蓼科高原だより:その67(2009/04/27〜09/05/10)

残っていたミツバツツジ(04/27)
蓼科入りして留守中の最低気温を見るとマイナス12度どまり.いつもはマイナス15度まで下がるので,今年は暖冬だった模様.

今年は4月半ばに来られなかったので,もうミツバツツジは終わっているだろうなぁと半ば諦めていた.ところが開花してから寒い日が続いたのか,まだ少しピンクの花が残っていた.そしてミツバツツジの下,落ちた花がらの中で昨年地植えにした八重咲きニオイスミレが開花中.1つ花を取ってニオイを確かめると…うん,良い香り.(*^^*)

写真:残っていたミツバツツジ
  

早春のミツバツツジがまだ残っていたというのに,何故かヤマブキが咲き始めていた.こちらは気が早いような….(^^; 黄色つながりで黄花カタクリも咲いていた.これもミツバツツジの下,昨年車庫移動に伴い移植したもの.移植した時は地上部は無く,ごろんとした球根だったが立派に葉も茂り花も咲いてくれて満足.環境がお気に召したのだろう.

写真:ヤマブキ,黄花カタクリ
 
寒い…(04/28)
朝はずいぶん冷えていた.マイナス3度くらい.原村の実践農業大学敷地で真っ白な八ヶ岳をのぞむ.

写真:雪景色の八ヶ岳


近所の花たち(04/29)
尖石考古館付近とその周辺で見かけた花たち.例年見かける常連さんも多いが,ザゼンソウはもう終わったのか見られなかった.

写真:アセビ,フキノトウ,スミレとタンポポ
  

写真:サクラ,ワサビ,エンコウソウ
  

写真:ミズバショウ
 

復元住居周辺のタンポポ野原は毎年見事.

写真:タンポポ野原

原村自然文化園(04/30)
今朝の最低気温0度,最高気温は19度.温度差が激しい.原村自然文化園でもまだミズバショウが残っていて早春の景色.

写真:ミズバショウ
 

スイセンの群落が満開できれい.

写真:スイセン
 

スイセンの株もとに白い花の群落があり,よく見たらこれはダブルになっている.アネモネ・ネモロサのアネモネ咲き品種だろうか?

写真:アネモネ・ネモロサ?


また,サクラソウがいくつか咲き始めており,カキドオシもあちこちで咲いているのが見られた.

写真:サクラソウ,カキドオシ
 
ハイジの村(旧 山梨県フラワーセンター)(05/01)
快晴の天気に誘われて山梨県にあるハイジの村へ.ちょうどチューリップ祭の開催期間中だったが,園内のチューリップは終わりかけといった感じで花弁が落ちてしまっている株が多かった.1週間ほど早かったらもっとキレイだったろうと思うとちょっと残念.パンジーやビオラとの寄せ植えで,それらがまだきれいだったのが救い.

写真:チューリップ
  

  

  

  

何故か斜面の下に背の低いフジが1本あり,ちょうど咲いていて周囲には甘い香りが漂っていた.

写真:フジ
 

また,ボタンが植えられたコーナーでは大輪の花が咲き始めているところだった.

写真:ボタン
   

ここは6月頃にはバラが見事なので期待しよう.

聖光寺と蓼科湖(05/02)
快晴続きで桜祭開催中(4/25〜桜散るまで)の聖光寺(しょうこうじ)へ行ってみた.今年は桜が早いのでもう終わり頃かな?と思っていたが,ちょうど満開を過ぎた頃だった.風が吹くたびに花びらが舞い,桜吹雪が楽しめた.

写真:桜
 

 

境内を散策していて今年もフデリンドウを見つけることが出来た.(^^) 小さな小さなリンドウだが,地面がポツポツと青いので気をつけていたら比較的楽に見つける事が出来る.

写真:フデリンドウ
  

八ヶ岳薬用植物園(05/03)
GWまっただ中,どこへ行っても人,人,人で大混雑の時期.薄曇りの中,山梨県の八ヶ岳薬用植物園へ行った.到着してすぐ園内アナウンスがあり,園内ガイドツアーが行われるとのことで参加.約1時間のコースで漢方薬局を営むガイドさん(前にも案内して頂いた事のある方だった)に連れられ,20人ほどのお客が植物にまつわる話を聞きながらゾロゾロと園内を巡った.ガイドツアーは何度か参加した事があるが,こんなにお客の多いのは初めて.

園内では新芽が出たてのもの,花咲いているものなど様々.ツアー終了後お弁当を食べて,もう一度写真を撮るため同じコースを回って歩いた.

見頃だったのがヤマシャクヤク.半日陰の場所でコロンと丸い可愛い花を咲かせていた.

写真:ヤマシャクヤク
  

またこちらでもフデリンドウ(学名:Gentiana zollingeri )がたくさん咲いていた.ガイドさんによるとこれは宿根せず,毎年種から出てくるとのこと.そのわりに大きな株もあってビックリ.後で調べたらこれは二年草で,一年目は成長し冬越しして二年目に開花,その後種子を付けて株は枯れるというサイクルのようだ.それでこぼれ種で増えるとのこと,群落になっているものはみなこぼれ種で増殖したものだろう.

