蓼科高原だより:その138(2017/06/15〜06/24)

庭の様子(06/15〜16)
6/15に蓼科入り.不在中の気温は最低5℃,最高23℃.梅雨入りしたのに全然雨が降らなかった大阪と同様,蓼科も雨無しが続いていた模様.庭の植物たちが心配だったが,とりあえず無事.最高気温が23℃止まりだったのが幸いしたのだろう.早速水やり.前回旺盛に咲いていた濃色四国カッコソウやツルハナシノブ類は花が終わっていた.一方ペンステモンたちは葉を茂らせググッと花茎が上がって来てそろそろ開花の気配.

写真:花の終わった濃色四国カッコソウ,これから花咲くペンステモン類
 

ペンステモンで開花一番乗りはオバタス.青花がきれい.青花と言えば敷地入り口近くに植えた日野春道路際のコンフリーが開花していた.よく見る薄紫ではなく花色がブルーの個体.
そして花友さんから頂いたイングリッシュ・ブルーベルが3本花茎を上げて開花していた.

写真:ペンステモン・オバタス(左),コンフリー
   

写真:イングリッシュ・ブルーベル
 

ピンク系ではゲラニウム・サイラック,大輪西洋ウツボグサ,オダマキたちが開花中.

写真:ゲラニウム・サイラック,大輪西洋ウツボグサ,オダマキ
  

ダイアンサス類が開花の兆し.中でもクロバナナデシコは開花中.ナスタチウムも次々と開花中.トロパ仲間ではminusもまだ頑張っていた.そして上を見上げると昨年咲いていたクレマチスが今年はより高い位置で咲いていた.

写真:クロバナナデシコ,ナスタチウム(手間の黄色とオレンジはフェニックス),minus,クレマチス
   

ミヨシペレニアルガーデン(06/17)
梅雨とは思えない晴天に誘われて,ミヨシペレニアルガーデンへ.いつもより早い時間にガーデンに入ると,光り輝く庭が迎えてくれた.ちょっとした時間の差でこんなに違って見えるとは!と驚愕.いつもは11時過ぎにガーデン入りしていたが,この日は10時入り.朝日に照らされたガーデンは神々しく見えてまぶしかった.朝の光は値千金.

写真:光り輝くガーデン入り口
  

ガーデン入り口付近で植物たちに水やりされている小黒さんを発見.「雨が降らないから大変ですね」と声をかけると「雨が降らないからオルラヤがずっときれいですよ」とおっしゃっていた.確かにガーデンのオルラヤは前回よりさらにパワーアップ.通路に出ていたド根性チビ・オルラヤも丈が少し伸びていた.

写真:ガーデンの様子
  

   

八ヶ岳アルパカ牧場(06/17)
ミヨシからの帰り,八ヶ岳アルパカ牧場を覗いてみた.年間パスポートがあるので気楽に立ち寄れる.
入り口コーナーには今年1歳になるニュースタ,ウタちゃん,4歳のポコちゃんが居る.ポコちゃんは毛刈りされて何故か元気が無く,エサも食べなかった.

写真:入り口コーナー
  

風が通って涼しい丘の上には妊娠中のお母さん3頭と赤ちゃんのリカちゃんが居る.リカちゃんはしょっちゅうお母さんのモカちゃんとピッタリくっついている.ユキちゃんは風で揺れる頭上の木の葉をムシャムシャ食べていた.相変わらず食いしん坊さん.(^o^) リカちゃんもようやく草のエサを食べられるようになったみたい.

写真:丘の上コーナー(妊娠中のお母さん&赤ちゃん),頭上の木の葉を食べているユキちゃん,たたずむリリーちゃん
  

写真:丘の上コーナー;チャコちゃん,モカちゃん&リカちゃん親子,草のエサも食べられるようになったリカちゃん
  

丘の上コーナーだが別の柵に1頭住まいのハッピー君.妙な具合に毛刈りされていて…ちょっと可哀想.(~_~;) さらに別柵に居るケンタ君は腹ぺこ状態.賢い子でエサを見せて手首を左回りにすると同じようにぐるりと回ってくれる.100円で買ったペレット状のエサを1袋全部平らげてしまった.

写真:ハッピー君横顔,上から見た全体像,柵から身を乗り出しているケンタ君
  

阿部先生セミナー(06/17)
今回の滞在目的はコレ.蓼科花ファクトリーで17日午後3〜5時開催の玉川園芸・阿部先生のセミナー開催.昨年蓼科花ファクトリーのオーナーが阿部先生とお知り合いと知り,ぜひ先生に講演して欲しいと依頼した手前,這ってでも出席しなくちゃ〜と思っていた.が,庭仕事に忙殺されてセミナー開始10分前に「アッ!(・_・)」と気づく始末.大慌てで会場へぶっ飛んで行った.既に会場は満席,空いていたカウンター席用の椅子に座り,なんとか滑り込みセーフ.(^^;

阿部先生は蓼科の気候にあった栽培の話をメインにして下さったが,聴衆の中には愛知や奈良など他府県の方もおられ,阿部先生の話に聞き入っておられた.

興味深かったのは耐寒性の話.季節によって植物の耐寒性は変動するというお話.2月3月暖冬で4月に寒波が来る(霜が下りる)と,元来マイナス20度くらいまで耐寒性のある植物でもあっけなくやられてしまう事がある.これは寒さに当たり休眠打破された植物は徐々に耐寒性が落ちてくるから.耐寒性は季節変動する.暖冬の暖かさに慣れてしまった植物は耐寒性が弱くなっており霜にやられてしまう.
また,栄養成長期と開花結実期について,植物を植え替えするのには栄養成長期が適している.開花結実期に入った植物を植え替えると根が張れないので弱くなる.対策として花をカットする.
その他,ラベンダー株の更新,ブルーベリーの剪定,質疑応答でのやりとりなどなど,実践的な充実した内容に大満足だった.

セミナー途中には近所のロサ蓼科さんで無農薬栽培されているダマスク・ペルシアーナの花1輪がカップに入ったゴージャスなローズ・ティが振る舞われた.ピンクの花とダマスクの良い香りに癒やされながらローズ・ティを味わった.

写真:蓼科花ファクトリーのオーナーが阿部先生を紹介されているところ,カップにすっぽり入ったダマスク・ペルシアーナの花,ローズティ
  

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