蓼科高原だより:その13(2001/11/10〜11/22)

落葉松の絨毯
11月ともなると一段と寒さが進みます.留守中の最低気温はマイナス3度,最高気温は16度となっており,いよいよ氷点下のシーズンが到来です.たった2週間ほどの不在のうちに,木々の葉はかなり落ちて空が明るくなりました.地面は一面落葉松の絨毯で,日が射すと黄金色に輝き美しい景色です.八ヶ岳の山頂もうっすら雪化粧していました.

写真:左から 落葉松の絨毯,紅一点,うっすら雪化粧の八ヶ岳
落葉松の絨毯 紅一点 雪化粧の八ヶ岳 



野鳥観察
木立が冬景色になるにつれ,見通しが利くようになり,野鳥観察がしやすくなりました.ウチのベランダにもエサ(恒例のヒマワリの種)を置いておいたところ.2〜3日経ってエサに気付いた鳥たちが次々とやって来るようになりました.特にヤマガラは人が居ても恐れずにやってきます.室内からガラス越しに1m足らずの距離で彼らを観察できるので面白いです.

写真:左から エサ場にやって来たヤマガラたち
ヤマガラ ヤマガラ ヤマガラ

ヤマガラ以外にもコガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラが来ています.また,カラスの仲間で,はばたくとブルーの色がとても美しいカケス(でも鳴き声は「ギャー,ギャー」でイメージダウン(-_-;))も水を飲みに時々やって来ます.一度カケスの写真を撮ってみたいと思い,ずっと狙っているのですが,非常に警戒心が強く,水を飲むのも一瞬だけ,しかも何かの影が動くだけでサッと飛び立ってしまいます.そんな訳でなかなかうまくいきません.

写真:庭で見られたアカゲラ(11/14撮影)
アカゲラ1 アカゲラ2 アカゲラ3 アカゲラ4 アカゲラ5 

「日本の野鳥」(山渓ハンディ図鑑7,山と渓谷社)によると,アカゲラのオスは頭が赤く,メスは黒いそうなので,写真はどうやらメスのようです.いわゆる「キツツキ」と呼ばれる仲間で,このようなゲラ類が居るとカンカン,コンコンと木をつつく音が響いて賑やかです.CASIO QV-2800UXの8倍ズームで撮りました.8倍ズームと言うものの,やはり遠い被写体は辛いです.(^^;

それに対し,下の写真はエナガなんですが,「チ,チ,チ,チ」とさえずりながら頭上すぐ近くまで来たので,うまい具合に写す事が出来ました.(^^) エナガはエサ場には目もくれず,ひたすら樹上で幹をついばんでいます.小さな虫を食べているのでしょう.

写真:これも庭で見られたエナガ(11/15撮影)
エナガ1 エナガ2 エナガ3

ベランダの手すりにホームセンターで入手した薄い木の板を打ち付け,エサ台にしたところ,なかなか好評で鳥たちが次々とやってきます.この時期,朝10時半頃でもまだお皿の水が凍っているので,お湯をかけて溶かしています.すると,さっそくシジュウカラたちが水を飲みにやってきました.きっと,どこの水場でもまだ水は凍っているので,この時間帯に飲める水というのは貴重なのかも,と思った次第です.しかも,午後になると時々この水で水浴びしている鳥が居ます.う〜ん,水浴びの水も飲み水も一緒というのは….(^^;

写真:水を飲むシジュウカラ(11/21撮影)
シジュウカラ1 シジュウカラ2 シジュウカラ3

シジュウカラなどのカラ類は群れを作って行動しています.その中には,ヤマガラ,コガラ,ヒガラ,ゴジュウカラが混じっていることが多いです.シジュウカラは胸元に黒いネクタイがあるのが特徴で,首の後ろ部分が黄緑がかった色をしています.カラ類の中では比較的警戒心のある方で,何かの気配がするとすぐに水も飲まず,エサも取らずに飛び去ってしまいます.一番平気なのはヤマガラ.1m以内に人が居ても平気です.写真撮影のモデルにはうってつけです.(^o^)

写真:コガラ(11/21撮影)
コガラ1 コガラ2 コガラ3

コガラにはシジュウカラのような胸元のネクタイがありません.シジュウカラより一回り小さな感じで,ふっくら丸みを帯びています.

写真:ヒガラ(11/21撮影)
ヒガラ1 ヒガラ2 ヒガラ3

ヒガラはコガラと同じくらいの大きさですが,胸の黒い三角形が目立ちます.そして後頭部が白く(コガラは真っ黒),興奮すると頭部の毛が逆立ちます.まるでヤンキー頭みたい.(^^;

写真:左から ヒガラ,コガラ(手前)とヒガラ(奥),コガラ(11/21撮影)
ヒガラ4 コガラとヒガラ コガラ4

しし座流星群
11/19未明は,しし座流星群の極大期でした.朝の2時,3時までは起きていられないので,前夜11:00頃から空を見上げていたんですが,結構流星が見られました.

火球がパァーッと一瞬オレンジ色に明るくなり,ブルーの尾を引いて流れた物を見ましたが,あれは迫力がありました.同様な明るい火球を何度も見る事が出来ました.また,東の空から天空をよぎって西の空へと長い光跡を描くものや,流れた後に光跡が数秒間消えない物(流星痕と言うそうな),それに2〜3個連続して現れる流星も何度か観測出来ました.しし座から放射状に飛ぶ流星が多かった中,まるで反対方向へ流れる流星もいくつかありました.(^^;

途中1回の休憩(なんせマイナス4度です,からだを暖めるための夜食タイム)をはさんで,1時頃まで見ていたのですが,だんだん雲がかかってきて星が見えなくなってきたのでそこで観測を終わりにしました.合計100個以上は観測できたと思います.ただ,写真が無いのが残念です….(^^;


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