【コラム】タネの話

たった1粒のタネから発芽し,成長した植物がタネをつける…これは植物栽培の醍醐味です.発芽の様子も感動的ですが,タネができるのも感動的.そして青花ナスタ仲間の場合,イモができるのはもっと感動的だったりします.タネでもイモでも子孫を増やそうとするなんて,なんとドン欲な植物なんでしょう!(^o^)

下記の青花ナスタ14号は2001/04/17に開花を始め,3個だけ花が咲きました.それでもタネを作り,その上イモまで作っていました.なかなかご立派!です.

青花ナスタ14号の結実 左は2001/05/04,右は2001/05/12
 

タネの熟し方については,初めてイモからの栽培で開花に成功した年に詳細な記述をしています.(一部編集) 年号は記述していませんが,全て「2000年」の出来事です.ちなみに初開花したのは2000/04/07でした.

05月27日
さて,青花ナスタ3号の方も花が終わったので,同様に堀上げようと思って少し観察していた所,なんと種のような物が出来ているのを発見しました.「種のような物」というのは,丸くて種というよりイモが出来ているような具合です.(^^; 真っ正面から計ってみたところ,直径は5ミリほどでした.皮肉にも人工授粉をせっせと試みていた初期の頃の花ではなく,株の寿命後半に咲いた花のようです.やはり虫が活発に活動している時期だったからでしょうか.自然の偉大さを感じました.というわけで,堀上げはこの種の状況を見極めてから行う事とし,いったん延期となりました.

青花ナスタ3号に種?発見;右は左写真・赤丸内のアップ
青花ナスタ3号に種 青花ナスタ3号に種(アップ)

05月29日
さて,青花ナスタ3号に出来た種の続報です.連日夏のような日射しで気温も高く,種はでこぼこ状態になって黒ずんできました.

青花ナスタ3号の種その後
青花ナスタ3号:種その後

05月30日
種はさらに黒ずんで来ました.そろそろ落ちてしまいそうです.最初はイモみたいにツルンとしていたのに,今ではすっかり種らしい風貌に変化してきました.

青花ナスタ3号の種さらにその後
05月31日
青花ナスタ3号の種が,ふと手が触れた時にいきなり落ちました.そろそろだな,と思っていたので,下にはプラスチックの受け皿を置いていたのですが,何と!落ちた際,ちょうどそこには入らず行方不明になる…というハプニングが起こりました.(-_-;)

おかげで夕方暗い中を1時間ばかり捜索に費やしてしまいました.が,ちょうど真下のプランターの中に落ちているのを発見,無事保護した次第です.(やれやれ…)

で,種も採れた事だし,ついでに株を堀上げる事にしました.青花ナスタ3号の茎の長さは約180センチ,開花した花の総数は44個,イモの直径はタテ約2センチ,ヨコ約3センチでした.

堀上げた青花ナスタ3号の全体像(上)とイモのアップ写真(下)
青花ナスタ3号全体像

青花ナスタ3号のイモ