとふれあうことが出来た.さすがペビーアルパカ,毛がふっかふかで気持ち良い.赤ちゃんはほとんどお母さんの後を付いて歩いていた.

写真:アルパカの赤ちゃんとおかあさん
  

アルパカの顔は癒やし顔.アルパカには下アゴにしか歯が無く,その歯は出っ歯.(^^;

写真:今日のメンバー紹介,リリーちゃん
 

GWやお盆休みのように混雑時は開催されないが,1日限定10組だけ,アルパカとお散歩(料金1000円)出来る.短い散歩コースだが高低差のある敷地の一部をぐるりと一周して戻るコース.今日のお散歩相手は北斗君.お散歩前にブラッシングされていざ出発.北斗君,フレッシュな草に目が無くてついつい寄り道ばかり.先に進むには,首輪をつかみ,くいっと引っ張ると良い.結構力が要る.あれこれ草を食べながらなのでノンビリ散歩だが,何が好き?と思って見ていたらタンポポの葉を熱心に食べていた.オダマキには目もくれず.(^^; 彼らにも好みがあるようだ.

写真:お散歩準備中の北斗君,北斗君@お散歩中,お散歩コース終盤の下り坂
  

原村鉢花温室(06/05)
アルパカ牧場を後にしてスーパーに寄りいったん帰宅,すぐまた原村鉢花温室へ向かう.玄関前のビオラがやたら伸びきってしまい,夏の花に交代させるため.結局マリーゴールドを仕入れて植え替え.温室内に純白なバラが咲いていた.残念ながら香り無し.

写真:鉢花温室の様子
  

上高地〜白骨温泉〜乗鞍方面(06/06〜07)
梅雨に入った途端,晴れ.蓼科に来てから初めての1泊旅行.思えば今までは日帰りで行ける所へしか行った事が無かった.朝8時に知り合いの方がお迎えに来られ,いざ出発.晴れた日のドライブは気持ち良い.上高地は標高1500ほどでウチより寒いハズ…と思っていたが,日射しのおかげ?で寒さ知らず.
バスターミナルから散策路へ出るところに「上高地の鳥」「上高地の花」の看板があった.う〜ん,あまり蓼科と変わらん…(^^; 
それより道中で面白かったのはチップ制のトイレ.カッパの絵が描かれた箱にチャリンと100円投入してトイレを使用するルール.

写真:案内板:見られる鳥と花
  

お約束の河童橋を渡り(人が多くて揺れていた〜),周辺散策.穂高連峰が目の前に見える雄大な景色は凄いけど,日頃似たような環境で暮らしているとあまり感動が無い.きっと都会から来て緑の中を散策すると感動もひとしおなんだろうなぁ.(^^;

写真:河童橋とそこからのぞむ穂高連峰
 

道中レンゲツツジが色鮮やかに咲いていた.川沿いを歩いていると…ん?これはどこかで栽培されていてこぼれ種で咲いたゲラ?歩いているうちにウェストン碑に到着.ちょうど前日「ウェストン祭」が開催されていた関係で,きれいな花が飾られていた.普段はこの花は無し.

写真:レンゲツツジ,ゲラ仲間,ウェストン碑
  

お昼は帝国ホテルのレストラン・アルペンローゼでカレーを食べてから午後の散策.歩こうと思えばいくらでも歩けるコースはあるのだが,軟弱都会人はサッサと帰ろうとする.(^^; 途中お茶を飲んだり休憩しながらバスターミナルまで戻り車に乗りこんだ.散策途中,所々でラショウモンカズラ発見.クルマバソウも咲いていた.それと青い可愛い花.ワスレナグサかキュウリグサか?と思ったけれど,どうやらご当地もののエゾムラサキ.ガクの毛深さが決め手となった.