聖光寺のフデリンドウよりこちらのものの方が大株だったり群落になっていたり,年数が経っているようだった.あるいはこちらの方が生育環境が良いのかもしれない.

写真:フデリンドウ
  

また美しい花色を見せてくれたのがアズマシャクナゲ.ピンクの濃い色が美しい.開花して日が経つと色が淡くなっていくようで,同じ木でも花色の違うかたまりがあった.

写真:アズマシャクナゲ
  

可憐なスズランも咲き始めていた.純白がきれい.咲き始めは上を向いており,だんだん下を向くのだろうか,ちょくちょく上向きに咲いているものが見られた.ガイドさんの話によると,スズランは全草毒で花瓶に活けたいた水を誤って飲んで中毒した例があるそうだ.

写真:スズラン
 

その他,園内で咲いていた花たち.

写真:アケビ,ボタン,イカリソウ
  

写真:終わりかけのミツマタ,ボケ,クサボケ
  

写真:ブルーベリー,ムラサキケマン,ウグイスカグラ
  

写真:レンギョウ,ダイオウグミ,温室内のアロエベラ
  

オオムラサキセンター〜日野春ハーブガーデン(05/04)
薄曇りの空.日野春ハーブガーデン(GWセール1割引きをやっているかな?と期待して)を覗くついでにオオムラサキセンター散策.ビオラでオオムラサキにかたどられた花壇がきれい.スイレンの花が咲き始めていた.

写真:オオムラサキ風花壇


写真:スイレン
 

あちこちで自生のフジが見られ,満開で見事.特に渓流沿いのフジは大株で凄い迫力だった.

写真:自生のフジ
  

池があるのでトンボが多く,シオカラトンボや変わったイトトンボ(胴体が青銀色でハネが茶色)がたくさん飛んでいた.

写真:エンコウソウ,イカリソウ,イトトンボ
  

ツバメが飛び交っており,辺りを警戒しながら降下,水が無くなった池に下りて沼地をつついていた.下の画像右端では何か口にくわえているようだ.巣作りの材料かな?

写真:ツバメ
  

日野春ハーブガーデンではゲラニウムなど数株購入.,場長さんに蓼科農場の場所を尋ねたところ,原村の実践農業大学校との提携は中止となり別の場所に農場を作られたらしい.ウチからわりと近所のようなので,そのうち通りすがりに見てみよう.

近所の花(05/05)
朝は曇り空だったが午後から雨となった.こちらに来てから初めての雨で,庭には恵みの雨.午前中に竜神池方面散歩したら池のほとりのサクラが満開になっていた.一週間前にはまだつぼみが硬かったのに,快晴で気温の高い日が続いたのであっと言う間に開花→満開になったのだろう.

写真:竜神池のサクラ


ふと黄色い花が目に留まった.茎がやけに毛深い.葉を見ると明らかにキンポウゲ科.帰って調べたらムラサキケマン類のクサノオウだと判明.茎や葉を切ると黄色い汁が出るそうだ.名前の由来は「黄色い汁が出る」ので「草の黄(おう)」なんだとか.

写真:クサノオウ
  

ラショウモンカズラが大きな花を咲かせていた.

写真:ラショウモンカズラと花のアップ
 

ニリンソウ群落は満開.ホウチャクソウが開きかけている.

写真:ニリンソウ,ホウチャクソウ
 

滞在中の庭の花たち(5/14記)
4/27〜5/10まで滞在中の庭の花たちの様子.4月末頃にはまだツボミが硬かった竜神池周辺のサクラが5月に入って一気に開花,すぐ満開を迎えて帰阪する頃には散っている…蓼科の春が進むスピードは中途半端ではない.大阪の一週間が蓼科では一日に値する.まさに春が爆発している,という感じ.

帰阪の頃に黄花カタクリの花は終わっていたが,今後は青ケシとT.speciosumの成長が気になるところ.樹木伐採により環境が変わり,日当たりがずいぶん今までとは違う.西日が当たるようになっているのが気にかかる.遮光を考えるか,植え替えを考えるか…しばらく様子見.

越冬したエロディウム(Erodeium manescavii)はこの春大阪で花を咲かせたもの(Erodeium gruinum) とは品種が異なる.後者も越冬させたのだが,そちらはすっかり消えていた.

写真:玄関前のパンジー(4/27撮影)


写真:咲き始めたシバザクラ,ヤマブキ,越冬したエロディウム(Erodium manescavii)(4/28撮影)
  

写真:越冬した青ケシ,大阪から連れてきたポット内で咲いたゲラニウムと矮性赤花マツムシソウ(4/28撮影)
  

写真:黄花カタクリ,プルモナリア(4/29撮影),ヒトリシズカ(4/30撮影)
  

写真:カウスリップ,ムスカリ,越冬し芽を出したTropaeolum speciosum(5/09撮影)
  

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