蓼科高原だより:その78(2010/08/05〜10/08/25)

いろいろ収穫(08/05〜06)
前回滞在時は最高気温が30度を超える猛暑だった.大阪に戻る時に温度計をリセットしてきたが,留守中の気温を見ると31度を指しており,また30度超の最高気温があった模様.最低は17度ほどだった.今年の暑さは尋常ではない.これも地球温暖化の影響なのか.

春に見事だったジギタリス林は完全に干からびて枯れ上がり,ジギタリス亡霊林と化していた.おまけに期待のポリフィラムもすべて干からび全滅.(T_T) さらに葉が良い感じで茂っていたspeciosumもさすがにこの猛暑続きでは限界のようで,だいぶんダメージを受けていた.これではとても花は望めそうにない.(T_T)

そんな中,好調なのはブルーベリー.たくさん実を付け色づいていたので早速収穫.計っていないが400gくらいは採れたんじゃないかな,と思う.朝食時のヨーグルトのトッピングで活躍してくれるだろう.

写真:ブルーベリーと収穫結果
 

また,ルバーブも収穫.前回も収穫出来たところなのにまた今回も収穫できてビックリ.場所を変えて以来,とても好調.やはり日当たりが一番の肥料ということか.必要なのは茎だけなので,大きな葉は切り落としてそのまま地面へ.これは早速ジャムになった.そういえば今年は富士見高原がルバーブで売り出しているようだ.収穫したルバーブをジャムに加工し,観光施設で販売しているのだろう.

写真:ルバーブ


さらに遊びで植えたミニトマトも実を付けた.これは前回滞在時にも結構色づいていたので,それからかなり時間が経ってしまい,収穫適期を逸してしまい一部が割れてしまっていた.それでも収穫して味見.表面にブツブツが出来ていて見た目は悪いが皮を剥いて食べたらまずまず…といったところ.

写真:ミニトマト(アイコ)


さらに土壌改良用に植えておいた枝豆も実を付けていたので一部収穫.茹でて食べて驚いた.枝豆ってこんなに美味しいモンだったのか.収穫から口に入るまでの時間が短ければ短いほど美味しいと聞いていたが,まさにそれを経験.次元の違う美味しさを感じることが出来た.株自体はとてもショボく,膝丈ほどの草丈しかない.それでもちゃんと実が出来るんだと感心した.(@_@)

写真:枝豆と収穫物
 
原村自然文化園:湿性花園(08/10)
たまには近所以外のところを散歩しよう…と,原村自然文化園まで足を伸ばし散策.湿性花園では見慣れた花たちが咲いていた.コオニユリのオレンジ色はグリーンをバックにとてもよく目立っている.ポツポツと点在しているのがよく分かる.足元をみるとすでにゲンノショウコが咲いていて,もうそんな季節か…と思った.

写真:コオニユリ,オオマツヨイグサ,ゲンノショウコ
  

遊歩道沿いでは真っ赤なエンビセンノウが目を引く.ピンクの小花がびっしり付いたミソハギ,面白い花弁の形をしたトモエソウが咲いていた.

写真:エンビセンノウ,エゾミソハギ,トモエソウ
  

写真:遊歩道の様子,キンミズヒキ,アザミ仲間
  

まだまだ暑いが秋の花のワレモコウやフジバカマも咲き始め,そろそろ秋の気配か.

写真:ワレモコウ,フジバカマ,サワギキョウ
 

今どこでも良く見かけるのがギボウシ仲間.フウロソウ仲間もよく見かける.

写真:ギボウシと花のアップ,フウロソウ仲間
  

ブルー系のサワギキョウの花色は涼しげ.遊歩道脇では群落になっていた.湿性花園から離れ山へ向かっている時,ポツンと一株だけ咲いているフシグロセンノウが目に付いた.

