蓼科高原だより:その62(2008/07/02〜08/07/16)

蓼科在住のTropaeolum近況(07/04)
前回滞在時から約2ヶ月ぶりに蓼科に来てみたら,緑が一層濃くなって庭が暗く感じるほどでした.鉢植えにしていたT.incisumなどを庭(地面)ではなくベランダに置いていたので水切れが心配でしたが,1つダメになっただけで後は無事でした.これらの品種は以前地植えにしてダメになった経験があるので,今回は水はけに留意して鉢植えにし,ベランダに置いてみたのでした.晴天が続くと水分不足になりはしないかとハラハラ・ドキドキでしたがヤレヤレです.

ちなみに植え込み用土は3種類.
普通用土(赤玉,バーミキュライト,腐葉土):incisum10号
山野草の土(花ごころ):incisum2,3,4号と枯れた株(incisum・polyphyllum・pentaphyllumのいずれか)
山野草の土と赤玉・バーミキュライトのミックス:incisum5,7号

incisum7号は一直線にスックと立っていますが,他のは皆横にビローンと伸びています.incisum5号は枝分かれして茎が2本になっており,一本の先端部が少し黄色みがかってきました.干からびる前兆かもしれません.

写真:T.incisum2,3,4号
  

写真:T.incisum5,7,10号
  

で,枯れた株を引っ繰り返してみました.すると小さなイモが1つ出来ていました.このイモは秋までお休みしてもらうことにします.

写真:枯れた株と出来たイモ
 

近所の植物たち(07/04)
今日は天気が回復したので,散歩で近所の植物たちをチェックしてきました.最高気温は24度まで上がり,少し暑く感じました.
クリの花が満開で,大きな木が白く見える程です.今年は豊作かな?ちなみに大阪ではもう小さな実がなっており,地域差を感じます.

写真:クリの花とややアップ
 

マツバギクは大阪でも咲いていましたが,こちらでも咲いていました.氷点下15度の冬を越した株です.ピンクつながりでヒルガオ.これも大阪で咲いています.

写真:耐寒性マツバギクの大きな株と小さな株,シモツケ
  

もう一つピンクでシモツケ.こちらは大阪ではもう終わっているでしょう.また,ホタルブクロが咲いていました.バックに咲いているのはサツキ.なんだか妙な取り合わせです.(^^;

写真:シモツケ,ホタルブクロ
  

近所の植物たち2(07/12)
前回更新から約1週間経ち,近所の花の様相も少し変わってきました.クリはまだ咲いていますが終盤になってきて,花穂が落ち始めています.木に付いている花穂の色も白から茶色っぽい色に変わってきました.マツバギクやヒルガオ,シモツケはまだまだ元気に咲いています.

マツヨイグサが咲き始め,ヒレハリソウはだいぶん花が終わりました.

写真:マツヨイグサ(7/5),ヒレハリソウ(7/6)),サワギク(7/6)
    

7/6時点ではまだ花が開ききっていなかったアザミの仲間ですが,7/12時点では終わった花の種が出来ていてビックリ.また,アマドコロに可愛い実がなっていました.

写真:アザミの仲間(7/6,7/12),アマドコロの実(7/6)
   


7/7に蓼科湖一周の散歩をしました.途中でヤナギランと出会い,クサフジの群生にはその規模に驚きました.また,湖の周囲にはルドベキアやエリンジウムが植えられていました.

写真:ヤナギランと花のアップ(7/7),植えられているエリンジウム(7/7)
  

写真:クサフジ群生と花のアップ(7/7)
 

先週はツボミが多かったホタルブクロが次々と色づき開花し始めました.他の草に紛れて分からなかったのに,開花した途端「あ,こんな所にもあったのか」と気づく事があります.

写真:キツリフネ(7/9),ホタルブクロ(7/11),オカトラノオ(7/12)
  

庭の植物たち(07/12)
蓼科に到着した時にはまだ咲き始めだったクモキリソウが満開になりました.

写真:クモキリソウ;左は7/2撮影,中央・右は7/12撮影
  

ワイルドストロベリーの実が赤くなっていました.また花の終わったレウィシア(花は見られなかった(-_-;))には種が出来ていました.これはその場でパラパラ〜.(^o^)
また,ピンク花のコモン・セージが咲いています.

写真:ワイルドストロベリー(7/4),花後のレウィシア(7/4),ピンク花のコモン・セージ(7/12),ヤマアジサイ(7/4)
   

青ケシ(メコノプシス・グランディス,リングホルム)の株元にワラを敷いて,泥はね防止にしました.情報提供して下さったブーママさん,それにワラを提供して下さったobiさんに感謝です.(^^) また,庭のブルーベリーに青い実がなっていました.早く色づかないかな.

