蓼科高原だより:その158(2019/05/16~05/29)

庭の様子(05/16~17)
5/16に蓼科入り.留守中の最低気温は6℃,最高気温は30℃.
庭ではツツジが咲き始め,前回花芽だったチューリップが開花.

写真:ツツジたち
 

写真:開花したチューリップ


モミジ下のロックもどきコーナーで派手なピンク花が目立っていたので何だろう?と見てみるとドデカテオン.冬越ししたものが開花.濃色四国カッコソウも咲き始めており,通り道ゆえ邪魔になりそうな一部を掘り上げて別場所へ移動.

写真:ドデカテオン全体像と花のアップ,濃色四国カッコソウ(5/16撮影)
  


写真:ツルハナシノブ2種,あちこちから出て来たマムシグサ(5/17撮影),
  

写真:プリムラブルガリス,イカリソウ
 

フデリンドウ大群生発見!(5/18)
庭のチェックをしていたら一角でフデリンドウが群生しているのを発見.飛び上がるほどビックリした.去年は気づかなかったところで…(@_@) また,これ以外のところでもフデリンドウが点在している.フデリンドウと言えば,八ヶ岳薬用植物園のように芝生みたいな比較的乾いた環境で育つのかと思いきや,庭の湿っぽい環境やら乾いた環境やら,育っているのはマチマチ.案外広い環境適応性を持っているのかもしれない.

写真:フデリンドウ
  

ミヨシペレニアルガーデン(5/18)
良い天気に誘われて朝からミヨシへ.朝早い時間帯は人も少なくゆっくりガーデン鑑賞.入り口のスモークツリー(銅葉とオーレア)の葉が茂ってきた.

写真:ミヨシのガーデン入り口:銅葉とゴールド葉のスモークツリー,ロック・コーナーの宿根アリッサム
  

何よりビックリしたのは青ケシ.数株あるうちの1株が見事に開花中.既に花が終わり茎をカットされたもの,これから花芽が上がってくるもの,といろんな状態のものがあった.開花しているものは花が大きく立派.ここでは夏越し出来ないのでバックヤードで養生されたものを植えている.

写真:青ケシ
 

ミヨシ光景
  

バラクラ・イングリッシュ・ガーデン(5/19) 
黒チューリップが見頃と聞いてバラクラへ.5月半ばだがまだ一部は早春の光景.

写真:この紫色のツツジが気になったが…品種は不明
 

写真:黒チューリップ
 

写真:その他のチューリップ:これ以外にもいろいろあった
 

モリーユ(アミガサタケ)発見!(5/21)
玄関先で脳みそみたいな奇妙なキノコを発見!先日ちょうどこのキノコの話をしていたばかり(フランス料理の珍味:モリーユがご近所さんちで出たという)だったので,この事か~と分かった.そうで無ければこんな気持ち悪いキノコは即刻処分していたことだろう.(~_~;) ガーリック,タマネギなどにモリーユを入れたクリームソースを作りパスタに絡めて食卓へ.モリーユ自体は味が無いがクリームソースは美味.(^^)

写真:アミガサタケ:生えてる様子,収穫した様子,半分に切った様子(中は中空)
  

原村鉢花温室(5/23)
久しぶりに(今年初か)原村の鉢花温室を覗きに行った.顔なじみのスタッフさんはおられず残念.苗をあれこれ見て,結局敷地外周に植え込むタイム(斑入り)を12株ゲット.

写真:原村鉢花温室光景
  

八ヶ岳ファーマーズ・マーケット初日(5/24)
毎年恒例,今年は10回目となる八ヶ岳ファーマーズ・マーケット.初日は11時からということで,10時半頃現地へ着くように行った.既に会場下の駐車場は満車で,道路を挟んで反対側の駐車場へ誘導された.毎年初日はスゴイ人出.しかもスタート時間が遅いのでちょうど良い塩梅なのかもしれない.思い出すまま記事を綴るので時系列は無視.(^^;

写真:初日開催直前・直後の様子
 

この日はバラ苗ご所望のご近所さんと一緒で,姫野バラ園のブースへ.アーチを既に設置されているのでつるバラをあれこれ探し,2つお買い求め.他に買い物があったのでいったん店で預かってもらった.大苗なので運ぶのも一苦労.最後に店の人に運んでもらい助手席を倒して無事に車に積み込み完了.女性一人の細腕で,苗を下ろす時は大変だったろうなぁと想像している.(^^; 

写真:バラ専門の姫野バラ園にて
  

人出が多いのでちょっとした買い物(苗1つにしても)長蛇の列に並ばなくてはならず大変.気が短いので並ぶ間は「あ~,この間にアチラのブースを覗きたい~」なんてイライラしてしまう.人出が多いと気も焦る.(-_-)

写真:日野春ハーブガーデンのブース:看板に看板ネコの写真(^o^),午後からのセミナー(日野春・下司さん:初心者向きハーブのお話)の様子(一番前の席でかぶりつき(^o^))
  

下司さんからベジハナファームのお話を聞いていたので,バラ苗購入した知人が野菜苗もというのでココへ.レジの際,店主とちらっとおしゃべり.元気の良い若者.直売はしておらず,自由農園に出荷しているとの情報を得た.

