蓼科高原だより:その8(2001/06/04〜2001/6/08)



今年に入って,お正月以来の蓼科滞在です.何も手入れしていない庭がどうなっているか,地植えや鉢植えの植物たちがどうなっているか…興味津々でやってきました.到着してまず目に入ったのは,1輪だけ咲いているチューリップと,玄関脇に植えたパンジーたちでした.

球根類を植えた場所をよく見ると,既にヒヤシンス・クロッカス・ムスカリ・チューリップは咲いた後で残骸が残っていました.その中で,1輪だけ「最後のチューリップ」が迎えてくれたわけです.

写真:左から 最後のチューリップ,パンジー
最後のチューリップ パンジー

地元の方によるとこの冬は例年にない大雪だったそうで,それに耐えて春を迎え花を咲かせた植物たちは,まさにサバイバル・ゲームの勝ち残り組と言えます.戸外の最高最低温度計を見ると,最低はマイナス15度になっていました.室内はマイナス8度でした.

玄関脇に植えていたパンジーは鉢植え株も地植え株も元気で,花を咲かせていました.秋〜冬〜春〜初夏と,こちらでは長寿の1年草です.また,同じコーナーに植えていたローズマリーは,不織布2枚がけしていたのですが全て枯れてしまっていました.一方,ヒッドコート・ラベンダーは元気にしていました.オレガノ類,エリカ,ローマン・カモミール,コモン・セージ,カーネーションなどは無事で,地上部がすっかり枯れたチェリーセージは,地面から新芽が出ていました.どうやら地下部は無事だったようです.

目を転じて,ゲラニウム・コーナーの方を見ると,これは蓼科の気候に良く合っているのか元気にしており,中でもオダマキは花を咲かせた後のようでした.紫色の花弁の残骸が残っていたのですが,これはまだ1度もお目にかかっていない花だけにちょっと残念でした.

写真:開花していたゲラニウム(品種は不明)
ゲラニウム

南側に植えてあったラズベリーは巨大に育ち,鉢から地におろし損ねたブルーベリーも無事でした.しかし,ユーカリ(サイダーガム)は枯れていました.バナナミントも無事に越冬し,あちこちから新芽が出ていました.昨年植えたエキナセアのエリアに4株,青々した株があるのですが,エキナセアが無事に越冬したのかどうかよく分かりません.他に何も植えた覚えはないし,雑草にしては整然と生えている(^^;ので,しばらく様子を見ることにします.

さて,気になっていた鉢植えの原種シクラメンですが,残念ながら越冬失敗でした.鉢の中身をひっくり返してみると黒くなってグニャッとした球根が出てきました.同じ場所に置いていた鉢植えローズマリーも玉砕でした.いずれもイチイの木の下に置いていたのですが,原種シクラメンの隣に置いていた鉢植え球根ゲラニウムは無事で,緑の葉を展開していました.

写真:越冬して葉を展開していた球根ゲラニウム(Geranium tuberosum)
球根ゲラニウム

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