蓼科高原だより:その68(2009/06/05〜09/06/20)

壊れまくり(>_<)(06/08)
6/5に蓼科入りして留守中の温度をチェックすると,最低気温は1度,最高気温は29度.なんたる温度差!最高気温が高く表示されているのは,樹木を切ったせいかもしれない.初日は掃除や買い出しをして終了.庭では地植えのレウィシア(白,ピンク),黒ゲラ,それに前回地植えにしたニゲラ,ストックが開花していた.

写真:地植えのレウィシアとニゲラ
  

6/6は近所を散策した後,原村まで出かけた.そこで咲きかけのルピナスを見つけ撮影,その後急坂を下りる時に転んで肩を打撲.おまけに手に持っていたデジカメ(RICOH R8)が壊れた.レンズを出した状態から引っ込みもせず,それ以上出もせずの状態になってしまい,使い物にならなくなった.レンズの筒部分が完全に変形してしまい,これでは修理も不能だろう(修理代より新品の方が安いかも?)という感じで,からだも痛いが財布も痛い羽目になった.(-_-;)

写真:R8で撮影した最後の写真となったルピナス
 

6/7は壊されたデジカメの祟り?か,体調不調で午後からダウン.朝は定例散歩を実施.下の画像は散歩中に撮ったもの.

写真:サラサドウダン,ホウチャクソウの葉に乗ったカエル,クリンソウ
  

6/8には愛車を車屋さんへ持っていき修理を依頼.走行中マフラーの部品が外れ落ちて落下のため,これでは安心して乗っておられず.これまた痛い出費.
数日かかると言われたが部品が早く入手出来たようで翌日に修理完了でヤレヤレ.それにしても今回はあれこれ壊れまくっている.(-_-;) 
お散歩カメラが無いと不便なので仕方無く代替機CX-1購入,amazonから届く.

ハイジの村(山梨県フラワーセンター)ではバラ真っ盛り(06/09)
この時期は何と言ってもバラのシーズン.天気はイマイチで曇り空だったが,気分転換に思う存分バラの香りを楽しもうとハイジの村へ出かけた.駐車場は結構車が多く,お昼前後には観光バスが次々と訪れ,そのたびにドッとお客が入ってくるのにはビックリ.さすがハイ・シーズン.日本一長いバラの回廊では,色とりどりのバラが咲いていて,色だけでなく香りも充分堪能することができた.よほどバラ好きな人なのか研究熱心な人なのか,1本ずつバラを見ながらメモを取っている人も見られた.

写真:バラの回廊のバラたち
   

  

   

回廊の外にあるローズ・ガーデンでも様々なバラが色と香りで楽しませてくれた.

写真:ローズガーデン入り口


写真:様々なバラたち
  

  

昼食をはさんで午前・午後と2回ぐるりとバラの回廊を歩み,バラの香気とエネルギーを充填してこの場を後にしたのだった.

おまけ:駐車場へ戻る際,柵越しに見たワンコたち(右のセントバーナードは看板犬だがお休み中(^^;)
 

花パーク フィオーレ小淵沢(06/10)
本日梅雨入り.曇りで時折雨がパラつきそうな空の下,無料化したと聞いていたフィオーレ小淵沢へ行ってみることに.

いつも入園料を払っていた窓口は閉鎖されており,併設のショップも閉鎖されていた.ちゃんと花も植えられており,純白のジギタリスを眺めながらいつも通るコースで上の方へ行こうとしたら,「大豆畑のため通り抜けできません」の看板.以前は見事なダリアなどの花畑だった場所が普通の畑に変わっていた.おまけにフジバカマなど群生があってアサギマダラの群舞が見られた場所は,すっかり田んぼに変身していた.小淵沢は町だったのが北杜市に組み入れられ,その影響かもしれないが,規模縮小したのはとても残念.広さは以前の1/3程になっており,なるほどこれで入園料を取ったら誰も来ないだろう…と思った次第.

写真:ジギタリス
 

ハナショウブは見頃だったが,オダマキは終わりかけていた.

写真:ハナショウブとオダマキ2種
  

ブルーのデルフィニウムが見事で,ゲラニウム仲間も数種類あちこちで咲いていた.

写真:デルフィニウム,ゲラニウム仲間
 

カモミールはてっぺんを触ると良い香り.アメリカコマクサは日本のコマクサに比べかなり大型.草丈50センチほどあってビックリ.

写真:カモミールの群生,アメリカコマクサ
 

「かいミント ヤツ」と看板のあった花が見事に咲いていた.でも葉をこすって香りを確かめると,これはミントというよりキャットニップの仲間みたいな香り.道理で看板には学名が"Nepeta mussinii"と書かれていた.調べて見ると,これは山梨県総合農業技術センターで開発された花だそう.