写真:ラショウモンカズラ,クルマバソウ,エゾムラサキ
  

お宿は白骨温泉で一番老舗の旅館.旅館エリアでも一番奥に位置している.ともあれ玄関を入り部屋にたどりつくまでにエレベーター4回乗り換えという凄まじい遠さにビックリ.(~_~;) 建て増し,建て増しで複雑な構造になった模様.火事や地震といった災害時には怖そう,と思いまずは非常口を確認しておいた.

室内には露天風呂有り.いつでも入ることが出来る.ただ,「運転中はお湯の流れ出る音が結構しますので,夜おやすみ時に気になる場合は運転停止にして下さい」と説明されたのでその通りにしておいた.

山奥の温泉旅館で期待はしていなかったが,良い意味で料理は期待を裏切ってくれた.ダシの効いた味,関西よりはやや濃い(客層が関東中心だからやむを得まい)が美味しい.話によると調理長は茨城県出身で京都にもおられたたそうで納得.
画像にはないが「おざんざ」というのを初めて食べた.麺なんだがそうめんほどの細さでもっとしっかりした感じ.なんでも納豆酵母をつなぎに使ったものだそうで,ご当地メニューらしい.納豆は苦手だが全然納豆臭くなく食べやすかった.

写真:夕食スタート前の食卓(左:手前は蓬豆腐,右:岩魚の焼き蒸し)
 

翌朝は曇り空.とりあえず乗鞍方面へと向かってみることに.

中部山岳国立公園の看板.横には「熊出没注意」のシール.反対側にはミズバショウ群落の案内.まだ咲いていたんだろうか?遊歩道も整備されていたが天気が気になり歩かず.上高地の案内所にも「熊出没目撃情報」のポスターが貼ってあった.

写真:中部山岳国立公園の看板
  

さらに先に進み,三本滝入り口へ.車両が入れるのはここまでで,ここから先は冬季通行止め中.(6月末まで)案内板は年季が入っており,半分はがれた状態でちょっとみじめ.三本滝へ向かう道は楽しく無いとのことでパス.(^^; 天気もイマイチだったこともあり,ここで旅は終わり帰途につくことになった.おかげで早い時間に自宅に帰り着き,留守中に業者が枝打ちしたものを粉砕機でチップにしたものが庭の一角に山となって積まれていたのを運び,歩道整備することができた.雑草取り用の箱にシャベルでチップを5,6杯入れ,それを歩道に運びまく作業.20〜30回くらい繰り返しただろうか.旅先で歩いていない分,良い運動になった.

写真:三本滝の案内看板,通行止め中,スキー場リフト
  

おまけ画像:チップ敷きで歩道整備


ハイジの村(06/10)
6月と言えばバラの季節,バラと言えばハイジの村.という訳で梅雨間の晴天に誘われて行ってきた.気合いを入れて9時の開園と同時に入園出来るように8時に家を出発.5分ほど待ったがほどなくして開園.バラの回廊には一番乗り.今年は気温が高かったためか,花が早いようで終盤の花や終わりになった花もあったが,見頃のものも多く,朝の清々しい空気の中,バラの香りを胸一杯吸い込んで英気をチャージ!!

写真:ハイジの村:バラの回廊
  

  

写真:園内各所のバラ
  

写真:ブルー花コーナー:ラプソディ・イン・ブルー,ニュー・ウェーブ,ブルームーン
  

園内一角にうさぎとモルモットの小屋があり覗いて見たら,なんとまぁこんなに増えて…(@_@) 過剰密度のようで病気になりませんように…と思ってしまった.また,巣立ちしたばかりと思われるツバメを一羽発見,近づいても逃げず,思わず記念撮影.(^o^)

写真:うさぎとモルモットの小屋,ツバメ
  
彫刻公園の青ケシ(06/11)
違うところを散歩しようと蓼科湖へ.気になっていた彫刻公園の青ケシ.やはり咲いていた!花芽を持っているのは5株中1株だけで,他は花茎が見当たらない.開花株は2輪花が咲き,1つ蕾がある状態.他の株は遅れて咲くのか,今年はお休みか?

