ナスタの仲間たち(Tropaeolum属)
Tropaeolum huigrense


T.huigrenseは南米アンデス地方およびエクアドルの標高1000〜2400mに自生する.
花は黄色,majusのような比較的大きな葉を持っている.これは一年草でイモは出来ない.

フランスの方から種を分けて頂き2013年3月8日に8粒種まきし,6月24日に1つ発芽しているのを確認.さらに8月4日に2本目の発芽を確認.暖かい気候が好きなんだろうか.

2013年からの栽培記録
2013/06 06/24 蓼科から大阪に戻り,種まきポットを見て1本の発芽を確認.双葉から本葉が出かかっている状態だった.茎と本葉はやけに毛深い.早速ポット上げ実施.

写真:発芽したhuigrense
 
 2013/07 07/08 酷暑の大阪では維持が大変(無理)なので蓼科へ連れ行くことにし,直前の写真撮影実施.本葉は2枚.双葉は既にスリップスかハダニにやられている.茎と新葉の毛深さがさらに目立つ.

写真: 大阪の日最後のhuigrense
 
2013/08  08/04 猛暑の中,また北バルコニーで1本の発芽を発見.なんでこんなに暑い時期に発芽するんだろう?と思いつつポット上げ実施.8/8に信州へ連れて行った.

写真:発芽したhuigrense


08/08 蓼科へ到着,前回置いてきたhuigrenseの無事を確認.茎がグングン伸びて葉数も増えていた.蓼科で越冬は無理なので大阪に持って帰る事を考慮し,いつも栽培に使っている支柱をセット.本当はもっと大きな鉢で背の高い支柱をセットした方が良いように思うが,出来るだけコンパクトに仕立てないと後が大変なのでとりあえずこれで良しとする.

写真:蓼科組のhuigrense


08/19 その後のhuigrenseの様子.先に発芽したものを1号,次のを2号としている.

写真:1号,1号と2号を並べたところ
 
 2013/09 09/10 やたら茎の伸びるhuigrense.頭でっかちで鉢が小さく感じたので6号鉢に植え替え.来年春までこの鉢で大丈夫だろうかと思いつつ,厳寒期に室内置きの可能性も考えてこの大きさに決定.洋ラン用の葉ダレ防止を支柱代わりにしていたが,いったんほどいて三段支柱に仕立て直し.1号の茎をほどくのに折らないようにと神経を使った.ほどいた茎を伸ばして見ると2m以上ありそうだった.

ついでに2号も6号鉢に植え替えて同じく三段支柱を立てておいた.

写真:茎を伸ばした1号.


写真:仕立て直した1号
 2013/10 10/10〜11 10/10に蓼科入り,先月種まきしていたhuigrenseがワラワラと発芽していた.10/11それぞれポリポットに鉢上げ実施.

写真:発芽していたhuigrense(10/10)


10/21 現在の様子.長く伸びていたhuigrense1号は茎の下の方が完全に枯れてしまい,先日先端の方だけカットして挿し芽にした.2号も同様に挿し芽に.

発芽組は順調に成育中.最低気温が3度まで下がる日々が続き,夜間は玄関先に避難させている.

写真:1,2号,発芽組
  

10/27 全株大阪に連れ帰り,冬越しの事を考えて個別には独立させず,3株ずつ6号ポットに寄せ植えにした.

写真:寄せ植え
2013/11  11/10 現在の様子.10月末に寄せ植えにした鉢は北バルコニーから南ベランダへ移動.ペットボトル給水装置をセットしている.

蓼科で夏を過ごした2株は株元が枯れて先端部だけポリポットに挿し芽にしておいたのだが,先日ソッと茎を引っ張ってみると1つは無事に発根しているのを確認,大鉢に寄せ植えに.また,10月末に寄せ植えにし損ねていた3株のうち2株はそれぞれ独立してスリット・ポリポット植えにし,もう1株は大鉢に挿し芽と共に寄せ植えにした.

