蓼科高原だより:その76(2010/06/03〜10/06/19)

庭の花(06/04)
6/3に蓼科入りして玄関前の温度計をチェックすると最低気温は1度,最高気温は28度.ずいぶん温度差がある.前回Echium 'Blue Steeple'の葉が霜にやられてダメになったと思っていたが,緑の葉が出てきて復活の兆し.

プリムラ・コーナーではまだ花の咲いているものがあった.ピンクのダブルのプリムラとブーママさんから苗を頂いたマジカルブルー.いつまで保つかな?

写真:まだ咲いているプリムラ
 

タイムが満開で一面にピンクの小花を咲かせている.花は小さいけれど量で勝負といったところ.ピンクと言えば定番のベニバナイチヤクソウも咲き始めた.ブルーのジュウニヒトエに混じって咲いているものもある.

写真:タイム,ジュウニヒトエに混じって咲くベニバナイチヤクソウ
 

場所を移動した黒ゲラニウムも開花.大株になったゲラニウム・メイ・フラワーと隣で小さく育っているゲラニウム・ケンブリッジ,それに別の場所ではゲラニウム・バレリーナが開花中.黒ゲラは頂き物で,他のゲラニウムはみな日野春ハーブガーデンで購入した株.

写真:ゲラニウム(左から黒ゲラニウム,ケンブリッジ,バレリーナ)
  

写真:ゲラニウム・メイフラワーと花のアップ
 

感激したのは初開花の釧路ハナシノブ.数年前に種を頂き栽培(放任)していたもの.一度場所を移動してようやく開花.オダマキもいくつか咲いている.

写真:釧路ハナシノブ,オダマキ数種
  

smithiiたちの様子(06/04)
大阪でまだ咲いていたsmithii1,2号だが,移動のためにバッサリ花茎をカットし蓼科に連れてきた.黒のポリポットのまま地面に少し埋め込み,周囲を落ち葉で囲っておいた.無事夏越し出来るかどうか,興味津々.

写真:連れてきたsmithii1,2号
 

smithii3号はたくさん花が咲いていた.5号も葉はよく茂っていたが花はまだ.7号はボチボチ成長中.

写真:smithii3,5,7号
  

ハイジの村(06/05)
晴天に誘われてバラの香りを楽しむためにハイジの村へ.日本一長いバラの回廊では満開のバラもあったがまだこれからのものが多く,もう少し後で来た方が良かったかも,という感じだった.それでも回廊を歩いているとバラの香りが漂って最高に良い気分.天然のアロマテラピーを楽しむ事が出来た.

写真:様々なバラ
  

  

  

この日はちょうど結婚式が行われるとのことで,普段は入る事の出来ない芝生広場にレッド・カーペットが敷かれ,参列者のための白い椅子がズラリと並べられ準備が進められていた.良いお天気でバラの思い出の結婚式になったことだろう.記念写真撮影の時にお伴するというセントバーナードのヨーゼフ君が小屋から出てきていて,犬好きのお客さんたちが取り囲んでいた.ヨーゼフ君はリードを持つおじさんに「お手」「おすわり」と言われてもなかなか言う事を聞かず,茶目っ気たっぷりだった.(^o^)

写真:レッド・カーペットとヨーゼフ君
  

園内にはヤギ小屋もあり,ここはご多分に漏れず口蹄疫対策で周囲に石灰がまかれ地面が白くなっていた.小屋の奥の方でヤギの親子が肩寄せ合ってジッとしていたのが印象的だった.と思いきや,外にもヤギが居て,お客がすぐそばまで寄ってきたりしていたので大丈夫?と思ったのだった.

写真:ヤギ小屋のヤギと外のヤギ
 

他にもセントバーナードの仔犬が木陰に居て,穴を掘ろうとしたり,木枠をガジガジと噛んでいたりした.エントランスの広場ではツバメが行き交い,たまたま近くの鉄線に止まったので記念撮影.花を見ているというより動物たちを見ていたような….(^^;

写真:仔犬とツバメ
 

セシリフォリウム開花(06/05)
庭に鉢底を埋めているセシリフォリウムがついに開花.前回大阪に戻る時花芽を付けていて,花が咲いたかどうか気になっていた.今になってようやく開花.花が見られてラッキー.今シーズンはてっきり咲かないものだと思っていただけに嬉しい結果だった.大阪では毎シーズン5月開花だったが,今年は花芽形成がずいぶん遅く,その上蓼科に置くことにより1ヶ月遅れの開花となった.

写真:開花したセシリフォリウム
  

八ヶ岳薬用植物園(06/06)
お天気続きでこの日は朝から八ヶ岳薬用植物園へと向かった.園内で黄色の花が目立っていたが,エニシダだった.マメ科の植物で花が咲きつつ実も出来ている株があって面白かった.実はまさに「マメ」!(^o^)

写真:エニシダ
 

原種のバラ・ハマナシ(ハマナス)も開花中で,あたりに良い香りを漂わせていた.満開のカモミールは見事.カモミールは虫が付きやすいのに,全然虫が付いていない.ハーブコーナーでは真っ赤な花が目を引いた.これはジョチュウギク(赤花).季節柄,様々なハーブが花を咲かせていた.