ウチの庭の青ケシと品種が違い,こちらはグランディス.本当にブルーが美しい.

写真:青ケシ
 

 

ついでにバイカモはどう?と思って覗いてみると,こちらも数輪咲いていた.花は少なかったが葉がずいぶん茂って威勢が良い.先が楽しみ.

写真:バイカモ
 

八ヶ岳薬用植物園(06/12)
ここのところ晴れ続きで暑い.気温は25度くらいまで上がり7月の気温だとか.戸外ランチの季節到来で八ヶ岳薬用植物園へ.さすが6月,ハーブが一番きれいな季節.

写真:ウツボグサ,カシワバアジサイ,ラムズイヤー
  

ボタンの花はすっかり終わっていたが,シャクヤクはまだ残っていた.と言っても終盤で散ってしまった花もある.アーチに仕立てられたバラも咲き,良い香りが風に乗って漂っていた.

写真:シャクヤク,ハマナス,アーチのバラ2種
   

ハーブコーナーではボリジが先,ジョチュウギク満開,ニゲラは花の終わったものが面白い形の種になっていた.

写真:ボリジ,ホーンドポピー,ジョチュウギク,ニゲラ
   

ハナビシソウ満開,アルケミラモリスも開花しており,中でも奇妙な花姿のフロミス・ルッセリアナが目立っていた.これはエルサレムセージの一種らしく,ラージエルサレムセージとも呼ばれるとのこと.ここでは花茎が1本だけだったが,これが林立していたら凄い迫力がありそう.

写真:ハナビシソウ,アルケミラモリス,フロミス・ルッセリアナ
  

温室を覗くと見慣れぬ新メンバーが居た.春ウコンと秋ウコン.ちょうど春ウコンが開花中.ニョキニョキとアスパラみたいに花茎を地上に出して咲いている姿はユニークで面白い.

写真:春ウコン
  

秋ウコンの方はニョキニョキ茎が出ているだけ.秋にどうなるかが楽しみ.カルダモンはだんだん株がデカくなってきた.ナスタチウムが盛んに開花中.そういえばゲットウが居たはずだが時間が無くてチェックするのをすっかり忘れていた…(~_~;)

写真:秋ウコン,カルダモン,ナスタチウム
  

原村自然文化園(06/15)
昨日は日中晴れたり曇ったりで夜に雨.その雨も朝までに上がり,今日も晴れたり曇ったり.梅雨だけど日中雨が上がってくれると助かる.気温は朝は15度前後,日中は23度前後.暑くも寒くも無いが湿度が高い.

久しぶりに原村自然文化園へ.黄色のニッコウキスゲが咲いていた.昨年は各地で鹿害が叫ばれていたが,この冬雪が少なかったためか,きれいな状態.


写真:ニッコウキスゲ
  

湿性花園ではまだあまり花が咲いていない.散策路の脇でトリカブトの無事を確認し,ノハナショウブやオダマキが咲いているのを見た.湿性花園とは別の場所でフタリシズカを発見.

写真:ノハナショウブ,オダマキ,フタリシズカ
  

八ヶ岳アルパカ牧場再び(06/15)
原村自然文化園を後にして,八ヶ岳アルパカ牧場を再訪問.リリーちゃんの娘・ニュースタちゃんは生後4週間とのこと.ふれあい広場での〜んびりとエサをあげてアルパカたちとふれあってきた.(^^) リリーちゃんはまだ毛がふさふさだったが,中には毛刈りされてスリムになっている子も居た.

写真:リリーちゃんとニュースタちゃん,ニュースタちゃんアップ,リリーちゃんアップ
  
庭の花たち(06/08〜17)
蓼科滞在も2週間近くなると庭の花たちもメンバーチェンジしてくる.クレマチスはまだ頑張っているが青ケシは既に散ってしまった.巨大になった銅葉チャービルは雨に打たれて花茎が倒れカット.オダマキも終盤で花は少し,ほとんどが種の姿となった.

