蓼科高原だより:その96(2012/10/05〜10/24)

トロパエオルムの発芽(10/05)
蓼科入りして一番に見に行ったのがトロパエオルムの種まきポット.先月種まきして放置していたもの.留守中の最低気温は8度だった.

hookerianum,brachycerasでいくつか発芽していたのを確認.中でも驚いたのはfintelmanniiの発芽.自家採種したものでどれほど発芽するか全く分からなかったので,発芽しているのを見つけた時には嬉しかった.種の大きさで大小2グループに分けて播いていたのだが,大グループの方が4本,小グループの方で2本の発芽が見られた.貧相な種の方が発芽率が良かったという報告があった中,我が家では普通に立派な種の方が発芽率が良かったということになる.もっともまだこれからどうなるかが問題だが.

写真:fintelmanniiの発芽(左:大グループ,右:小グループ)

近所の植物たち(10/06)
先月まで旺盛に咲いていたピンクのツリフネソウはすっかり姿を消し,代わりにヤマトリカブトがあちこちで咲いている.

写真:ヤマトリカブト
   

ヤマラッキョウはピンクの可愛い花を咲かせ,イチイは真っ赤な実を付けている.マムシグサは色づき始めているものやしっかり色づく前に茎が折れてうなだれてしまったものも見かけた.今年は真っ赤に色づく前に力尽きてしまうもの多数.急に気温が下がってきたからか?

写真:ヤマラッキョウ,マムシグサ,イチイ
  

ウバユリは既に種を飛ばしているものが多い.竜神池の周囲には日が射して少し気温が上がると赤トンボがたくさん飛んでいる.

写真:ウバユリ,アザミ仲間の花の跡にとまる赤トンボ
 

尖石縄文の火祭り(10/07)
例年秋に行われる縄文祭りが今年も開催された.3連休とあって各地でイベントが行われ,運動会シーズンでもあるのでイマイチ盛り上がりに欠ける感じがした.熱気球搭乗体験も無いし,フリーマーケットも無し.恒例の縄文時代の食べ物の試食(縄文クッキーなど)や土器焼き体験,太鼓演奏,豚の丸焼きなどのイベントや農産物や山野草などの出店は健在だった.リンゴのシナノドルチェが1袋500円(大きさにより4玉入り・5玉入り・6玉入りがあった)だったので,散歩の帰りに5玉入りをゲットしてきた.

写真:縄文祭り


写真:太鼓演奏,豚の丸焼き小屋
 

祭に合わせて尖石考古館は無料公開される.そこでおなじみの縄文のビーナスに挨拶してきた.たまに他所の展示のため時々出張している国宝だが,この日はレプリカではなくホンモノが鎮座していた.

写真:国宝・縄文のビーナス,土器いろいろ
  

花パーク・フィオーレ小淵沢(10/07)
110/6に軽自動車を乗り換えたので,縄文の火祭りを見た後,慣らし運転のために小淵沢へ.やたら風の強い日で,被写体の植物たちが風になびき,まともに写真が撮られない.
シュウメイギクやコスモスと同時にアサガオがまだ頑張っていたのには驚いた.

写真:頑張るアサガオ
  

写真:シュウメイギク,コスモス
 

新入り?のヘレニウム・ダコタは縁取りにずらりと植えられている.整形花壇はリニューアルされたようで,一角にバラが植えられていた.来春が楽しみ.

写真:ヘレニウム・ダコタ,整形花壇
 

整形花壇の一角ではダリアの横で葉の萎れたミニトマトが実を付けていた.もう色づかないだろうなぁと思いながら眺めていたのだった.

写真:ダリア,ミニトマト
  

横谷観音付近の紅葉(10/08)
紅葉の名所・横谷観音付近ではどれくらい紅葉が進んだか見に行ってみた.結果はまだまだ,一部色づき始めといったところだった.きれいに色づくのは例年通り20日過ぎかな?

写真:横谷観音付近の紅葉
 


八ヶ岳薬用植物園(10/13)
前回滞在時には行けなかったので久しぶりの訪問となる.

到着した途端,見覚えのある車が停まっていて「栗拾い体験実施中」と知る.この車,荷台がお客が集めてきたクリのイガ置き場となるのだ.受付で栗の収穫袋(以前より小さくなった)を1つ300円で購入したら大きな袋を2つ渡される.大きな袋にイガを集めるのが義務となっているのだ.30分ほどで栗用の袋はあっというまにいっぱいになり,イガ用の袋もすぐいっぱいになる.後日収穫した栗をゆでて皮剥きしたが,虫食いの多いこと!近所の山栗の方が虫食いが少ないように思えた.もっとも栗の大きさは全然違う.山栗は小さいものだと親指のツメほどの大きさで,栗拾いの栗はその3倍ほどはある.

栗拾いを終え,ランチ(持参)を済ませてから園内散策開始.ナナカマドの紅葉を楽しみにしていたのだが,既にほとんど葉が散ってしまい紅葉ではなく落葉だった.残念.