写真:ハマナシ,赤花のジョチュウギク
 

写真:カモミール,ニゲラ,ラムズイヤー
  
オオヨシキリ(06/09)
散歩に行くといつも池のほとりの定位置でさえずっているオオヨシキリ.最初は何の鳥か分からず,ひたすら奇妙なさえずりが印象に残っていた.「ゲッゲッゲッ」「クワッ,クワッ,キー,ジジジ」とだみ声で鳴く.一度その姿をカメラにとらえ,後で調べてみたらオオヨシキリと分かった.最近はネットで鳥のさえずりを確認出来るから便利.

写真:オオヨシキリ
    

オオバユキザサ(06/10)
いつもの散歩道で白い小花を咲かせている植物があった.花に比べたら葉はやたら大きい.名札が立っていて「オオバユキザサ」.なるほどササみたいな大きな葉をしている.花が白いから雪が付いたのだろう.葉1枚は手を拡げたくらいの大きさか.

写真:オオバユキザサ
  
ゲラニウムとオダマキその後(06/12)
大株のゲラニウム・メイフラワーは,まだまだ花が咲いているものの盛りは過ぎた.その横で小さく咲いていたケンブリッジが突然以前とは比べものにならない大きさの花を咲かせてビックリ.前より二回りほど大きな花を咲かせている.根が急に肥料の効いた土へと伸びていったのだろうか…と思ったら,別株だった.(^^; 巨大株となったメイフラワーの脇にゲラニウム・サイラックが植えてあり,そちらの花が咲いているのだった.そりゃそうだろうなぁ,一気に花の大きさが変わるのはあまりにも変..黒フウロは終わった花とつぼみが半々といったところ.

写真:メイフラワー,サイラック,黒フウロ
  

オダマキも咲き進んでピンク八重は満開,白っぽいピンク八重もほぼ満開.暗い赤の一重は種が出来はじめている.それ以外に勝手にあちこちから出てきたものもあり,花芽が付いたらまた楽しめそう.

写真:オダマキ(ピンク八重)
 

写真:オダマキ(白っぽいピンク八重)
 

写真:オダマキ(暗い赤:左の画像は逆光なのでピンクっぽく見えている)
  
地植えのポリフィラム(06/12)
地植えのポリフィラムはsmithiiの近くに植えてあるものが一番の成長株.というのも昨年からずっとここに植えっぱなしで冬を越した.ここは半日陰.ゲラニウムと同じ,太陽がガンガン当たる場所に植えているものも半分は昨年から植えっぱなし.春にこちらへ数株移植したうちの1つがダメになっている.オダマキの近くに植えたものも午後は日陰になる場所で,ここでも1つダメになった.これらの株は梅雨時期にどうなるか,うまく乗り越えられたら暑い夏にどうなるか.

写真:smithiiコーナーのポリフィラム10号


写真:オダマキ・コーナーのポリフィラム(一部)
 

写真:太陽ガンガンのポリフィラム(一部)
   
車山高原のレンゲツツジ(06/17)
梅雨の晴れ間の一日という事で,車山高原のレンゲツツジを見に行った.車山高原のHPでも紹介されているとおり,まだ花は山麓付近のみで見られ標高が上がるとつぼみ状態だった.

写真:レンゲツツジ
 

その足で八島湿原へ.ここでは小学生の団体さんがドッと押し寄せ賑やかだったので,少し木道を歩いただけで早々に退散.コバイケイソウの様子はチェック出来ず,白花が満開のズミを見ただけ.

写真:ズミ
 
庭の花たち(〜06/18)
庭の花でゲラニウムとオダマキは既に紹介した.その他のメンバーも紹介しよう.背の高い組ではルピナス,ジギタリスが開花.ジギタリスはまだこれからも見頃だが,ルピナスは激しい雨で花穂に被害が出て既にカット.

写真:ルピナス(6/13〜15撮影)
  

写真:ジギタリス(6/13〜17撮影)
   

ワイルドストロベリーは次々と花を咲かせ,実も次々と色づいて毎日10個ずつくらい収穫.

写真:ワイルドストロベリー・花と実(6/13撮影)
 

この春は遅霜の心配で地植えが遅れたナスタたち.小さい株で開花中.

写真:ナスタたち(6/13撮影)
   

 

庭木ではドウダンツツジがたくさん花を付け,前回農場見学で入手したデルフィニウムが開花,日野春ハーブガーデンで苗を購入した時におまけでもらったチェリーセージ・ホットリップスも紅白の花を咲かせている.

写真:ドウダンツツジ,デルフィニウム,チェリーセージ・ホットリップス(6/13撮影)
  

越冬したレウィシア(白)が開花,種から栽培のアンチューサ,ファセリアともに開花.アンチューサは越冬できるかと思ったらダメだった.この青花を見るためにはまた種まきしないといけないようだ.ファセリアは種を頂き栽培したもの.中心部の白がさわやか.

写真:レウィシア,アンチューサ・ブルーシャワー,ファセリア・シンフォニー(6/15撮影)
  

トロパではセシリフォリウムの開花が進んでいる.smithii3号は茎をグングン伸ばしながら次々と開花中.

写真:セシリフォリウム,smithii(6/15撮影)
 

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