蓼科高原だより:その130(2016/08/03〜08/22)

近所&庭の花たち(08/04)
一年で一番ハイシーズンの蓼科にやってきた.既に周囲はいつもより賑やかで人口も増えている感じ.散歩していても見知らぬ人達に出会う確率が高い.留守中の気温は玄関前の温度計によると最低:15度,最高:29度で,30度に到達した日は無かった.

近所を散歩すると目立っていたのがウバユリ.今年も開花の季節を迎え,あちこちで咲いていた.見慣れたウバユリだが,少し離れたところに群落があり,そこのウバユリは2mほどありそうで花数も多く,かなりの大株だった.こちらはオオウバユリかもしれない.

写真:ウバユリ
 

写真:オオウバユリ?
 

庭ではフロックスがすっかり終わり,キキョウが花盛り.白は前回つどいの里で購入した株.薄紫は昨年原村の鉢花温室で購入した株.

写真:キキョウ
   

八ヶ岳薬用植物園〜ミヨシ・ペレニアル・ガーデン(08/06)
このところ毎日不安定な空で午前中は曇りがち,時折日射しがあり,午後には雨が降る.そして湿度が高く蒸し暑い.ところが今日は気温もグンと上がり30度超…(~_~;)

暑さを覚悟の上,朝の散歩で八ヶ岳薬用植物園へ.朝なのでまだマシだったが,日なたはかなり暑かった.植物たちも思わぬ暑さでダメージがあったことだろう.暑い時はシルバー葉が涼しげで良い.こんもり茂ったレモンクィーン・サントリナが良い感じだった.

写真:ハーブ・コーナー,レモンクィーン・サントリナ
 

モナルダは満開,コバルト・セージは咲き始めたばかり,ローマン・カモミールも開花中.

写真:モナルダ,コバルト・セージ,ローマン・カモミール
  

写真:ハーブ・コーナーと温室遠景


温室内では夏が大好き?なカルダモン,ウコン,レモングラスなどがノビノビと大きく育っていた.月桃も葉が温室の窓の外へはみ出すくらいに生長していたが,花はまだ見られない.温室内で咲く時が来るのだろうか?

写真:温室内のカルダモン,ウコン,レモングラス
  

ぐるりと軽く園内を一周してからその足でミヨシ・ペレニアル・ガーデンへ.

11時から小黒さんのガーデン・ツアーだったが,参加者は私だけでプライベート・ツアーとなった.このクソ暑い時に庭巡りしようという人は居ないのだろう.11時から30分の予定のツアーが,あれこれ話しながらなのでなかなか進まず(^^;,30分予定オーバーで終了,後で調べたらこの辺りの正午の気温は34度になっていた…(@_@) 確かに暑かったけどそんなに気温があるとは思わなかった.日陰が涼しかったからかもしれないが,何と言ってもアスファルト地獄でない事が大きいだろう.それにしても小黒先生,酷暑の中の時間オーバーでスミマセン!(^^;

ガーデンでは前回7月下旬の時と変わっていない花もあったが,終わっている花もあり,その光景は刻々と変化している.やはりこの時期から秋にかけてはキク科全盛.ヒマワリ,ダリア,ルドベキアなどが咲き,シュウメイギクは花芽を持ち,もうすぐ開花しそうな雰囲気だった.フロックスは遅咲きの白が満開できれいだった.ピンクもまだ頑張っていた.

写真:ヒマワリ,フロックス白,シルバー葉のヒマワリ
  

ダリアの原種と紹介されたのがコレ.花弁がくるりと内側にまるまっている.個体差でこの個体は丸まっているだけのようだ.葉を見ると三つ葉だったが,これもたまたまみたい.普通は5つ葉?

写真:ダリアの原種,花のアップと葉
  

フロックスはまだ頑張っていたがモナルダはもうおしまい.花後の姿もユーモラスなのでしばらく楽しめる.ピンク花のモナルダの方がまんまる部分に赤みがかかっており,白花の方はグリーンっぽいのが面白い.

写真:フロックスとモナルダ(ピンク)の花後,モナルダ(白)の花後
 

蓼科湖周辺:彫刻の森公園のバイカモ(08/07)
朝の散歩で蓼科湖へ.先月満開だった彫刻の森公園のバイカモはまだ健在で暑さに負けず頑張っていた.

