蓼科高原だより:その84(2011/05/28〜06/14)

庭にアマドコロ発見(05/29)
5/28台風が来る直前,雨の降る中を蓼科にやって来た.到着は夜.暗いので庭のチェックは翌日.

留守中の最低気温は7度,最高気温は28度.ずいぶん暑い日があったようだ.

そしてアマドコロが咲いているのを発見.雑草とは異なる葉の具合を見て残しておいたもの.庭のあちこちから出て来ているし,近所にもあちこちで咲いている.環境が合っているのだろう.

八重のオダマキは花芽をたくさん付けている.もうすぐ咲きそう.
ショックだったのは食用ギボウシ.まだ一度も食べたことがないのに葉の先端部が喰われてる.(-_-) この辺りで見かける鹿の仕業かもしれない.

写真:アマドコロ,オダマキ
  

ドウダンツツジ当たり年(05/30)
今年は庭でも近所でもドウダンツツジの仲間が当たり年のようで鈴なりに花が付いている.これだけたわわに咲いていると,つい,重たそうと思ってしまう.

写真:庭のサラサドウダン,近所のドウダンツツジ
 
ハイジの村(05/31)
今年はとんでもなく早い5月の梅雨入りで,こんな調子では少しでも天気の良い時にバラを見ておかなくては…と思い,山梨県のフラワーセンター(ハイジの村)へ向かった.

ところがやはりまだ5月.バラはようやく咲き始めたばかりで,日本一の長さで有名なバラの回廊も葉だけの寂しい箇所がほとんど.たまに咲き進んでいる株がある程度で,香りのシャワーには至っていなくて残念.

チューリップの残骸が目立つなぁと思っていたら,温室前に「チューリップの球根掘り体験」の案内があり納得.

写真:村内のバラの様子
  

山野草コーナーの方面ではニッコウキスゲが咲き始めていた.

写真:ニッコウキスゲ


バラのアーチをくぐっていたら空に虹? アーチの外に出てみたら横に伸びる虹が見えていてビックリ.これは環水平アークと言われるものらしい.私は初めて見たが,国内では年に数十回見られるものでそんなに珍しいものでもないらしい.バラより空を楽しめた一日だった.

写真:環水平アーク
 

フィオーレ小淵沢〜八ヶ岳薬用植物園(06/03)
その後クリスマスローズはどうなったか気になっていたので,花パーク・フィオーレ小淵沢に行ってみた.なんと雑草が生い茂り,雑草の間にクリスマスローズが居る状態.咲いているものもあったが雑草に覆われて気づかないほど.後数年経たないと株が充実しないだろう.

毎年別の植物が植えられているスペース,このままクリスマスローズを置いておけるのだろうか.引っこ抜いてこの秋再び苗を植えて…では見事なクリスマスローズは見られないだろう.一部,数年経っていると思われる株があったが,「花を見せる公園」で花のない時期に広範囲に渡って株を残しておくのも難しいのでは…と思ってしまった.行く末が気になるクリスマスローズたち…果たしてどうなるんだろうか.

元気に咲いていたのはゲラニウム.それに支柱を立ててもらえず地面にのたうち回りながら咲いていたクレマチス.(^^;

写真:ゲラニウム2種,クレマチス
  

色がキレイだな,と思ったのがシモツケ・マジックカーペット.寒さに当たって紅葉していたのだろう.遠目にも目立っていた.真ん中からクリスマスローズの葉が出ているのがご愛敬.

写真:シモツケ・マジックカーペット


見事に咲いていたのはフジ.紫のものは数箇所,白は1箇所.

写真:フジ
 

クリスマスローズの花を期待していたのに裏切られ,イマイチだったので八ヶ岳薬用植物園へ足を伸ばした.チャイブが花盛り.ピンクのこんもりした花が可愛い.これだけ株があると近くを通るとネギ臭い.(^^; エニシダの黄色が目立っていた.シャクナゲのピンクも美しい.