写真:サワギキョウ群落,サワギキョウ,フシグロセンノウ
  
蓼科湖周辺の花(08/13)
曇り空だったが蓼科湖方面へ.毎年見ているバイカモ,それにお寺の境内でシデシャジンが咲いていないかチェックしようとやってきた.まずは蓼科湖一周.そこでまずビックリしたのはカエデが既に紅葉し始めていたこと.こんなに暑いのに?と不思議な気分だった.クサフジが繁茂しているなぁと思いつつ歩いていたら,なんと!こんなところでシデシャジンに出会うとは!と二度目のビックリ.,

写真:紅葉,クサフジ,シデシャジン
  

背の高いオタカラコウが黄色の花を咲かせ,どこでも登場のギボウシが咲き,ピンクのヤナギランも咲いていた.

写真:オタカラコウ,ギボウシ,ヤナギラン
  

湖畔に植えられたルドベキアも毎年咲いてくれている.近所のお寺の境内へ行き,お目当てのシデシャジンがあるかどうか探してみた.今年も元気に植え込みの中から花茎を伸ばし,花を咲かせているのを発見!旧友に会ったような気がして嬉しかった.(^^)

写真:ルドベキア,お寺のシデシャジンと花のアップ(横顔)
  
ゴジュウカラがやって来た(08/14)
ベランダには小皿が置いてある.雨が降ると自動的にそこに水がたまる.そうすると晴れた日に野鳥たちが水を飲んだり,水浴びしたりしにやって来る.この日も野鳥のさえずりが聞こえ,ソッと窓の外を覗いてみた.するといつもはシジュウカラが来ている事が多いのに,この日は珍しくゴジュウカラが水浴びしていた.思わずカメラを持って来て窓越しに記念撮影.ゴジュウカラを間近で見たのは久しぶり.(^^)

写真:ゴジュウカラ
  

八ヶ岳薬用植物園(08/15)
薄曇りの天気の中,山梨県の八ヶ岳薬用植物園へ.朝一番に到着し,園内は貸し切り状態.(^^) お盆休みの喧噪がウソのよう.
園内ではフジバカマによく似たヨツバヒヨドリの花が咲き始め,オミナエシが満開,キキョウはやや盛りを過ぎた感じ.

写真:ヨツバヒヨドリ,オミナエシ(バックはブッドレア),キキョウ
   

カンゾウやコガネバナはいつものメンバーだが,今年は新メンバーでハトムギが植えられていた.

写真:カンゾウ,ハトムギ,コガネバナ
  

トウゴマは花がほぼ終わり,実が成り始めている.朝鮮人参栽培小屋では赤い実が出来ていた.

写真:トウゴマ(左は実,右が花と実),朝鮮人参の赤い実
  

樹木コーナーではノリウツギの白花が満開.暑い時期に白花は涼しげで良い.

写真:ノリウツギと花のアップ
 
ミヨシペレニアルガーデン(08/15)
八ヶ岳薬用植物園を後にしてミヨシペレニアルガーデンへ.見本ガーデンは草花が茂ってジャングル状態.色とりどりのフロックスがたくさん咲いている.ここで八重の紫色ムクゲと出会った.そういえば昨年も咲いていたっけ.ギボウシとクロスコミア,ピンク八重ムクゲをゲットしたらヘレボ・エリックスミシィをおまけでもらった.普通のヘレボより耐寒性が少し劣るそうで,地植えにしたままで越冬は大丈夫か?と心配.

写真:フロックス


写真:ピンクと紫の八重ムクゲ
 

花パーク・フィオーレ小淵沢(08/15)
ミヨシを去った後,ついでに花パーク・フィオーレ小淵沢へ.薬用植物園・ミヨシ・花パークとフルコースの一日.

ここでも様々な花が咲いていたが,一番目立つのはアメリカフヨウ.巨大な花はいつ見ても見事.

写真:アメリカフヨウ
  

 

ここもご多分に漏れず猛暑だったが,ナスタが頑張って咲いていた.バックはセラスチウム.また,デルフィニウムのブルーが涼しげだった.

写真:ナスタとデルフィニウム2種
  
つどいの里・八ヶ岳山野草園(08/21)
前々から気になっていたけれどいつも遠目に見ながら通り過ぎるだけの所だった八ヶ岳山野草園.ようやく行ってみることに.入り口の狭い橋を渡り,未舗装のデコボコ道を少し行くと駐車場に到着.施設は道路から良く見えているわりに入り口がイマイチよく分からなかったが,今回は矢印看板とのぼりがあったのですぐ分かった.

