ナスタの仲間たち(Tropaeolum属)−アルゲンティナム
Tropaeolum moritzianum(トロパエオルム モリツィアナム)


T.moritzianumはsmithiiに雰囲気が似ている品種で,花色は赤っぽい色,葉は丸みを帯びた形をしていて切れ込みは深くない.
フランスの方から種を分けて頂き8粒中すべて発芽するという発芽率100%を達成.この品種はsmithii同様,15度前後の周年気温変化の少ない中央・南アメリカが自生地で,開花も環境が良ければいつでも開花する.smithii同様イモは出来ない.

2010年度秋〜2011年度春の栽培記録
2010/09
09/15 蓼科にて種まき実施.
種はSRGCメンバーさん(フランス在住)から分けて頂いたもの 8個.
2010/10  10/07 6個発芽を確認.

写真:発芽


10/09〜10 7個めの発芽を確認.10/10の画像は横から見た発芽の様子.茎が伸びてきた.最初から発芽していた株はみるみるうちに葉が大きくなってきた.

写真:発芽(10/9,10/10撮影)
 

10/12 8個めの発芽確認.これで発芽率100%となり,各株をポット上げし独立させた.葉の大きさがずいぶん違っていて面白い.

写真:ポット上げ


10/15 各株は日に日に成長し葉が大きくなってきた.最後に発芽した株も地上部に茎を伸ばしている.蓼科は気温が低くなり,落ち葉が激しくなってきた.毎朝積もった落ち葉を取り除くのが日課となっている.

写真:現在の様子


10/20 5日経っただけなのに結構な成長ぶり.

写真:発芽した苗・その後の様子


10/26〜30 大阪に連れて帰って定植.2株は里子に出したので手元に残っているのは6株.

写真:1,2,3号(10/26撮影)
  

写真:4,5号(10/30撮影)
 
2010/11  11/02 最後に発芽したものを定植(6号).まだチビだが,他の株はよく成長し異様に葉が大きい.

写真:6号


11/10 現在の様子.1号は茎が伸びてきたので輪っか支柱を添えた.

写真:1,2,3号
   

写真:4,5号
 

11/15 蓼科行きの日,朝行く直前にチェック.給水装置をセットしている.

写真:3,6号
 

11/23 蓼科から帰ってきた日にチェック.1号に花芽が付いている.距もはっきり分かるし,花芽の先端は赤っぽい.

写真:1号とその花芽
  

11/26 現在の様子.2号にも花芽が付いている.

写真:1号,2号とその花芽
  

写真:4,5,6号
  

11/30 現在の様子.1号と2号は輪っか支柱から三段支柱に変更・仕立て直し.

写真:2,3号
 

写真:5,6号
 
2010/12  12/05  現在の様子.花芽が赤っぽく色づいてきた.

写真:1号,5号
 

写真:2号と花芽
 

写真:3号と花芽
 

12/09  現在の様子.花芽はさらに赤っぽさを増している.

写真:2号と花芽
 

12/11 ようやく2号が開花.1号も開花間近.

写真:1号


写真:2号と開花した花
 

12/12 2号はしっかり花を開いた.1号と3号ももうすぐ開花の気配.

写真:1号と花芽
 

写真:2号と花のアップ
  

写真:3号と花芽
 

12/25 現在の様子.花はゆっくりペースで咲き進んでいる.2号の一番花の中心部に種が出来はじめているが,採種できるほどの大きさに成長するだろうか? 昨日あたりから急に厳しい寒さになっているので2号は室内へ,他の株は無加温ビニール温室内へ取り入れている.

写真:2号(12/23撮影)
 

写真:3号(12/23撮影)
 
2011/01  01/26 1月はずっと寒い日が続いた.途中マイナス5度の最低気温を記録した日もあり,無加温ビニール温室で過ごしているmoritzianumの葉色は緑色が薄くなり,あまり良い状態ではない.なんとか現状維持で春まで保って欲しいと思っている.それでも開花株では花が咲き続け,花芽もたくさん持っている.耐寒性はあまり強そうではないが,無加温ビニール温室内でもダメージが大きいargentinumよりは多少マシだと思う.

花は咲き始めは濃い色をしているが,日が経つにつれずいぶん色が薄れてきた.中心部には種ができかけているが,発芽する能力があるかどうか??

写真:1号
  

写真:3号
  

写真:4号と花芽
 

写真:5号,6号
 
 2011/02 02/24 南ベランダの無加温ビニール温室内で過ごしているmoritzianumたち.厳寒期に葉の色がかなり悪くなったが,なんとか耐えてくれた.
ここ数日春の陽気で少しは楽になっただろうか.とは言うもののまた寒の戻りがあるだろうから油断は禁物.

寒い時期は葉の色も薄くなるが花色もずいぶん薄い.不思議なことに花粉が出ていないのにやたら結実している花がある.しかもしっかり開花していないものまで結実していて驚いている.

写真:1,2,3号
  

写真:4,5,6号
  

写真:結実いろいろ
   

 
 2011/03 03/28 厳しい冬を乗り越えたmoritzianumたち.葉色が悪かったが,温度の上昇と共に少しずつ緑が濃くなってきた.花芽の色も先月に比べるとずいぶん赤味を帯びてきている.

写真:1号(3/7,3/28撮影)
 

1号の種で黄色っぽくなっていたものがあったので採種したが,少しフニャフニャしている感じなので種としてはダメかもしれない.

写真:1号の種(3/7撮影)
  

2号は他のトロパ(正体不明)が勝手に同居している状態.他のトロパがグングン伸びてきている.

写真:2号(3/14撮影)
 

3号は初旬に比べ,下旬の方が断然花色が良くなっている.葉の色も濃くなってきた.

写真:3号(3/7撮影,3/28撮影)と花のアップ(3/28撮影)
  

写真:4号(3/07,3/28撮影)
 

写真:5号(3/28撮影),6号(3/7撮影)