写真:チャイブ,エニシダ,シャクナゲ
  

ヤマボウシの花が咲き,ベニバナトチノキも赤い花を咲かせていた.

写真:ヤマボウシ,ベニバナトチノキ
 

ここにカモミールがあったっけ?と思いつつ眺めたカモミール.満開で花の黄色い部分を触ると良い香り.イカリソウは1つだけ咲いていた.帰りに見つけたのがササバギンラン.ここでは初めて見かけた花.薄暗い場所で咲いていた.周囲はアカマツ.掘り返して別の場所に移動させても根付かないらしい.今後も会えると良いのだが.

写真:イカリソウ,カモミール,ササバギンラン
  

庭の様子(06/06)
庭で咲いている花たち.アルカネットはそろそろ終わり,釧路ハナシノブは咲き始め,姫ケマンソウは「どこが姫?」と思うほど花茎を伸ばして花を咲かせている.日陰なので徒長したのかな.

写真:アルカネット,釧路ハナシノブ,姫ケマンソウ
  

ゲラニウムたちが今年も元気に咲き始めている.

写真:ゲラニウムたち(バレリーナ,サイラック,ケンブリッジ)
  

オダマキがついに開花スタート,自生のジュウニヒトエも咲き始め,今年入手のツボサンゴも開花中.

写真:オダマキ,ジュウニヒトエ,サルビア仲間,ツボサンゴ
   

シレネ・フロスククリ・ピンクも開花して満開,サルビア仲間も開花スタート,そして地植えにしていたヘレボ・チベタヌスから3粒の種が採れたので早速種まき実施.

写真:シレネ・フロスククリ・ピンク,サルビア仲間,チベタヌスの種
  
近所の花・庭の花(06/07)
今年は近所でもドウダンツツジの仲間が満開で当たり年のようだ.先日八ヶ岳薬用植物園で見つけたササバギンラン,近所でも咲いているのを発見して興奮した.イカリソウも咲いているところを発見.

写真:サラサドウダン,ササバギンラン
 

写真:イカリソウ
 

庭ではマイヅルソウとアマドコロが開花している.庭でアマドコロの開花を見たのは初めて.

写真:マイヅルソウ,アマドコロ
 
ハイジの村(06/09)
前回訪問から約1週間,そろそろバラも咲き揃ってきたかな?と再びハイジの村へ.たった1週間,されど1週間.この季節の歩みは目を見張るばかり.あっと言う間にバラたちは咲き進み,辺り一面かぐわしい香りを放っているのに驚いた.バラの香りのシャワーにひととき酔いしれ,今シーズンのバラを堪能することが出来た.

写真:バラの回廊
  

  

写真:色とりどりのバラたち
   

   

   

八ヶ岳薬用植物園 再訪(06/10)
天気に誘われランチしに八ヶ岳薬用植物園再訪.今回はほとんどお客無しの貸し切り状態.静かな時を過ごすことが出来た.

ここもハイジの村同様,季節が進んで花たちも咲き進んだり咲き終わったりしていた.エニシダは満開.ここに来る途中の道路でも植えられているところがあったが一面黄色になるほど咲いていた.オオヤマレンゲの花は純白.それだけに中心部の赤と黄色が目立つ.

写真:エニシダ,オオヤマレンゲ
  

シャクヤクが開花スタート.ヤマシャクヤクは既に花を終えていた.

写真:シャクヤク
  

ハーブ・コーナーが整備され,オレンジ色が鮮やかなホーンド・ポピーや紅花ジョチュウギクが咲いていた.

写真:ホーンド・ポピー,フェンネル(手前はブロンズフェンネル),紅花ジョチュウギク
  

温室内では月桃が大きく育ち,カルダモンも天井に届きそうなほど巨大になっていた.我が家の月桃は枯れてしまって残念.

写真:月桃,カルダモン
 

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