蓼科高原だより:その70(2009/08/06〜09/08/)

天候不順(08/09)
8/6に蓼科入りして以来,毎日雨が降っている.梅雨明け宣言後もダラダラと雨が降り,8月に入っても雨続き.そのため農作物の生育はサッパリで,JAでの野菜の高いこと!まだ大阪のスーパーの方が安かった.もしかして天候不順のせいにして,価格をつり上げてるんじゃないの?と邪推してしまうのだが….(-_-;)

元来カラッと晴れて澄んだ青空が蓼科の売りなのに,こうジメジメと湿度が高いとウンザリ.散歩していたらキノコの大発生しているのを発見,また庭でもあちこちにキノコが生えていた.蒸し暑さで溶けるように黒くなった植物も多数.

毎年この時期楽しみにしているブルーベリーの収穫だが,今年はどうも不作になっている.春の時点で花はそこそこ咲いていて期待していたのに残念.実もほどほどに成っているのだが,どれも虫食いの跡がある.今までこんな事は経験が無い.そういえば蓼科入りした日にハチがブルーベリーの実にとまってかじっている?ような光景を見かけた.以前,八ヶ岳薬用植物園でブルーベリー園にスズメバチの巣が出来て要注意という話を聞いていただけに一瞬緊張したが,ハチはスズメバチではなかったので一安心.

写真:不作のブルーベリー,キノコ大発生
 

庭の植物たち(08/10〜11)
湿度の高い中,庭の花たちの様子.天候不順のせいか,春に咲くはずのプリムラが咲いていてビックリ.これは重なって咲くタイプのプリムラだが,雨に打たれて花弁が傷んでいる.また,土壌改良のために種をばらまいておいたソバが白い花を咲かせていた.あたり一面白いソバの花咲く光景はこちらでは珍しくもないが,近くで見るとソバの花も可愛い.また,トマチロの花も開花していた.
プリムラ:T&Mの種から.Primula x tommasinii You & Me Blue(のハズだが花色がカタログと異なるので違うかも?)
トマチロ(オオブドウホオズキ):日野春HG産の種から.Physalis ixocarpa

写真:プリムラ,ソバ,トマチロ
  

トロパでは,前回滞在中に見事復活したペンタフィラムの葉がワッサワッサと茂っていた.ただ,花芽は見られない.ポット植えのインシスム,ポリフィラムはことごとくダメになっていたが,1つポリフィラム10号は無事だった.また1つペンタフィラムで葉無しのまま茎だけ伸びている変な株がある.

写真:ペンタフィラム13号,号無しペンタフィラム,ポリフィラム10号,葉の無いペンタフィラム
   

サンショウに実が成っているのを発見.あれ?いつ花が咲いたんだろう?(^^; 青ケシたちは長雨で葉が痛んでいたが何とか頑張ってくれていた.ヒョロンと背の高い八重のカンパニュラがチラホラと開花していた.

写真:サンショウ
  

自生のツルリンドウが咲き始め,カワラナデシコは満開.でも雨に打たれほとんど茎が寝てしまっている.

写真:ツルリンドウ,カワラナデシコ
 

種から育てたスカビオサ(Scabiosa brakensberg),それに数年前イモを頂いて育てていたアピオス(その後,別の植物の鉢から勝手に出てきたもの)が開花.

写真:スカビオサ,アピオス
 

八ヶ岳薬用植物園(08/12)
パッとしない天気続きだが,久しぶりに八ヶ岳薬用植物園まで出かけた.いつも平日はガラガラに空いているのに,夏休みのためか数組のお客が入っていた.

園内ではハーブの季節で様々な花が咲いていたが,面白かったのはハッカ・ホクト.段々になって咲いている.よく見ると小さな塊は花がたくさん集まったもの.葉は清涼感のあるミントの香り.


写真:ハッカ・ホクト 花穂の様子と花のアップ
 

大きな株のトウゴマが葉陰で花を咲かせていた.

写真:トウゴマ(ヒマ)の株と花のアップ
 

果樹園ではブルーベリーやブラックベリーの実が成っていたが,やはり日照不足のせいか,色づきはイマイチ.ただ,ブルーベリーでは品種によりよく色づいたものもあり,この日はブルーベリー・ジャム作り体験の申し込みをした家族連れが渡されたカップに実を収穫していた.

写真:ブルーベリー
  

写真:ブラックベリー
  

カリンやマルメロも実を付けていたが,特にマルメロは木に付いたままの状態で腐っている実があった.今年はどうも果物がイマイチのようだ.

写真:カリン,マルメロ
 

実をたくさん付けたサルトリイバラの葉陰では,ハチがセッセと巣作りに励んでいた.

写真:サルトリイバラ
 

ウコギにも黒い実がたわわに付いており,枝が重たそうだった.

写真:ウコギの実
 

写真:薬用植物園内ハーブ・コーナーをのぞむ;右画像の端に見えているのは温室
 

写真:ハーブ・コーナーで咲いていたダブルフラワー・カモミールとフェンネルをバックにしたアーティチョーク
 
ミヨシ・ペレニアルガーデン(08/12)
薬用植物園の帰りに寄り道でミヨシ・ペレニアルガーデンへ.さすが見本園だけあって,フロックスを始め数多くの花が咲き,ジャングルのようになっていた.