写真:かいミント ヤツ
 

夢農場・池田町ハーブセンター・大王わさび園(06/12)
久々にラベンダーで有名な夢農場へ行ってみることに.まだ少し早いかもしれないと思いつつ,13日からラベンダー祭が開催されるとの事で,多少は咲いているだろうと踏んで出発.予想通りラベンダーはまだ咲き始めたばかり.斜面が紫色に染まるにはまだまだ時間がかかりそう.

写真:ラベンダー
 

目を引いたのは黄色の花.これはオオキンケイギクという花で,北米原産・丈夫な多年草で美しいので修景植物として導入され,道路沿いの斜面などに植えられてきた.豊科ICを下りてからもしばらく斜面にこの花が咲いていてきれいだった.ところが増えすぎて日本に元から生息している植物を脅かすとして,特定外来生物の指定をされてしまったもの.オオキンケイギクの後ろにはクサフジが繁茂し,これもジャングルみたいになっていて凄かった.

写真:オオキンケイギク
  

夢農場は山の上だが池田町は山から下りたところでその分暖かいと見えて,池田町ハーブセンターではラベンダーが咲いていた.いろんな品種が植えられており,紫でない「ナナロゼア」という品種も咲き始めていた.

写真:ラベンダー畑
 

写真:ラベンダー・ナナロゼア


また温室でもトケイソウ,ブーゲンビレア,エンゼルズトランペットなど様々な花が咲いていたが,ベアーズブリーチ(Acanthus mollis)の巨大さにビックリ.屋根に届くかと思われるほどの高さで,ちょうど白い花を咲かせていた.

写真:ベアーズブリーチ 全体像と花のアップ
 

アルストロメリアも巨大な株(1株だけではない?)がありこれまたビックリ.

写真:アルストロメリア全体像と花のアップ
 

苗売り場では値下げになった白のデルフィニウムが気になった(^^;が1株しか無かったので購入を見送り,その足で大王わさび農園へ向かった.

清流流れるわさび畑には寒冷沙がしっかり張られている.ここでも黄色のオオキンケイギクが咲き誇っていた.

写真:わさび畑
 

寒冷沙の下ではわさびの収穫作業が行われていた.別の場所ではまだ若いわさびの株がズラリと並んでいた.

写真:収穫作業,若い株
 

ここは黒澤明監督に映画ロケで使われたとのことで,アマチュア・カメラマンが次々と風車小屋を撮っていた.

写真:ノスタルジックな光景


栂池自然公園(06/13)
知り合いご夫妻に誘われて,栂池高原の栂池自然公園を散策.雪の残る雄大な風景をバックにミズバショウを楽しむことが出来た.

現地に到着するまで天気が不安定で,途中激しいにわか雨があり,ゴンドラリフトの乗り場に着いた時には傘をさしていた.自然公園へはゴンドラリフトとロープウェイを乗り継いで行く.山の天気は変わりやすい上,リフト券(入園券付きで往復3300円)を買う時には「雷注意報が出ているのでお気を付けて」と言われ,ちょっとビビったが,自然公園に着く頃には晴れて良い天気に.(^^)v

標高2000m弱できっと寒いだろう…と思い,着込んで出かけたら日射しもあってそんなに寒くもなく(15度くらい),逆に暑いくらい.自然公園ではぐるりと木道が整備されており,普通のスニーカーでも歩くのは楽勝かと思いきや,残雪のある場所では滑る滑る〜で悪戦苦闘.大汗かいて何とか転ばずにクリア.こんな事なら薄着してくりゃ良かった〜.(-_-;)

写真:ミズバショウ
 

 

写真:リュウキンカ,ショウジョウバカマ,ベニバナイチゴ
  

写真:サンカヨウ,小屋の近くで植えられていたシラネアオイ
 

帰りのゴンドラで一段下りた後,栂の森遊歩道を散策.ここでは上でも見られたショウジョウバカマやサンカヨウの他にコミヤマカタバミ,キヌガサソウなどに会うことが出来た.

写真:サンカヨウとコミヤマカタバミ(右端)
  

写真:ハウチワカエデ,エンレイソウ,ザゼンソウ
  

写真:タチツボスミレ,キヌガサソウとそのアップ
  

写真:ショウジョウバカマとそのアップ
 

写真:リュウキンカ,リュウキンカとミズバショウの群落
 

写真:残雪とフキノトウ,キクザキイチゲ
 

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