トロパエオルムの葉の比較


トロパエオルムの葉を集め,比較してみた.大きいものあり,小さいものあり,細いものあり,丸みを帯びたものあり.それぞれに個性的.

写真:トロパエオルムのさまざまな葉(2010/1/15撮影)


上の画像の葉は下記の通り. 用紙のマス目はほぼ1センチ角.
グループ1 グループ2 グループ3
1 T.smithii1号 T.lepidum21号 T.hookerianum var.hookerianum3号
2 T.smithii2号 T.tricolor19号 T.hookerianum var.hookerianum7号
3 T.peregrinum T.tricolor23号 T.azureum87号
4 T.leptophyllum5号 T.azureum116号
5 T.leptophyllum2号 T.brachyceras28号
6 T.beuthii20号 T.barchyceras12号
7 T.pentaphyllum15号


【グループ1について】
smithiiとperegrinum(カナリー・クリーパー)は葉が似ている.どちらかというとperegrinumの方が葉が丸みを帯びているが,葉が小さな段階では区別が付きにくい.

いずれもイモは作らない.環境さえ合っていれば年中成育し開花すると思われる.耐暑性が無いので,大阪では夏の暑さで枯れる.

属する節は異なり,smithiiは sect. Bicolora,peregrinum sect. Schizotrophaeumとなっている.


【グループ2について】
1:レピドム21号
2:トリコロール19号
3:トリコロール23号
4:レプトフィラム5号
5:レプトフィラム2号
6:beuthii20号
7:ペンタフィラム15号


レピドム21号の葉は,これだけ見たらアズレウムのものと見分けが付かない.これらの葉の中では,ペンタフィラムが一番分かりやすく見分けが付きやすい.

【グループ3について】
1:T.hookerianum h 3号
2:T.hookerianum h 7号
3:T.azureum 87号
4:T.azureum 116号
5:T.brachyceras28号
6:T.brachyceras12号

hookerianumの葉はやや丸みを帯びている.アズレウムは細いのが特徴.ブラキセラス28号と12号の葉はずいぶん異なっている.12号の葉はアズレウムやレピドムと似ており,交雑しているのかもしれない.