パンフレットには6000坪の園に30万株の山野草が自生と書かれている.育苗・販売温室と鉢・苗などを売る屋外コーナー,それに裏の里山(ここが山野草園)という構成になっている.

まずは山野草園を歩いてみることにした.狭い歩道が整備されており,急勾配の山道を上る.両脇には自生の植物たちがさんわか茂っている.入り口に白板があり,「今月の開花情報」として手書きで植物名が書かれていたのを参考に,あちこちキョロキョロしながら先へ進む.

写真:つどいの里全景
  

写真:山野草園入り口
 

グリーンの中で,ピンク,赤など派手な色の花はすぐに目立つ.入り口付近でアサマフウロやクサフジが咲いており,フシグロセンノウ,紅ヤマアジサイ,サワギキョウ,カワラナデシコ…様々な植物と出会った.随所に休憩所が設けられており,座れるようになっている.メインの遊歩道と脇に逸れる遊歩道があったが,ほとんどメインのところを歩いて回った.山の中を歩くのでずっと木陰で涼しいが,それでも汗だくに.日頃の運動不足がたたっているのかも.(~_~;)

写真:アサマフウロ,カワラナデシコ,マツムシソウ
  

写真:紅ヤマアジサイ,ツリガネニンジン,オトコエシ
   

写真:キキョウ,フシグロセンノウ,クサフジ
  

写真:レンゲショウマと花のアップ
 

写真:オカトラノオ,ホタルブクロ,キレンゲショウマ
  

トロパたちの様子(08/23)
今年の夏は温度が異様に高かった.今まで30度を超えることは珍しかったのに,今年はバンバン超えまくり.しかもそんな日が続く.いつにない猛暑の年だった.

高温続きでさすがのトロパもダメになったものが多い.特にpolyphyllumはすべて地上部が消えてしまった.干からびてカラカラの状態.涼しくなったらイモの様子をチェックしようと思っている.

speciosumも7月までは調子良く育っていたが,月末から8月にかけての猛暑でダウン.まだ地上部も生きているが,とても花が望めるような状態ではない.かろうじて緑を保っている,という感じ.2号の方は根元から元気な新芽が出ているが,今からでは花は無理.(-_-;)

写真:speciosum1号と2号(8/20撮影)
  

一方,smithiiはまだチラホラと咲いている.案外耐暑性があるのかもしれない.地植えにした1号は無事だが(花は無し),2号は消えてしまった.これはイモが出来ないタイプなので消えたら「おしまい」.

写真:smithii1号(8/20撮影)
 

写真:スリット鉢のsmithiiたちと開花中の花(8/20撮影)
   

庭の花(08/23)
今回の滞在中に庭で咲いていた花を紹介.
今年初めて庭で自生を発見したのはミヤマウズラ.草取りしていて変わった葉が目に入り,横で花が咲いていた.雑草に見えなかったので調べて判明.

写真:ミヤマウズラの花と葉
  

常連さんのツルリンドウも咲き始めている.秋には赤い実を楽しませてくれるだろう.この株以外にも庭に数カ所,自生している株がある.

写真:ツルリンドウ
  

自生のカワラナデシコは二番花を咲かせている.苗を買って植えた白花赤目スイセンノウも二番花.一番花の方がずっと背が高く,草姿が乱れていたが,二番花の方はコンパクトにまとまって良い感じになっている.

写真:カワラナデシコ,白花赤目スイセンノウ
  

二段咲きのエキナセア・ダブルデッカーは越冬した株だが,咲き始めは上段のトサカ部分が寂しかった.時が経つにつれ,次第に派手になってきた.花は数個咲いているが,二段咲きっぽいのは1個だけ.株が充実したらしっかり二残炊きになるようだ.いつ種まきしたかもすっかり忘れたツユクサ仲間のトランディスカンティアも開花.

写真:エキナセア・ダブルデッカー,トランディスカンティア
 

苗を購入して地植えにしたオレンジ色のクロコスミア,紫&白のキキョウなど,この冬サバイバル出来るか?…冬の耐寒テストとなる.

写真:クロコスミア,キキョウたち
  

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