このページは,信州在住の園芸仲間ヒロさんがレピドムの栽培について綴られたページです.ヒロさんのHPが休止中の間,ヒロさんのご好意によりこちらのHPで紹介させて頂く事になりました.

信州では冬場の最低気温がマイナス10度以下になりますが,ヒロさんは室内栽培で見事にレピドムを開花させられています.この記録が寒冷地にお住まいの方の参考になれば…と思います.
 
原文のままですが,補足説明や感想として私DORAが書き足した部分は「DORAのコメント」として緑色の文字にしています.
なお,著作権はヒロさんにありますので,文章ならびに掲載写真の無断使用は固くお断りします.


ヒロさんのレピドム栽培記(2002年・秋~2004年・春)


2002年秋

お仲間が栽培に成功され自家採取されたレピドムの種を頂き9月23日に

蒔いた物が成長しています。(^0^)/

肝心の青花ナスタはいまだに発芽しませんがレピドムを大事に育てて

無事に開花までにたどり着けると良いかなって思っています。

 


10月10日にレピドムの第二弾を蒔きました。暫く見ていなかったのですが

発芽率もよく絡み合っていました。(^_^;)

植え替えに適した鉢とアンドンを入手しなくてはなりません。(^^;


越冬避難小屋で温度をかけて育てていますがアンドンの2段目まで育っています。(^_^)

お仲間から頂いた青花ナスタ(T.azureum)の苗も順調に育っています。(^^)/


仕事が超多忙だったもので水遣り以外には何も注意を払っていなかったのですが

根元から黄色くなってくるので不思議に思ってよくよく見ますとアブラムシが

ビッチリついているではないですか。(;_;)オルトラン粒剤をまいたのですが

時遅しアブラムシにやられて枯れてしまいました。 (T_T) (T_T) (T_T)

鉢の白いふちの部分には羽の生えたアブラムシや大きめな粉のような物がいっぱい

落ちています。

<DORAのコメント>
レピドムにアブラムシが付くのは初めて知りました.大阪では戸外栽培なので,さすがに冬場はアブラムシは付きません.(^^; 温室栽培の方は注意が必要ですね.


2003年早春

第2段蒔きのレビドムには花芽のような物が見られます。

無事に開花してくれると良いのですが.....。


季節が進むにしたがって最低気温はマイナス5度ぐらいを前後していますが

越冬避難小屋の室温は上昇しレピドムにとっては生育に適さない環境になっています。

上の画像の蕾は白くなりしぼんでしまいました。パネルヒーターを17度に設定し

数日後に無加温の廊下へと置き場所を移しました。新たに花芽が育っています。

<DORAのコメント>
レピドムは比較的耐寒性があります.(霜の当たらない状況ではマイナス4度程まで耐えた経験有り)温室栽培での難点は,春先の外気温の上昇に伴い温室内の温度が急激に上がってしまう事です.寒冷地栽培で気を付けないといけないのは,案外冬場よりも春先かもしれません.ヒロさんの場合,無加温の廊下に置き場所を変えた事が結果的に正解だったと思います.


3月15日現在、蕾も大きくなり先端が薄く色付きほころびかけています。

開花がまたれます。(^^)/


 \(^0^)/ \(^0^)/ \(^0^)/.......ついに咲きました。 \(^0^)/ \(^0^)/ \(^0^)/

念願だった種から育てて花を咲かせることが出来ました。(^-^)

花色は薄い紫色です。花のサイズは思っていたよりも大きいです。

小さな花芽があるのでしばらくは開花を楽しめると思います。(^^)/

種をくださったお仲間に感謝です。m(_ _)m


2鉢目のレピドムも開花していますが花色は1鉢目より明るい色合いです。

花弁も外側に反るような形になっています。(^_^)


5月25日現在、育てていた2株のレピドムは黄色く枯れ上がってきています。

種の採取を期待して綿棒で花をコチョコチョしていたのですが種が出来た様子は

ありません。(-.-) 水遣りのときに大き目のイモが露出したのには驚きました。


2003年秋

10月5日現在、手持ちの鉢植を庭や畑に定植し枯れてから一度も水遣りをせず

廊下に置いていたレピドムの事を思い出しました。(^^;

アンドンを手荒に取り去り球根はどうなったかと土を崩し始めました。

1鉢に数株植えつけてあったもので何個もの球根が転がり出て、無事に夏越しを

してくれたんだな~と安堵いたしました。しかし、球根から伸びている髪の毛のような

物が発芽した物であることを認識するまでに時間がかかり手荒に扱って先端部分

を大分痛めてしまいました。 (T_T) まったく水分の無い状況でも球根に蓄えられた

養分を使って発芽するものなのですね。青花ナスタのチビ球根と思しき物は根っこがでて

いましたがレビドムにはほとんどでてい無いので発芽しているとは気ずきませんでした。

植えつけるために使った用土は、前回使用して成績の良かった鹿沼土小粒と

腐葉土をブレンドした物にしました。無事に育ってくれると良いと思います。

<DORAのコメント>
私はT.tricolorで経験した事がありますが,レピドムでも水やりを開始する前にイモから発芽する事がある…という事が分かった貴重なレポートです.


全ての球根を4つの鉢に植え付け無加温の廊下に置きました。

12月14日現在の様子ですが日光不足のためでしょうか葉っぱと

葉っぱの間隔があいていて葉っぱも小さいです。(^_^;)


2004年春

レピドムに花芽が付いて喜んでいたのですが、今まで見たことも無いような花芽の

付き方に気ずきました。(・_・) 全てがこのようではないのですが葉っぱの付け根に

輪生状に幾つもの花芽が出来ているのです。小さすぎてデジカメで写すには難しいです。(;_;)

<DORAのコメント>
この「花芽が輪生状に付く現象」は私も確認しています.レピドムが掲載されている文献はほとんど無い状態なので,これがレピドムなのか,それとも別の品種なのか,あるいは何かと交雑したものなのか…は分かりません.DNA鑑定でも出来れば良いのでしょうけど(^^;,難しい問題です.


2輪ほど先端が色ずいていましたが無事開花しました。(^_^)

去年育てた花色が薄い方の子孫だと思われます。