写真:バイカモ
  

白馬五竜高山植物園(08/09)
お誘いを受けて朝8時半過ぎに白馬五竜高山植物園を目指し出発.途中食糧を仕入れたりして11時前には現地到着.ゴンドラとリフトを乗り継いで高山植物園てっぺんへ到着.てっぺんは標高1500m,ふもとのリフト乗り場は800mなので700mほど上ったことになる.確かに見た目はかなりの急斜面.下から歩いて上るには根性が要りそうな雰囲気.それで普通はリフトで上まで行き,後は下りながら植物観察するのがお勧めコース,という具合.

途中スイスアルプス・ヒマラヤエリアというロックガーデンがある.本来なら青ケシなどが咲いているはずなんだが,さすがに8月ともなれば季節外れでもうおしまいだったのが残念.今度はぜひ良いシーズンに訪れてみたい.ゴンドラを下りてリフトに乗り継ぐところに青ケシ仲間,黄色花のメコノプシス・カンブリカが少しだけ咲いていた.

写真:メコノプシス・カンブリカ,リフトに乗りカライトソウ(左のピンク)を見る,花の看板あり
  

リフトを下りて後はどんどん下るのみ.この日は早く帰らないといけなかったので駆け足で見て,撮って,走る,の繰り返し.アッと言う間にロックガーデンまで下りてきた.途中,コケモモの実が赤く色づいているのを見た.ピンクのバラ(タカネバラ)があちこちに咲いていたので近くのものの香りを確認.ちゃんとバラの良い香りがしていた.

写真:リョウブ,コケモモの実,タカネバラ
  

レキのゴロゴロしているところにはコマクサがたくさん植えられており,開花しているものもあった.

写真:コマクサ
  

写真:園内光景,ヤマハハコ,タカネナデシコ
  

写真:大きな岩の合間に咲いていたチシマギキョウ
 

ヒマラヤのエリアにはプリムラ・カピタータ(名札にはムーンナナとあった)やポリゴナム・アフィネが植栽されている.

写真:プリムラ・カピタータ・ムーンナナ,ポリゴナム・アフィネ
  

ゴンドラ乗り場まで下りきったところの花壇には青ケシが1輪だけ咲いていた.ヒマラヤ・エリアで見たポリゴナム・アフィネがココでも開花中.

写真:メコノプシス・ベトニキフォリア
 

八ヶ岳アルパカ牧場(08/10)
富士見方面へ買い物ついでに八ヶ岳アルパカ牧場へ寄ってみた.先月生まれの歌ちゃんも大きくなって,お姉ちゃんのニュースタちゃんもずいぶん大きくなっていてビックリ.特に歌ちゃんはまだ毛の汚れも少なく白さを保っていて,触り心地もフワフワで気持ち良い.ただ,噛み癖?(歯はまだ無いけど)がついているようで,お客さんの指を吸ったりしていた.私は服の上から腕を噛まれて結構痛いほどで,幼いくせに力が強い(幼いゆえに加減が出来ない?)のに驚いた.

写真:アルパカたちの居るわくわく広場入り口,今日のメンバー紹介(アルパカの名前とコメント)
 

写真:アルパカたち,親子(お母さんのユキちゃんと子供の歌ちゃん)
  

写真:お姉ちゃんのニュースタちゃん,真っ白な歌ちゃん
 

原村自然文化園(08/11)
朝の散歩で原村の自然文化園へ.朝は涼しく,人も少なく静かで心地よい.ニッコウキスゲの花は終わり,コオニユリが咲いていた.

写真:キキョウ,コオニユリ,ハンゴンソウ
  

湿性花園では濃いピンク色のアサマフウロ,エゾミソハギが咲き,トリカブトは花芽が膨らんできつつある.来月には紫色の花が見られそう.

写真:アサマフウロ,エゾミソハギ,トリカブトの花芽
  

サワギキョウの紫,エンビセンノウの赤が鮮やか.エンビセンノウは少し花が減っているような…単にタイミングの問題か?

