蓼科高原だより:その40(2005/05/26〜05/06/06)

青いケシの咲くメアリー・ローズガーデン
昨年圧巻だったメアリー・ローズガーデンの青いケシ.今年も青ケシが咲き始めたと知り,行ってみることにしました.公式HPのトップページには割引券(入園料20%引き)があるので,プリントして持って行きました.昨年は1000株の青ケシが植えられていたとの事ですが,今年は半減して500株とのこと.やはり昨年の満開の様子を知っているだけに,今年は物足りなさを感じてしまいました.でも真夏には暑さで溶けてなくなってしまう地なので,それを思うと500株でも仕方ない…というか,かわいそうに思います.

写真:青ケシたち
青ケシ 青ケシ 青ケシたち

園内のメイン植物・バラはまだまだつぼみの状態で,咲いているのはごくわずかでした.これが6月になるとむせかえるほどのバラの香りに包まれます.バラはおあずけでしたが,ツツジを鑑賞できる細い散歩道が作られていて,色とりどり,形も様々なツツジたちに出会えました.ブルーベリーに似た形の花を咲かせるドウダンツツジは可愛い花です.(写真上段)黄色や朱赤の鮮やかな花も咲いていましたが,咲き方がシャクナゲみたいです.これもツツジなんでしょうか?品種名の表記が無いのでよく分かりません.ツツジの散歩道沿いには,白,ピンク,濃いピンクの花色のツツジが満開でした.

写真:ツツジたち
  

  

また,オダマキも様々な品種が植えられており,うつむき加減に咲いていましたが,これも残念ながら詳しい品種名は不明です.

写真:オダマキたち
  

  

巨大な花・ボタンも見事に咲いていて見頃でした.

写真:立派なボタン
  
青いケシの咲く山梨県フラワーセンター
青ケシの続き…という事で,山梨県フラワーセンターにも行ってみました.「ヒマラヤの青いケシと春の山野草祭り」(5月末まで)が開催されていて,ロックガーデン・コーナーのそこかしこに青ケシが植えられていました.メアリー・ローズガーデンではメインとなる青ケシ・コーナーがあって,そこにほとんどの青ケシが植えられていましたが,こちらではガーデンの各コーナーのあちこちに植えられていました.散水装置が目ざわり(-_-;)なのが残念でしたが,雰囲気は良かったです.

写真:青ケシたち


日本一長いという「バラの回廊」(全長230m;確かに長い!バラのトンネル)があり,一部のバラが咲いていました.この時も風に乗ってふんわりとバラの香りが漂っていたので,きっと6月の最盛期にはバラの香りに包まれて幸せ気分に浸れることでしょう.バラのコーナーでは学名はともかく,とりあえず品種は分かるようになっており,バラに興味のある人にはきっと参考になるだろうと思いました.地植えだけでなく大鉢に植えられた鉢植えのバラもあり,見事に咲いていました.

写真:バラ・コーナーと回廊のバラや鉢植えのバラたち
    鉢植えのバラ

見事なモッコウバラ バラの回廊 バラの回廊;上を見上げると

斜面地をうまく利用して,ポピーとルピナスの群生が作られており,鮮やかな色の競演が目を引いていました.格好の撮影ポイントという事で,皆さん思い思いにカメラを構えておられました.

写真:ポピー&ルピナスのコーナー
   

また,温室もあり,そこでは各種ランの展示が行われていました.

写真:温室のランたち
   

超大輪のアフリカン・マリーゴールドやデルフィニウム,クレマチス,シャクナゲなどもきれいに咲いていました.
入園料500円でこれだけ見学できたら満足です.バラの最盛期に訪れてみたいものだ,と思ったのでした.
ボタン咲く遠照寺(おんしょうじ)
高遠のボタン寺として有名な遠照寺へ行ってみました.ボタン開花のシーズンのみ,入場料400円が必要とのこと.参道両脇には赤,ピンク,白,黄色と様々な地植えボタンの大株があり,見事に咲いていました.ピンクのボタンに緑の点が見えたので「何かな?」と思って近づくと,カエルさんが休んでいました.ボタンの香りにうっとりしていたのかな?

写真:様々なボタン,ピンクのボタンの中にカエルさんが…,カエルさんのアップ
  

  

今までもボタンの花は何度も見た事がありましたが,今回足を止めてジッとしている時,風に乗ってボタンの香りが漂うのを感じました.「へぇ,こんな甘い香りがするんだ」とちょっと驚きました.ボタンと言えば花の大きさで勝負!みたいな所がありますが,これからは香りも楽しまなくちゃ〜と思いました.

サンザシ満開の八ヶ岳薬用植物園
いつも定点観測?のように通っている八ヶ岳薬用植物園に今回もまた行ってみました.今回は行者ニンニク(ユリ科)の花が見られたのが収穫です.

写真:行者ニンニクの花
  

また,サンザシの花が「これでもか,これでもか〜」という程咲いていました.この株の周囲は何とも言えない生臭いようなニオイ(お世辞にも良い香りとは言い難い)が漂っており,たくさんの虫たちが集まっていました.虫たちにとっては良い香りなんでしょうね.

写真:サンザシの花
 
庭の花たち
5月末から6月にかけて咲いている庭の花たちです.ドウダンツツジの仲間,サラサドウダンとベニドウダンは異様に多くの花を付けています.ウチの庭に限らず,今年はドウダンツツジの当たり年のようで,どこを見てもたくさんの花を付けている木が多く,なかなか見応えがあります.前回はまだツボミだったベニバナイチヤクソウ(自生)が開花を始めました.

写真:サラサドウダン,ベニドウダン,ベニバナイチヤクソウ
サラサドウダン ベニドウダン ベニバナイチヤクソウ

春に地植えにしたナスタたちも次々と開花しています.

写真:開花したナスタたち
  

越冬組では,ゲラニウム(黒フウロ)が咲き始め,タイムは小さな花を密集させてぎっしり咲いています.オダマキも6月になって開花を始めました.ピンクのゲラニウムは今年のゴールデンウィークに日野春HGで購入したものです.

写真:ゲラニウム仲間2種,タイム,オダマキ
   

昨年日野春HGで購入したスイカズラ科のロニセラに赤い花が咲きました.前回地植えにしたレウィシアはまだ咲き続けています.

写真:ロニセラ・タタリア・アーノルドレッド(スイカズラ科),レウィシア
 

「過去の蓼科高原だより」に戻る 「蓼科高原だより」に戻る  TOPに戻る