蓼科高原だより:その17(2002/06/01〜02/06/14)

地植えのイモ・ナスタ開花
6月になりました.前回滞在からまだ1カ月も経っていないのに,「わが家はこんなに暗かったっけ?」と感じるほど樹木が生い茂っています.朝起きた時「今日は天気が悪いのかなぁ」と思いながらカーテンを開けると,まぶしい光が射し込む,といった具合です.樹木だけなら良いのですが,庭の雑草もグンと背丈が伸び,地面が見えないほど一面緑色になっています.(~_~;)そろそろ草刈りしなくては.

不在中の気温は,最低5度,最高22度となっていました.最高気温は6/1に記録したものです.

さて,庭を見ると前回地植えにしたイモ・ナスタ T.tuberosum 'Ken Aslet'が開花していました.大阪で栽培していると,どうも5月以降は調子が悪く,葉が黄色くなっていって枯れてゆくのですが,こちらでは気候が合っているためか,元気に成長を続けています.

写真:いろいろな角度から見たイモ・ナスタ T. tuberosum 'Ken Aslet'
イモ・ナスタ 'Ken Aslet' イモ・ナスタ 'Ken Aslet' イモ・ナスタ 'Ken Aslet'
近所で見かけた花たち

散歩に出かけたおりにいろいろな植物に出会います.自生のものもありますが,庭に植えられたものもあります.蓼科高原の6月初旬の状況をご覧下さい.

まずは庭に植えられていたものです.

写真:左から 赤いドウダンツツジ,アヤメ
赤いドウダンツツジ アヤメ  

次に,竜神池公園周辺で見かけた花たちです.アカツメクサとハルジオンは日当たりの良いところで咲いていましたが,アヤメ,キショウブ,マムシグサは湿地に生えていました.

写真:左から アヤメ,キショウブ,ハルジオン
アヤメ キショウブ ハルジオン

写真:左から アカツメクサ,マムシグサ
アカツメクサ マムシグサ

散歩に出かけると,ふと甘い香りが漂っているので何かな?と思っていたら,足元には小さな白い花がたくさん落ちています.上を見上げると白花のフジの花が咲いていました.少し離れた所には,紫色のフジも咲いていました.この甘い香りはヘリオトロープの香りを彷彿とさせるものがあります.

追記:もう一度白花フジと思っていた樹をよく見ると,どうも木肌がフジと異なるようです.しかも,直立姿勢で立っている点もフジとは違います.調べてみると,白花の方は「ニセアカシア」だと判明しました.紫花の方は遠くて確認出来ませんが,花の房の感じからフジのように思えます.という事で,訂正させて頂きます.m(_ _)m

写真:白花のニセアカシアと紫花のフジ
白花フジ 紫花フジ

また,半日陰の所にはベニバナイチヤクソウの群生があり,ちょうど花盛りです.ウチの庭にもこの幼い葉を見かけますが,開花しているものにはお目にかかれません.草抜きの時に抜かずに残しているのですが,いつになったら咲いてくれるでしょう?(^^;

写真:ベニバナイチヤクソウ
ベニバナイチヤクソウの群生 ベニバナイチヤクソウ


庭の花たち

最初に紹介したイモ・ナスタの他に,現在庭で咲いている花たちです.オダマキは栽培もしているのですが,自生のものも花を咲かせています.

写真:自生のオダマキ(左端)と栽培しているオダマキ(紫花とピンク花)
自生のオダマキ 栽培しているオダマキ 栽培しているオダマキ

ラズベリーの実が赤く色づいてきました.タイムの花は今が満開です.タイムはいずれも日野春産のものです.

写真:色づいてきたラズベリーの実,オレンジ・スパイス・タイムの花,フレンチ・タイムの花
ラズベリーの実 オレンジ・スパイス・タイムの花 フレンチ・タイムの花

前回地植えにしたナスタ達も花を咲かせています.名札無しのため品種不明ですが,写真左端はたぶんブラック・ジャックでしょう.また,超八重組も開花しています.