写真:いろんな色のフロックス
 

 

ちょっと心を惹かれたのが淡い紫色のダブルのムクゲ.最近一重で紫色のムクゲは見かけるようになったが,ダブルを見たのは初めて.苗が無いかチェックしたけど見あたらなくて残念.また,普通のアガパンサスよりも濃い色のアガパンサスが咲いているのを発見.

写真:ダブルの紫ムクゲ,濃い色のアガパンサス
 

フィオーレ小淵沢(08/12)
ミヨシ・ペレニアルガーデンの次は小淵沢の花パーク・フィオーレ小淵沢に寄り道.おかげで花三昧の一日.

昨年まであった一面のヒマワリ畑や,アサギマダラ舞うフジバカマの群生は無くなってしまい非常に残念だが,各種ダリアが咲き乱れていて見事だった.この日は晴れて,ダリアの向こう,遠く富士山の輪郭がうっすら見えていた.

写真:様々なダリア
 

  

   

園内には一応ヒマワリやユリも植えられて,大株ギボウシが咲いていた.

写真:ヒマワリ,大株ギボウシ
  

写真:ユリ


産地直送Part1(08/12)
花巡りをしたこの日の夕方,obiさんから連絡があって採れたて野菜たくさんと青ケシ用の敷き藁を頂いた.まさに畑からの産地直送で感謝・感謝!!(^^)
野菜は美味しく頂いている.トウモロコシは夕食時に一人一気に2本も平らげ,お腹いっぱい.どうもご馳走様.二日後には追加の枝豆やトウモロコシなども頂いて,これまた大感謝.

写真:紛れ無き産地直送
 

後日,藁は青ケシの株元に敷いて泥はね避けに.藁は長い状態ではなく,わざわざ細かくして下さっていたので,そのまま青ケシの株元へ置くことが出来た.恐縮すると共にまたまた感謝感激.きっと青ケシたちも喜んでいるだろう.

写真:藁を敷いた青ケシ(8/17撮影)
 
蓼科湖散策(08/13)
すっきりした晴れの日は一日のみで,また曇り空が戻ってきた.おかげで蒸し暑い.そこで今度は蓼科湖の周囲を散策.湖の周囲で開けた所には,ルドベキアやコスモスが植えられている.

写真:蓼科湖(左の黄色の花はルドベキア,右のピンクの花はヤナギラン)
 

ツユクサはあちこちで見かけるが,このブルーは小さくても目立つ.大きくて目立つのはオタカラコウ.そびえた花茎に黄色の花が付く.

写真:ツユクサ,オタカラコウ
 

昨年の今頃,近くの渓流でバイカモが咲いているのを見つけたので,今年も探してみた.一応咲いてはいたものの,昨年より規模は小さい.これも天候不順のせい?

写真:バイカモ
 

ついでに寄った近所の聖光寺で見つけたシデシャジン.これも昨年見かけていたので,今年も会えないかと探したもの.植え込みの中からニョッキリ姿を現し,花を咲かせていた.長くてねじれた花弁が何とも特徴的な面白い花だ.

写真:シデシャジン
  

 

産地直送Part2(08/14)
再び晴れの日が復活.朝から晴れて気持ち良い.朝,obiさんからの連絡で頂いたのが枝豆・トウモロコシ・オクラ.枝豆の品種は茶豆(福成).枝付き枝豆はスーパーでも見かけるので見慣れていたが,今回は葉まで付いた枝豆.へぇ,こんな風に葉が付いているのか〜と,さっそく庭で葉刈り作業.すぐ食べる分の豆だけ別に取り,他は枝付きで保存.刈り取った葉はそのまま庭の肥料に.その後,枝豆は収穫後ゆでて冷凍保存した方が良いと知り,残りの豆も枝から取ってそのようにした.

写真:枝豆
 

トウモロコシは1つ皮を剥いて記念撮影「みわくのコーン(ゴールドラッシュ)」という品種だそうだ.

写真:トウモロコシとオクラ
 
原村自然文化園(08/14,16)
ようやく空が安定して晴れの日が続くようになってきた.散歩に訪れた原村自然文化園では,駐車場から園内への道すがらワレモコウが風に揺れ,ヤマホタルブクロが咲いていた.湿性花園では,あれこれ花が多く咲いていて楽しめた

写真:ワレモコウ,ヤマホタルブクロ(8/14撮影)
 

オレンジの花は緑の中で非常に目立つ.これはコオニユリか,クルマユリか?クルマユリは葉が輪生でめしべの先がオレンジ色,コオニユリは葉が対性でめしべの色が茶色っぽいという事で,下の写真では分かりにくいが,これはクルマユリらしい.ブルーのサワギキョウは群生していて見事.

写真:クルマユリ,サワギキョウ,エゾミソハギ(8/16撮影)
  

写真:フウロソウ仲間,フジバカマ,エンビセンノウ(8/16撮影)
  

写真:アザミ仲間,クサレダマ
 

原村自然文化園から原村中央実践農業大学校まで行く道すがら,白樺林の中で黄色のオオハンゴンソウが群生していてとてもキレイなところがある.

写真:白樺林
 

実践農業大学校の広い芝生では,熱気球搭乗体験が行われていた.青空にカラフルな気球が映える.小さなリンゴの実が色づき始めていた.

写真:空に浮かぶ熱気球,小さなリンゴの実
 

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