蓼科高原だより:その28(2003/10/11〜03/10/24)

シイタケ収穫
10月なかばともなると,大阪でも暑さはやわらぎ過ごしやすい季節になります.その分,蓼科では肌寒さを感じます.午後3時過ぎの気温は14度でした.蓼科に到着した初日は家の中が完全に冷え切っており,床が冷たくシンシンと冷えます.しかもからだもこの寒さに慣れていないせいかとても寒く感じるので,ずっとストーブをつけていました.

翌日庭を巡回してビックリ!!園芸仲間から頂いたホダ木から巨大なシイタケが出現していました.(^o^) このホダ木はお仲間がわざわざ自らの手で蓼科まで運んでくださったもので(感謝です!m(_ _)m),ウチは冬場不在にするため知り合い宅で預かってもらっていました.この春から引き取ってわが家の庭で観察していました.実際にシイタケが原木から出ているところは初めて見たので,面白い光景に興奮しました.CDほどの巨大さになったシイタケは,きっと出てきてから数日経っているのでしょう.大小取り混ぜて7個ほど収穫し,さっそく夜はバター焼きにして頂きました.やはり収穫したてのシイタケは,店で買ったものより香りも歯ごたえも良く,美味しいです.(^^)

写真:ホダ木から出現したシイタケ
ホダ木から出現したシイタケ 巨大シイタケ(^o^)

ナメコ収穫
シイタケ収穫の翌朝,庭を巡回していると今度はホダ木の回りに違うキノコが群生しているのを発見!頂いたホダ木はシイタケとナメコの両方あったのですが,茶色くぬめったようなカサ,そして群生の様子などからみて「あ,これはナメコ?」と思ったのでした.ただ,それはシイタケが出ると思っていたホダ木だったので,慎重には慎重を期してキノコ図鑑をチェック.また,ウチの庭で出るキノコでもこんな群生は一度もお目にかかった事がない事からナメコと判定し,収穫しました.そして夜の食卓にみそ汁で登場してもらいました.(^o^)シイタケ同様,こちらも美味しかったです.

この時期,雨上がりとなるとジコウボウが出てくるのですが,今シーズンはひとつも見あたりません.栗もたくさん落ちてはいるのですが,実入りが悪く,薄っぺらいものばかりで,とても収穫する気になれません.やはり天候不順で夏場の日照不足がたたったのでしょうか.秋の味覚が期待できない分,シイタケやナメコの収穫はとても嬉しい出来事でした.(^^)

写真:ナメコ出現
ホダ木の周囲から出てきたナメコ ナメコ

ジコウボウ収穫
今朝の最低気温は3度で寒かったですが,シイタケ,ナメコに引き続き,ついにジコウボウを収穫しました.「今シーズンはひとつも無い!」とあちこちで嘆いていたのが聞こえたのかな?(^^; 落ち葉に隠れていたのですが,7〜8センチのカサの大きさからすると,数日前から出ていたようです.表面がぬめっており,独特の「テカリ」があるキノコです.

写真:収穫したジコウボウ
収穫したジコウボウ

紅葉
今年は蓼科滞在中,やけに雨が多かったので,紅葉のシーズンは晴れたらサッサと「紅葉狩りするべし!」と固く決意(?)していました.そして,待望の快晴日がやってきました.紅葉は太陽光線の当たり具合で美しかったり,そうでなかったりします.やはり朝日と夕日の時間帯がきれい…という事で,例年の鑑賞場所である横谷観音へ行ってみました.朝から駐車場がほぼいっぱいになっているのには驚きましたが,無事に車を停めて散策を開始しました.カエデは真っ赤に色づいており,確かに綺麗だったのですが,一昨年の紅葉に比べると色鮮やかさにキレが無いように感じました.これも異常気象のせいかもしれません.それでも青空を背景に真っ赤なカエデ,幹が真っ白のシラカバ,シラカバの黄色く色づいた葉,葉が濃い緑のままのトウヒなど,色の対比が充分楽しめました.(^^)

写真:横谷観音付近の紅葉
紅葉1 紅葉2 紅葉3

横谷観音付近(標高1500m位?)を散策した後,車で標高を下げ今度は横谷温泉旅館付近を散策してみました.こちらは標高1200mほどでしょうか,紅葉にはまだもう一歩といったところでした.

写真:横谷温泉旅館付近の景色(色とりどりの葉っぱ!)と乙女滝
 

秋の八ヶ岳薬用植物園
山梨県にある八ヶ岳薬用植物園に栗の林があるのを思い出し,行ってみる事にしました.到着してまず目に飛び込んできたのが太陽に照らされて黄金色に輝く木々でした.園内もそろそろ紅葉が始まっているようです.黄金色にまぶしかったのはイチョウの木立で,果樹園コーナーのブルーベリーも葉が赤くなってきていました.

写真:左から 黄色く色づいたイチョウ,赤く色づいたブルーベリー
黄色く色づいたイチョウ ブルーベリー紅葉

果樹園の中にはカリンの木もあり,実がなっていました.たくさんの実がなっていましたが,これっていつ収穫するんでしょう??(^^;

写真:カリンの実
カリンの実 カリンの実 カリン

つる植物を絡ませているアーチの1つで,ツルバラが咲いていました.秋のバラもきれいです.また,サンザシには赤い実がたくさんついていました.これだけたくさんの実がなっていると,なんだか重たそうです.

写真:左から ツルバラ,サンザシの実,サンザシの実アップ
ツルバラ サンザシ サンザシ

さて,朝鮮人参コーナーでは妙なものを見かけました.どうも花の跡のようなんですが,ホントに朝鮮人参のものなのか,どこかから迷い込んできた別の植物なのかよく分かりません.それに,1つだけ赤い実がなっているのを見つけました.少なくともこの実は,花の跡に出来ているようです.となるともしかして朝鮮人参の実!?

写真:朝鮮人参コーナーにて
朝鮮人参 花のあと? 赤い実

肝心の栗ですが,栗園の入口に「栗園の状況について お知らせ」がありました.昨年来カイガラムシの被害が出て,この春の芽吹きがなく大半の木を切り戻したとのこと.そして,例年実施している「栗拾い体験」は当面の間休止するとのことでした.栗園の中を散策してみると,栗の実はなっているものの,落ちている栗はほとんど虫食いで,なるほどとても拾えたものではありませんでした.ホント今年は栗がハズレです.

写真:栗園の栗とお知らせ
 

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