写真:ベジハナファーム(原村)のブースの野菜苗,泉フラワーのデルフィ青とピンク
  

気になっていた再興園オリジナルのデルフィを探しに再興園ブースへ.店主が私を見つけて「あ~,来てくれるかなと思ってたんですが…今日の分は売り切れました」と.(~_~;) 一気に脱力.(-_-) 「明日は来られるんですか?」との問いに「来ます!」と即答,6株予約を取り付けた.これで明日はノンビリしてても安泰.

クレマチスを多く扱うクレマコーポレーションのブースで,花友さんが探しておられた品種について訊ねるも「扱ってません」との答え.「マニアさんが作り出された品種じゃないですか?」と言われたが,クレマには全く疎いので「さぁ?」としか答えようが無い.(-_-) ともあれ収穫無し.

さらに花友さんご所望のオニゲシ探し.花遊びさんにはオニゲシと一年草のケシがあったが,見た時には既にオニゲシはほとんどなく,かろうじて白をゲット.これは競争率高そうと実感.明日の入荷を訊ねたが「わからない」との答え.明日は一番にココを覗こうと決意.

レア物はこの日に売り切れ多し.やはり初日狙いの人達は気合いが入ってる.レア物がターゲットなのか,とあらためて思い知らされる.暑さにヘロヘロになりながらこの日は退散.

八ヶ岳ファーマーズ・マーケット2日め(5/25)
この日はスタートが9時から.少し前に駐車場に到着,なんとガラガラ.(^o^) 初日とえらい違いにビックリ.人出も少ない.あ~初日となんて差なんだろう!これは朝の早い時間だからだろう.予想通りお昼に近づくにつれ人出が前日並となってきた.何と言っても土曜日,休みの人達が家族連れで来ていたものと思われる.

一番に昨日予約していた苗を引き取り実施.その後は店を覗いたりセミナーを受けたり.

この日は午前中再興園の篠原さんが一年草のセミナーを,12時から恵泉蓼科ガーデンを管理されている小澤さんがローメンテナンスの宿根草の庭のセミナーを行われた.炎天下,強い日射しを浴び続けるのはしんどいので,セミナーはテント下で座って受講できるしちょっとした休憩にもなる.今季は短時間のセミナーをいろんな専門分野の方々が行われる方式で,良い方法だと思う.ハーブ栽培,バラの栽培,野菜栽培,一年草栽培,宿根草栽培,多肉植物の栽培などのセミナーが3日間に分けられて開催.全部受けていたら店が見られなくなってしまう.(^^;

2日目の小澤さんのセミナーは環境が蓼科ガーデンということでウチと似ており興味津々.話によると4,5月が株分けやら植え替えやらで一番忙しい季節なんだそう.それも昨日までに全て作業は終えたとのこと.6月以降,草取りや花ガラ摘みの作業はするが,一切土を掘り起こすことはしない,という事が印象的だった.以前玉川園芸の阿部さんのセミナーで,植物は夏至を過ぎると成長はストップ(栄養成長期から開花結実期へ移行)し子孫を残すことに精力を費やすことになる.それで耐寒性を高めるためには栄養成長期に植え付けた方が良いという話があり,それと相通じるものがあると感じた.小澤さんのセミナーで出てくる植物の名前はほぼ庭に居るものが多く,やっぱりそうなんだなぁという感じ.(^^) ちなみにオープンガーデンを年に数回行われており,HPでお知らせしているとのこと.機会があればガーデンを見に行ってみたい.

写真:2日目の様子:開始直前と直後
  

アルストロメリアが派手なのは別に珍しくないけれど,キスツスって初めて見た.低木の風情だが,どんな植物?とググってみてビックリ,花言葉が「わたしは明日死ぬだろう」で贈られても嬉しくないかもの植物なんだそう.(~_~;) そして何ともコンパクトなミニシャクナゲ.どう見ても地植え向きでは無さそう.(~_~;)

写真:派手色のアルストロメリア,キスツス,ミニシャクナゲ・レン
  

某所ではノリウツギの鉢植えが限定10株5800円→3000円で販売されており,これは最終日までにほとんど売れていたと思う.