ルバーブは茎を収穫してジャムに加工.少量収穫(100gちょっと)だったのでレンジ使用.
ワイルドストロベリーは毎日ポツポツと収穫,朝のヨーグルトのトッピングとして利用.

ルピナスが咲いていたがこれも雨で花茎が折れたのでカット.この春地植えにした濃色八重咲きバイカカラマツはまだ頑張って咲いている.すごいロングラン.同じコーナーに植えたのがエゾルリソウ.前回富士見のファーマーズ・マーケットでゲットした株.夏越しは無理かもしれないが今年限りのブルーと思って楽しんでいる.

写真:ありし日のルピナス,バイカカラマツ,エゾルリソウ(6/8撮影)
  

セージもゲラニウムも今が花盛り.

写真:セージ,ゲラニウムたち(6/8撮影)
  

地植えにしていたら花茎が伸びすぎて収拾つかなくなったジョチュウギク,昨年秋に掘り上げて鉢植えにしておいた.植え替えのストレスにもめげず白も赤も無事開花.鉢にしたところで花茎が伸びるのは同じ,クネクネしながら咲いている.(~_~;) 大阪から連れて来たシクラメン・インタミナタムが今頃開花.ラベルには開花期:秋と書いてあるのだが…(^^;

写真:白花と赤花のジョチュウギク,今頃咲いているシクラメン・インタミナタム(6/8撮影)
  

ダイアンサス類も開花スタート.ダイアンサス・ミーティアは鉢植えのまま越冬したが無事だったので地植えにした.花芽が付いた状態での植え替えだったが今のところ無事の模様.

写真:ダイアンサス・ソーティ(クロバナナデシコ:6/9撮影),ナデシコ・チャップリン(6/11撮影)
 

西洋大輪ウツボグサはおなじみさんだが,タナセタム・ジャックポットとバラ・ラプソディ・イン・ブルーは昨年導入で初開花.

写真:西洋大輪ウツボグサ,タナセタム・ジャックポット,ラプソディ・イン・ブルー(6/12撮影)
  

白カンパニュラは2010年原村実践農場で入手したもので,サムベルという品種.(Campanula rotundifolia 'Thumbell').アストランティアは白の他,中心がピンクになるローザリーの2種が開花中.ラミウム(シルバー・デッドネトルで購入したものか?)は昨年株分けしたものが開花.

写真:白カンパニュラ,アストランティア・ローザリー,ラミウム(6/12撮影)
  

ナスタチウムも次々と開花.梅雨の定番・トラディスカンティアも開花スタート.目立たぬところで小さな花が咲いていると思ったらオオミノツルコケモモ.赤い実は目立つのに花は地味.

写真:色とりどりのナスタ,トラディスカンティア,オオミノツルコケモモ(6/14撮影)
  

今頃になりツツジが咲き始めた.バーバスカムは蓼科到着時から咲いていたが,花茎がクネクネしながら咲き進んでいる.これはサザンチャーム(Verbascum hybridum 'Southern Charm')という品種.

写真:ツツジ(6/15撮影),バーバスカム・サザンチャーム(6/16撮影)
 

ペンステモンも青は以前から咲いていたが白が咲き始めた.茎の赤いのはペンステモン・ハスカーレッド.

写真:ペンステモンたち(6/16撮影)
  

そして一番気になっているのがナスタチウム・パープル・エンペラー.最初咲いたのは色あせたオレンジ色で,次はエンジ色.1株で色咲き分けとは珍しい.別の株でもエンジ色が咲き始めた.これらは褪色してパープルになるらしいが,果たして??6/16に撮影した一枚が一番それっぽい感じか.でも紫?(~_~;)

写真:パープル・エンペラー(6/11,12,14日撮影)
  

写真:パープル・エンペラー(6/14,6/16,6/16撮影)
  

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