写真:独立ポットと寄せ植え鉢,挿し芽で発根確認
 

11/24 蓼科行きで不在中は大阪でお留守番.11/24帰阪して久しぶりの対面.無事を確認して安堵.

写真:留守番だったhuigrense


11/28〜30 ふと見たら花目が付いているのを発見.10月に種まきしてから速攻で花芽が出来てビックリ.

写真:左は11/28撮影,中央・右は11/30撮影
  
2013/12  12/06 暖かい日々が続いていたせいか,ずいぶん早くhuigrenseの各株が開花.

写真:T.huigrense
  

 

12/07 花の大きさは1cm足らず.そんなに大きな花ではない.

写真:T.huigrense
 

12/08 ちょうどmajus 'Milkmaid'が咲いたので,以前から咲いていたT.smithiiと共にhuigrenseの近くに並べてみた.huigrenseの花はsmithiiよりも小さい感じ.

写真:トロパ勢揃い


12/16 現在の様子.茎が伸びて倒れてきたので3段支柱(一部輪っか支柱)をセット.

写真:支柱セット(12/14撮影)
 

この花,開花すれば普通だが,蕾の時が面白い.キュッと端を糊付けしているような花芽が独特な感じで笑える.

写真:開花した花と蕾(12/14撮影)
  

12/23 現在の様子.南ベランダの無加温ビニール温室で,寒さに負けずに次々と開花中.そして終わった花では種が出来かけている.smithiiと同様,受粉せずとも百発百中で種が出来ている.風が強い日が多いが,少しの刺激で受粉しやすいのだろうか.あるいは仕事人が来ているのか?

挿し芽株にも花芽が付いてこれもそのうち開花しそうな気配.

今のところ最低気温は氷点下にはなっていない.厳寒期の1月下旬から2月にかけて,どれほど葉色が悪くなるかが問題.

写真:現在の花
  

写真:挿し芽株の花芽と出来かけの種
 
2014/01  01/05 現在の様子.今まで支柱無しだった挿し芽株の鉢にも三段支柱をセット.挿し芽株で距無しの花が出たが,二番花には距があるので距無しはこれ1つだけ.相変わらず開花した花には種がつきやすいが,まだ1つも収穫はしていない.

写真:開花の様子
 

写真:挿し芽株で出て来た距無しの花
 2014/02 02/02 現在の様子.南ベランダの温室内で過ごしているhuigrenseたち.茎がグングン伸び,花がドンドン咲き,咲くたびに結実している.茎が太いので支柱に沿わす時に折れないか心配になるが,見た目より柔軟性があるので今のところ無事.百発百中で結実しているが,出来た小さな種は,株の体力温存のためにカット.春本番になってから採種しようと考えている.

写真:開花株の様子
  

写真:開花株の様子と結実の様子
 
2014/03  03/16 無加温ビニール温室内で過ごしているhuigrenseたちは花が咲いては種が出来,の繰り返し.ただ,種は試しに置いておいたものもそのうち小さくなって干からびるので,まだ一度も収穫は出来ていない.

黒ポット組では別のトロパが葉を茂らせているが,このトロパにはまだ花芽は見られない.

写真:黒ポット組
 

大鉢組は葉色が悪かった部分と小さな種をカット.まだまだ花芽があり,今後はどれだけ種が採れるかが課題.

写真:大鉢組
   

03/16 気温が上がるにつれ,花も増えてきた.

写真:無加温ビニール温室内のhuigrense
2014/04  04/16 南ベランダで過ごしているhuigrenseたちは葉を茂らせ次々と花を咲かせ,相変わらず種を付けている.

写真:無加温ビニール温室に置いている(フタは開けたまま)の黒ポット組と外に置いている大鉢組.
  

04/23 黒ポット組のhuigrenseを蓼科へ移動.
2014/05  05/25 蓼科に置いていたhuigrenseは葉が黄変し干からびてきた.そろそろ終わりだろう.

写真:干からびてきたhuigrense


05/28 種を収穫してシーズン終了.

写真:収穫した種