園内で目を惹いたのがコルチカム.ピンクの列がズラリと並んで壮観だった.名札には「イヌサフラン」とあるのだが,よく見ると名前の部分に横線が引かれ,上に「コルチカム」と記入されていた.

写真:コルチカム
  

園内ではクコの実やサンザシが赤い実を付けて輝いていた.

写真:クコの実
  

写真:サンザシ
 

秋の空ものと,ハーブコーナーではセージ類が花盛りだった.

写真:八ヶ岳をのぞむ,ハーブコーナー
 

感動したのは温室内の月桃(げっとう).昨年は小さな苗だったのに天井に届くほど立派に成長していてビックリした.寒冷地でも温度管理さえしっかりされた場所ではちゃんと成長するんだなぁと思った.数年前我が家にも月桃が居たのだが水切れで枯れてしまい残念なことをした.

写真:温室内と月桃
 

原村自然文化園(10/15)
朝は5度前後の気温だが日中は20度近くまで上がり,一日の気温差が大きい季節.お昼に原村自然文化園とその周辺を散策してみた.ここでも紅葉が始まっている.湿性花園ではほとんどの花が終わり,ヤマトリカブトの名残,それにキク科の花とリンドウが咲いていた.

写真:紅葉・黄葉
 

 

写真:リンドウ,ヤマトリカブトの名残
 
日野春ハーブガーデン(10/17)
午後から雨の確率が高かったが,昨日から直売場の苗全品30%引きにつられて日野春ハーブガーデンへ.駐車場から直売場のハウスへ入るアプローチにはガウラとコルチカムが元気に咲いていた.秋はセージの季節.ガーデンではチェリーセージの赤がきれいだった.

写真:直売場ハウス前,チェリーセージ
 

ハウス内の苗たちも元気.

写真:ハウス内
 

咲いていた白花たち.ブッドレアはハウス内で大株になっている.ヘリオトロープは思わず苗を手にとって香りを確認.しっかり甘い香りが漂っていたが耐寒性が無いので購入はせず.

写真:サルビア・シュネーフューゲル,ブッドレア,ヘリオトロープ
  

ラベンダー・グロッソの2年生株があったので思わず買ってしまったが,後で調べたら耐寒性はマイナス10度くらいまで.あ〜,失敗した.我が家ではマイナス15度まで下がるので無理.仕方無い,グロッソは耐暑性も強いらしいので,大阪の耐暑実験用にしよう.他に購入したのはセージ類など.

写真:ラベンダー・グロッソ


おまけとしてセイクリッド・バジルとローマン・カモミールの苗を2つずつ頂いて帰った.気温が下がってきたのでバジル類はしんどそう.葉が紫になっている.大阪に連れて帰ったら多少は復活するかな.

写真:セイクリッド・バジル,ローマン・カモミール
 

原村実践農業大学校・新種ビオラ(10/19)
そろそろパンジー・ビオラのシーズン.という事で原村実践農業大学校の鉢花温室へ.ここには学生たちが育てた元気な苗がいっぱい,格安価格で販売されている.今シーズンも新色が並んでいたので早速ゲット.今年の新品種はプラムやマンゴー,バナナやレモンと美味しそうなネーミングになっている.毎年購入しているテラコッタはまだ並んでいなかった.品種によっては出てくるタイミングが遅いものがあるらしい.また来月もチェックしに来よう.

写真:プラム・アンティーク,マンゴー・アンティーク
 

写真:ポンポン,バナナクリーム,レモンシフォン
  

横谷観音付近の紅葉(10/20)
紅葉情報で見頃と知って横谷観音付近へ行ってみた.9時台に到着,既に駐車場には車がそこそこ停まっていたが難なく空きを見つけて停めて散策開始.
前回(10/8)とは違ってかなり紅葉が進み,真っ赤なモミジがきれいだった.あれから朝の冷え込みが急に強くなったので,一気に紅葉が進んだのだろう.
次々と訪れる人たちがそれぞれ思い思いに真っ赤なモミジにカメラを向けていた.

写真:横谷観音付近の紅葉
 

 
花パーク・フィオーレ小淵沢(10/21)
前に訪れた時もやたら風が強い日だったが,この日も風が強かった.シュウメイギクは終盤になり,整形花壇ではバラが咲いていた.やっぱりミニトマトは色づかず.

ハロウィン・カボチャは前は底が崩れかけていたが新しいものに取り替えられていた.前のは目と口の部分をくりぬいていたが今回は描いているだけ.くりぬくのは面倒だからやめたのかな.(^^;

写真:花パークの光景
 

  
近所の紅葉(10/22)
散歩時に撮った近所の紅葉.紅葉と同時にまだマツバギクが頑張って咲いていたのには驚いた.最低気温3度になっても咲く元気があったとは!もっともここ数日日中は15度以上の気温で暖かい.日射しをまともにうけているとちょっと動いただけで暑い.この温度差は結構過酷.

写真:紅葉
  

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