ナスタチウム仲間の花を分解・観察してみると(青花ナスタの場合)
花の分解


●青花ナスタ(T. azureum)の場合…受粉のために(2010/05/13記)

青花ナスタは先にも書いたとおり開花した後,日に日に花が成長し大きくなっていきます.開花時の気温にもよりますが数日で花粉の色が黄色く色づいてくると受粉時期となります.その頃には良い香りも発しています.

成長した花を分解してみました.画像赤丸部分が柱頭(めしべの先端)です.めしべの下から距にかけての部分がテカっているのが分かるでしょうか.距には蜜が入っているので,液体が照明の光に反射してテカっているのです.

めしべに花粉(黄色い部分)が付くと無事受粉完了となります.人工受粉する場合には,先の細い筆が一番適しているでしょう.無ければベビー綿棒か爪楊枝でも代用できますが,めしべを傷つけないように気をつけないといけません.

写真:青花ナスタ花の構造(10/4/15撮影)