写真:地植えのナスタ達
  

写真:超八重ダージリン・ダブル,マーガレット・ロング,ヘルマン・グラショフ
ダージリン・ダブル  

これは,中国在住の方から種を頂き,その種から育った一株です.面白い事に,色の異なる花が一株に同時に咲いています.黄色に赤スジ模様のものとオレンジに赤スジ模様のものです.

写真:中国産ナスタ:1株に咲いた異なる色の花
中国産ナスタ 中国産ナスタ:黄色花 中国産ナスタ・オレンジ花

バラの美しい季節:メアリー・ローズ・ガーデン

6月と言えば,何と言ってもバラの季節でしょう.そこで,佐久市にあるメアリー・ローズ・ガーデンへ行ってみました.ガーデンへの扉を開けると,フワーッと漂うバラの香り!これぞ贅沢なアロマの世界です.思わず目を閉じて深呼吸.(^^) 赤,白,黄色,ピンク,オレンジ…様々な花色のバラが咲き競っています.名札のあるものや無いもの,スタンダード仕立てのもの,アーチに絡ませてあるものなど様々でしたが,ともあれ香りを堪能したひとときでした.

写真:メアリー・ローズ・ガーデン(ガーデン入口付近)にてバラの競演
メアリー・ローズ・ガーデンのバラ メアリー・ローズ・ガーデンのバラ メアリー・ローズ・ガーデンのバラ

写真:ガーデン中央部のバラたち
ガーデン中央部のバラ ガーデン中央部のバラ ガーデン中央部のバラ

写真:名札有りのコーナー;左から メアリーローズ,ミストレス・クイックリー,エルモーサ
メアリー・ローズ ミストレス・クイックリー エルモーサ

写真:左から ザ・ダークレディ,イスパンス
ザ・ダークレディ イスパンス

写真:アーチのある風景
アーチのある風景 アーチのある風景 アーチのある風景 アーチのある風景 

写真:その他のガーデン内のバラたち
ガーデン内のバラ ガーデン内のバラ ガーデン内のバラ

ロング・スロープになっている芝生コーナーの両サイドには,宿根草が多数植えられており,ジギタリス,デルフィニウム,レディースマントルなどたくさんの花が咲いていました.

写真:芝生のコーナー 左サイドから街側を望む,右サイドから街側を望む
 

写真:芝生のコーナー 左サイドから上方を望む,中央から上方を望む
 

写真:宿根草たち
宿根草:花名不明 宿根草:ジギタリス 宿根草:デルフィニウム 宿根草:レディースマントル

未知との遭遇?

散歩に出かけた際,アカマツの根元から樹に上っていく動物を発見しました.ほんの瞬間でしたが,シッポが見えたのでリスだと分かりました.(^o^) こちらでリスを見たのは久しぶりです.動きが速いので,残念ながら写真には撮れませんでした.

そしてもう一つ,変わった動物と遭遇しました.何やら道路の隅の方をモソモソと動いているのです.体長約15センチほど,その大きさから最初はネズミ?かと思いました.が,どうも動きがトロイのです.それで,よ〜く見ると…それはモグラでした.(@_@)

なんで昼ひなか,しかもアスファルトの上を歩いているのかナゾでしたが,しばし観察させてもらいました.(^o^)
もう一つのナゾは,背中のハエです.モグラはイヤがって体をふるうのですが,いっときハエは去ってもすぐに背中に戻ってきます.まさにモグラとハエの珍道中です.

モグラと言えば,ウチの庭にも時々彼らの仕業と思える穴がボコボコあいている事があります.でも,実物をこの目で見るのは初めてです.手(前足)の部分に注目!なるほど,土を掘るのに都合の良いシャベルのようになっています.しかも下の写真「前から見たモグラ」で分かるように,外側を向いてついているんですね.これで効率よく土を掘る事ができるのか…と感心しました.

ところで,このモグラ君,その後どうなったのか?とても気になりますが,散歩の先を急いだので行く末は不明です.ともあれ珍しい動物を見れた一日でした.

写真:左から 横から見たモグラ,前足の部分,前から見たモグラ
モグラ モグラ モグラ

「過去の蓼科高原だより」に戻る 「蓼科高原だより」に戻る  TOPに戻る