写真:藁を敷いた青ケシ(7/7,7/12),ブルーベリーの実(7/9)
  

インシスム以外にも前回連れてきたトロパがあり,気になっていましたがグングン調子よく成長しているようです.これはまだ咲いたことのない株で品種はよく分かりません.また,前回speciosumの根茎を頂いて地植え・鉢植えにしたものがあったのですが,地植えしていたものから発芽が確認できました.今度どうなるか興味津々です.

写真:鉢ごと地植えにしたトロパエオルム(スペシオスムか?),スペシオスム・根茎から発芽
 
八ヶ岳薬用植物園(07/13)
朝から良い天気だったので小淵沢にある八ヶ岳薬用植物園へ出かけました.日が射して朝から暑い日となりました.

花穂を高く伸ばしたラムズイヤーはほとんど花が終わっていました.ノコギリソウは花盛りです.

写真:ラムズイヤー
 

キキョウは真っ青と真っ白な花を咲かせていました.通路でネジバナ発見です.

写真:キキョウ,白と青のキキョウ・コーナー,ネジバナ
  

漢方薬の原料として有名なトウキ(当帰)はセリ科独特の花を咲かせ満開,レースみたいでキレイでした.アジサイ仲間のアマチャも咲いていました.

写真:トウキ
 

果樹コーナーではフサスグリの実は真っ赤に色づき,ブルーベリーの実もやや色づきかけていました.我が家のブルーベリーはまだまだ緑なので標高差を感じます.クロミノウグイスカグラも名前の通り,赤ではなく黒っぽい色の実がついていました.

写真:フサスグリ,ブルーベリー,クロミノウグイスカグラ
  

ハーブコーナーではクラリーセージが大きな花をつけ,大きなスモーク・ツリーはスモークもくもく状態でした.(^o^)

写真:クラリーセージ,スモーク・ツリー
 

フィオーレ小淵沢(07/13)
薬用植物園からの帰り,近所のフィオーレ小淵沢にも寄ってみました.受付で料金を払う際,「ちょうど中途半端な時期で花は少なめなんですが,水辺の広場でミソハギが満開,それとダリアが咲き始めています」と園内マップを使い見頃の花の紹介をして頂きました.そのマップを頂いて散策開始…の前に腹ごしらえ.(^o^) その後広い園内を歩き回りましたが…暑かったです.(~_~;)

写真:セレナ,ギボウシ
 

薬用植物園にもありましたが,ここでもクラリーセージが満開です.ここのは薬用植物園のものよりピンクがかっています.

写真:クラリーセージ
 

また,園内では様々なゲラニウムが咲いていました.

写真:ゲラニウム・プラテンセ・ホーカスポーカス,ゲラニウム・ジョリービー,ゲラニウム・サンギネウム・ストリアータム
  

咲き始めのダリアですが,ここには110品種あるそうです.色とりどり,形も様々で満開になったらさぞ見事なことでしょう.

写真:ダリアたち
   

  

 

水辺の広場では広い範囲でミソハギが咲いており,辺り一帯ピンク一色となっていました.ラベンダー畑ではチョウや蜂がたくさん訪れ,良い香りのする花の上を飛び交っていました.
ヘメロカリスも黄色・オレンジ色・赤っぽい色など様々なものが咲き始めていました.

写真:満開のミソハギ
  

写真:ミソハギ・花のアップ,ラベンダー,ヘメロカリス
  

アルストロメリアの球根(07/15)
先日庭いじりをしていたときのお話です.
南米チリ原産のアルストロメリアを入手したのが一昨年.昨年チビ苗を地植えにしたところ,小さいながら健気に頑張って冬越ししてくれました.前回滞在時に青々していたのを確認し,これは花がのぞめるかな?と期待していたのですが,今回来てみると地上部がすっかり消えて無くなっていました.あらら,長雨でダメになってしまったか…??とショック.(>_<)

そのまま地上部を空けておくのももったいないので,別の植物を植えようとそこを耕していました.すると…何やら白い細長い物体が!!無精なもので鉢植えにしていた鉢底石(ネットでまとめている)もそのまま出てきましたが,その周囲に白い物体がくっついて…最初見た時,ぐわ!こんなトコに昆虫の卵!?と思いビビりました.が,よ〜く見ると透けるように白いその物体,どうやら球根のようです.気を取り直して周囲を掘り返すと出るわ,出るわ…大小様々な物体が出てきました.(~_~;) アルストロメリアって球根植物だったんだ〜.う〜ん,知らないっていうのはオソロシイ.

出てきた球根は大きな黒ポットに入れてポットごと土に埋めておきました.はたしてお目覚めになるでしょうか.もしかしたら何もせず,そのままそっとしておいた方が自然と芽が出てワサワサと茂ってくれたかも…なんて思いつつ,作業を終えたのでした.さてさて,どうなりますやらお楽しみ.

写真:アルストロメリアの球根(Alstroemeria ligtu ssp.simsii)
 

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