写真:小澤さんセミナー,ノリウツギ限定10株 5800円が3000
 

八ヶ岳ファーマーズ・マーケット最終日(5/26)
最終日のイベント3日目,この日も朝は2日目よりさらにガラガラ.開催が午後2時までとのことで,オマケみたいなものか.さすがに3日目となると商品は何も無くなっているのでは…と思いきや,ポコッと出てくる商品もあり気は抜けない.「昨日この苗無かったですよね?」と訊ねたら,店主いわく「農場見てたら花芽が付いてるものを発見したので持って来ました」と.何があるか分からないから面白い.(^o^)

朝一番に下司さんと会ったので挨拶,「スタッフの皆さんが着ておられるYGN(このイベントを主催している八ヶ岳・グリーン・ネットワークの略)Tシャツ,カッコイイけど売って無いんですか?」と訊ねてみた.すると「昨日Tシャツ販売のご要望があったので本部で残ってる分を売ってますよ」とのこと.「あ,昨日要望出したのは私です!」で大ウケ.結局本部で色違い・サイズ違いを4枚ゲット.去年はスタッフが皆黄色のお揃いTシャツだったが,今年はデザインが同じでTシャツはいろんな色があった.YGNメンバーのお一人がデザインされたんだそう.っと,1枚2800円,植物以外の物で思わぬ散財.(^^; まぁ,イベントの売上げに貢献できればいいか.

写真:3日目の様子


今までずっと花の大和さんが出店していたがあまり覗いたことはなかった.今回セミナーされるとのことで覗いてみた.充実した宿根草苗が並んでいる.昨日は小澤さんのセミナーで紹介された植物,デカい葉っぱのヤグルマソウをゲット.その時初めて伏見さんと話をした.今日は二度目,おかげで顔なじみ.(^o^) 朝一番で他のお客も少なかったのでちょいと植物の輸入について話が出来た.輸入される植物は7割方オランダからなんだそう.昨年から検疫が強化されセンチュウ検査のせいでほとんど輸入が出来なくなった植物もあるんだとか.検査は一晩根を水に浸け翌日顕微鏡で調べるらしい.日本の植物でもセンチュウはたいがい付いているのに…と言っておられた.で,輸入のもので見つかったら処分するしかない.送り返されないのか訊ねたら,量が半端じゃないし数十日かけて送り返しても枯れるだけで意味が無いとのこと.昨年の検疫強化問題がこんなところにも影響を及ぼしているのか….(-_-)

写真:花の大和ブース



写真:朝のセミナー:球根と宿根草を使った庭作り by 花の大和(やまと):伏見さん


テント下で少々座学の後,スキー場の方へ回り,実際植えられた宿根草や球根類を見て回ることに.最初はアーチのあるフラットな部分で,宿根草と球根類(スイセン,チューリップなどが開花中)のガーデン.ちなみにこのチューリップは一昨年から植えっぱなしのものらしい.去年は植えたしていないとのこと.中にはショボい株もあるが,そのわりにしっかり咲いている.当初はアーチにバラでも這わせるつもりだったんだろうか?座学の中で,ここはスキー場なのでバラはトゲが危ないからとのことで植えられなかった,という話があった.そりゃそうだろう,と納得. その後ゲレンデ斜面に拡がる宿根草ガーデンへ.ココ下りたら上るのが大変だろうなと覚悟しながら下りて行く.まだ咲いているものは少なく,ネペタ類と白のアネモネ(春咲きシュウメイギク)くらい.ココが見頃になるのは7月頃で,その頃は入場料が必要とのこと.(富士見高原「花の里」)

写真:スキー場のガーデン:案内するのは花の大和・伏見さん
    

午後からはミヨシの小黒さんがセミナーに登場.セミナー開始前に会場を見ておられた小黒さんを発見,話しかけて雑談.ミヨシガーデンの上段で春に咲いていた巨大輪のチューリップ(葉が斑入り)の入手先を知りたかったのだが,「普通にJAで売ってたからどんなものかと思って買ったんですよ」と言われビックリ.この秋はJA要チェックだな.(^^;

小黒さんのセミナー,お題は「宿根草」.一口にダリアと言ってもいろんなダリアがある,ギボウシも手のひらサイズから巨大株まで…と,様々な宿根草を紹介された.セミナー終了後にミヨシガーデン入り口のスモークツリー,上をカットして樹高を押さえているのか訊ねてみた.やはりそのようで,「上を切るモンだから横に拡がってしまって…(苦笑)」と笑っておられた.この話を伺ってスモークツリーの購入を決断.

写真:小黒さんのセミナー:手に持っておられるのは皇帝ダリアの枯れた茎(毎年登場してる(^o^)),最後に入手したスモークツリー@植え付け済(5/29帰阪前にに撮影)
 

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