写真:サワギキョウ,ノハラアザミ,ヤマハハコ,エンビセンノウ
   

蓼科湖周辺(08/12)
朝の散歩をするために蓼科湖へ.先日は彫刻の森公園だけだったが,今日は湖を半周(一周するとカンカン照りの所を歩かないといけないのでパス)するコース.その前に湖周辺が騒がしいと思ったら,警察,報道陣がつめかけて水難救助訓練実施中だった.真っ黒のラブラドール犬が溺れた人を助ける,というストーリーのようで一生懸命泳いでいるワンコが可愛かった.(^o^)

写真:訓練中
  

湖のほとりを歩いていくとあちこちでオタカラコウが咲いていた.

写真:オタカラコウ
 

オオムラサキセンター〜ミヨシペレニアルガーデン(08/13)
小淵沢方面へ何となくドライブしながら散策地を探してオオムラサキセンターまで来てしまった.で,ここを散策することに.さすが夏休みとあって駐車場は車が多く係員が誘導していたほど.

園内を歩いたが入り口付近は良いとして,ちょっと奥へ行くとやけに荒れた感じ.通路は草ボウボウで手入れされておらず,これでは歩く気がしない.先へ行けないのでくるっと軽く一周しただけで終わった.駐車場の車と園内を歩いている人の数が一致しないような…きっとセンター内の展示を見たりしているのだろう.

写真:オオムラサキセンター入り口:蝶の形の花壇(右は中心部)
 

写真:散策できる園内風景
 

池ではハスの花が咲き,通路脇ではクズが花を咲かせて甘い香りが漂っていた.奥の方には巨大な植物が…ヨツバヒヨドリに見えるが,こんな巨大なものは見たことがない.草丈は優に2mを超えている.園内一角ではヤギがプラスチックの箱に入ってお休み中.昔,ネコ鍋(ネコが自らその辺に置いてあったおでん鍋みたいな大きな鍋に入るところを撮った画像)が流行ったが,これはヤギ箱だな.(^o^)

写真:園内光景
  

  

オオムラサキセンターを後にして,すぐ近くの日野春ハーブガーデンへ行こうか迷ったが,シュウメイギクが咲いたかどうか気になったのでミヨシペレニアルガーデンへ.入り口はサルスベリと大きな花が目立つアメリカフヨウでピンク三昧.ついでに背の高いダリアがグラスと並んで開花中,これもピンク.

写真:サルスベリとアメリカフヨウ,ピンクのダリア
  

先に上段のガーデンを見たら,ここのシュウメイギクはまだ花芽のままだった.ルドベキア・マキシマの先端が高いところで揺れていた.

写真:上段のガーデン
 

下段のガーデンへ行くと,こちらではピンクのシュウメイギクが開花スタート.フロックスと同様,シュウメイギクも白は遅れて咲くとのこと.

写真:シュウメイギク,フロックス・ピンク,フロックス白
  

オニユリとコオニユリは花がそっくりだが,オニユリの方はムカゴが出来るので見分けられる.

写真:オニユリとムカゴ
 

八ヶ岳アルパカ牧場(08/17)
1週間ぶりに八ヶ岳アルパカ牧場へ.昨日まではお盆休みで特別仕様になっていた牧場も今日から平常モード.それでもまだ夏休みの人は多いと見えて,たくさんの親子連れで賑わっていた.

最初,ユキちゃんの横で歌ちゃんは寝ていたが…

写真:ユキちゃんと歌ちゃん親子
 

ユキちゃんがお客さんの持ったエサに釣られてどこかへ行くと,歌ちゃんも首を上げていたが,ジーッとしていてまるで置物のよう.たまにあくびをしているのが可愛かった.周囲に居たアルパカたちが水浴び(ホース放水)であちらへ行ってしまい,歌ちゃんはいっときポツンと取り残された状態になっていたが,平気のようだ.

写真:眠そうな歌ちゃん
  

スタッフさんがホースで放水を始めるとアルパカたちが寄ってきた.アルパカの足元に水をかけてあげている.もっとも背中に水をかけても毛ではじいてしまい意味が無い.現地でも川に浸かって涼を求めるそうで,足が冷たいと気持ち良いみたい.ニュースタちゃんは一生懸命ホースからの水を飲んでいた.

写真:放水に喜ぶアルパカたち
  

牧場の入り口近くに居たアルパカたちにもエサをあげてご挨拶.しばしアルパカたちと遊んで癒やしの時間だった.

写真:はじめ君,九ちゃん,ハッピー君
  

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