蓼科高原だより:その89(2011/11/09〜11/26)

晩秋の庭・トロパエオルム発芽(11/09)
留守中の最低気温は-1度,最高気温は20度.ついに氷点下の冷え込みになった日があったようだ.蓼科入りする前日までは気温が高めだったが,蓼科入りした日は気温がグンと下がり,暑い大阪→寒い蓼科でこの気温差がからだにこたえる.そのため実際の気温以上にかなり寒く感じた.

庭はすっかり枯れ野原かと思っていたらそうでもなく,まだモミジが真っ赤に色づいて残っていた.温かな日が続いたからだろう.

放置していたトロパエオルムの種まきポットを見ると,そこそこ発芽が見られた.これは植え替えに追われそう.

前回滞在時に地植えにしたプリムラ・カピタータは開花を進めていた.

写真:種まきポット,発芽したブラキセラス
  
フィオーレ小淵沢〜タマネギ植え付け(11/12)
良い天気に誘われてフィオーレ小淵沢へ.ここは11月で閉園.さすがにもうだだっ広い園内はポツポツと花が咲いているだけで枯れ野原に近い.ここまで来たのは花が目的というより,この近所にあるパン屋さん「クラスティー」が目的.卵にこだわったカスタード・クリームを使ったパンが美味しい.
園内でワンコ連れの友人一家とバッタリ出会った.「花もないのに何故ここに?」と聞かれ「パン買いに」と答えたのであった.(^^; ここでしばしワンコ遊びタイム.その後ヘレボラスの葉が元気になってきたフィオーレを後にした.

写真:フィオーレ小淵沢,地植えヘレボたち
 

フィオーレの近所のアウトレットをウロウロしている時にobiさんから連絡があり,夕方ウチの近所で待ち合わせることになった.いつも新鮮野菜などを届けて下さって感謝.この日はタマネギの苗がメイン.苗はすぐ植え付けた方が良いと聞き,帰宅後に植え付け実施.前回滞在時に土作り(かなりアバウト…大丈夫?と心配)をし穴あきマルチをセッティングしておいたのだが,その穴に苗を1本ずつ埋め込む作業.薄暗くなる中,焦りながら1本ずつ苗を埋めて土を被せていった.無事に根付いてくれるよう,祈るのみ.

写真:元気なタマネギ苗と植え付け後の様子
 

諏訪湖周辺散策(11/13)
寒い日が2日続いたかと思えば,一転して暖かな日が続く.相変わらず気温の乱高下が激しい.どこへ行ってももはや花は楽しめないだろうという事で,諏訪湖へ.考えてみたら10年程蓼科生活をしていて,周辺を車で通りすぎることはあっても諏訪湖へ行った事が無いのに気づいた.(^^;

湖畔の無料駐車場に適当に車をとめて散策.休日とあって地元の家族連れや観光客らが結構たくさん歩いている.諏訪と言えば諏訪湖か諏訪大社か.
遊覧船の出港を知らせるアナウンスがひっきりなし.白鳥の遊覧船はありがちだが,親亀の上に子亀が乗った遊覧船は初めて見た.(^^;

湖畔にはカモたちがたくさん居る.湖にそびえる巨大なオブジェのてっぺんにはアオサギ.何かくわえているようだ.

街の方もちょこっと歩いてみた.エプソン本社を外から眺めたり,紅屋ホテルの敷地は広いな…などと思いながら散策.喉が渇いたのでタケヤ味噌の観光会館みたいなトコで一休み.ここでしか味わえないというゴマ味噌ソフトを食べてコーヒーを飲む.味噌の味がするソフトクリームは初めて食べたが微妙な味.(^^; ここでは豚汁100円が圧倒的人気だったが,とてもじゃないけど暑かったのでパス.

諏訪湖のほんの一部だけだったが初めてのところを散策するのは面白い.機会があればまた別のトコにも行ってみよう.

写真:遊覧船,アオサギ,遊覧船
  
諏訪大社・春宮・秋宮周辺散策(11/17)
良い天気に誘われて再び諏訪市周辺の散策をすることになり,諏訪大社下社・春宮と秋宮へ行ってみた.

周囲にそびえ立つ御柱(おんばしら)は迫力がある.が,周囲の木々も背が高いので目立たない.(^^;

境内には「こんな階段誰も上らないのでは?」と思うほど急な階段がある.おまけに一段の幅が狭くて足がしっかり乗らない.この階段を上った時に感じた恐怖が一番の思い出となった.(~_~;) 

元々私の足は24.5cmと大きい方でいつも紳士物のスニーカーを履いているのだが,ソックス重ね履きをしていたのでこの時はTimberland27cmのブーツを履いていた.階段の幅は20cmあるかないかという程狭く何かの拍子で足を滑らせたら急斜面を真っ逆さま…登山で滑落する人達はこんな感じなのかな,なんて事が頭をよぎる.ここは神社の境内,ここで滑落なんてしたら笑いものになるだけ.思わず前のめりになり,目の前の階段に手をつきながらこわごわ最後まで上った.

上がりきると狭い道があり,「中山道」と書かれた標識が目に付いた.街を見下ろしながらホッと胸をなで下ろしたのだった.

写真:春宮とその周辺
   

   

この春宮の近所に「万治(まんじ)の石仏」がある.標識に沿って見に行ってみた.周囲は畑で「え?」という光景.石仏の後ろ側はどう見ても田んぼで稲刈りした跡がある.妙なトコにあるもんだな,というのが第一印象.石仏の横でネギが植えられてる光景って…(~_~;)

近所の紅葉が美しかった.

写真:万治の石仏とその周辺
  

   

春宮を後にして昼食をはさみ,今度は秋宮へ行ってみた.もちろんココにも御柱がスックと立っている.近所に塩羊羹で有名な店,新鶴本店があり,ひっきりなしにお客が来店していた.ちょっと気になったが,お客が途切れることがないので待たされるのがイヤな私たちは後ろ髪を引かれる思いでその場を立ち去った.(たいそうな(~_~;))

写真:春宮とその周辺
   

  

次は「時の科学館 儀象堂(ぎしょうどう)」へと向かった.入場料800円を払い館内へ.他にお客はおらず,16分ほどの映画・時計の歴史(SEIKOの社史みたいなモン:途中で退屈になったが途中退席するのも悪いかと思って最後まで見た.16分と最初に言われていたのが良かった(^^;)を見せられた.館内の壁いたるところに時計が飾られており,階段横の壁にも時計がかかっていたのにはビックリ.

写真:時の科学館
   

ここでは機械式時計のルーツと言われる「水運儀象台」が一番のみもの.中国で今から900年以上前に編み出された水時計で,正確な時刻を告げていたらしい.ここにあるのは当時の資料を元に3億円かけて復元した世界で一つしかない貴重な遺産とのこと.

高さは2階建ての建物ほどある.貸し切り状態だったので内部をゆっくり見る事が出来てラッキーだった.内部は靴を脱いで入るようになっており,階段で上に上がって様子を見られるようになっている.上の階には「頭上注意」の貼り紙があり168cmと書かれていた.道理でかがまないと頭を打ちそうになるわけだ.(~_~;) 上階には天球儀があった.

ずらりと並んだ人形さんが時を告げる.時間になると下画像・赤矢印の窓が開き,人形さんが現れる.人形さんの持った札がその「時」を告げている.
水を汲み水車を回して動く仕組み.

写真:水運儀象台
   

    

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