蓼科高原だより:その87(2011/09/13〜09/22)

台風の影響(09/13)
留守中の最低気温は11度,最高気温は29度.大阪では連日33度の気温で9月だと言うのに真夏並の日が続いていたが,蓼科でもどうやら暑い日々だったようだ.

台風の影響があったようで,庭には落ち葉や小枝が散乱し荒れた状態になっていた.ピンクのゲラニウムが1つ咲いていた.

写真:ピンクのゲラニウム


セシリフォリウム発芽?(09/14)
先シーズンは早い時期に発芽したものの根が出ず,そのまま休眠してしまったセシリフォリウム.今季も早い時期に発芽か?イモの先端部に緑のポツンとしたものが見えている.9/16に別のポットへ植え替え.

写真:セシリフォリウムと先端部のアップ(9/14撮影)
  
八ヶ岳薬用植物園(09/15)
良い天気に誘われて八ヶ岳薬用植物園へ.連日蓼科でも27度くらいの気温が続いているので,下界は暑いだろうと覚悟して行った.ところが日向はそこそこ暑いが,木陰では風が吹いて案外涼しい.大阪に比べ空気が乾燥していてカラッとした暑さなので,汗をかいてもそんなに不快感が無い.空の色は深いブルー,太陽の光も射す角度が斜めになってきて,秋の気配を感じる.

先月盛んに咲いていたキキョウだが,そのコーナーはバッサリ剪定されていた.

いつものように見晴らしの良い東屋でランチの途中,スズメバチがやってきた.周囲の様子を伺っている様子.警戒音は発していないので単なる偵察なのかもしれないが落ち着かない.

ふと 斜め上を見上げるとペットボトルで作られた蜂トラップが設置されており,どうやらこのニオイに誘引されたようだ.ブンブンうるさかったがしばらくして静かになったので食事を続けていた.どこかへ去ってくれたかと思いきや,トラップの中にその蜂が入り動いている!トラップの中には蜂の死骸が山のように重なっていて,せっかくトラップに入った蜂は液体に触れない状態.

とその時,中に入っていた蜂が出て来てしまった.(@_@) これではトラップの意味が無い.こりゃマズイと感じたので食事途中で別の場所へ避難した.日当たりの良いベンチでランチの続きをする羽目になり,さすがに暑かったがスズメバチの恐怖よりはマシ…と思ったのだった.

とんだハプニングがあったが,ランチの後気をとりなおして園内を軽く散策.
ナナカマドやアキグミなど,赤い実が色づき始めている.カリンにも大きな実が付いていた.ブルーベリーは既に実が無くなった株とまだ色づき始めている実のついた株があった.

写真:ナナカマド,カリン,ブルーベリー
  

花ではオミナエシ,シオン,ヒガンバナなどが咲いていた.

写真:オミナエシ,シオン,ヒガンバナ
  
庭の花(09/13〜19)
蓼科滞在中に庭で咲いていた花たち.今回の滞在は短く1週間ほどだったが,それでも花の移り変わりがあって驚く.前半は自生のツリガネニンジンが咲いており,後半には昨年庭の住人となったシロバナホトトギスが咲き始めた.

クサボタンはまだ咲いているもの,既に終わって種になりかけているものがある.ゲンノショウコは庭のあちこちから顔を出し,盛大に咲いてまた子孫を残そうとしている.いくら引っこ抜いても絶えた事が無い.自生組は強い.

写真:ツリガネニンジン,クサボタン,ゲンノショウコ(9/14撮影)
  

シクラメンも咲き,咲き終わるとくるりんと花茎を丸めている.自由奔放に茎を伸ばした自生のツルリンドウも咲き始めていた.ツルリンドウは数年前から庭のあちこちで見かけるようになった.赤い実が成っているのは何度も見ていたので種が飛んだのかもしれない.

写真:丸まったシクラメンの花茎,シクラメンの花,ツルリンドウ(9/16撮影)
  

原村の鉢花温室で入手した白花のカンパニュラ・サムベルがポツリポツリと咲いている.日野春産タンジンも咲き,昨年庭の仲間になったクロバナヒキオコシも小さな可愛い花を咲かせ始めた.

写真:カンパニュラ・サムベル,タンジン,クロバナヒキオコシ(9/16撮影)
  

moritzianumでは4号のみ開花中.この株には種が出来ていた.そのうち鉢の中に落ちて発芽しないかな?smithiiはグングン伸びて開花中.上の方は賑やかだが足元は寂しい.これはポリポット4個分を地面に埋めてひとまとめにし,支柱に誘引している.

写真:moritzianumの花と種(9/19撮影),smithii(9/17撮影)
  

昨年山野草店で買い求めた源平ツリフネソウがひっそりと1輪だけ開花していた.品種は不明だがピンクのゲラニウムが開花.日野春ハーブガーデンで購入したデッドネトルも咲いている.

写真:源平ツリフネソウ(9/14撮影),ゲラニウム仲間のピンク花,シルバーデッドネトル(9/16撮影)
  

種から育てていたアコニタム(トリカブト仲間)が花芽を付けた.庭のあちこちに様々な品種のアコニタムを植えているが,ふと見ると開花しているものがあった.花芽の物とは別の株で,品種はAconitum episcopale(たぶん).情報では花色がダークブルーとなっているがこの花は淡い色をしている.
自生のセンブリが花芽を付け,日野春で購入したコガネバナも咲いている.

写真:アコニタム花芽(9/14撮影),別株のアコニタム(9/16撮影),センブリ(9/14撮影),コガネバナ(9/17撮影)
   
アコニタム仲間(09/21)
台風15号が接近中で昨日からずっと雨が降り続いている.時折風雨が激しくなっている.そんな中,アコニタム(トリカブト)仲間の開花が始まっている.雨の中,傘をさしての記念撮影.ちょうど花が良い時期が見られそうになくて残念.開花したてだけでも見られてラッキー♪と思っておこう.

写真:あちこちで開花し始めたアコニタム仲間
  

 

「蓼科高原だより」に戻る