蓼科高原だより:その15(2002/04/20〜02/04/23)

ミツバツツジ満開
今年はどこでも桜の開花が2週間ほど早く,駆け足で春が訪れたようです.今年こそ庭の桜を見たいと思い,蓼科にやって来ました.この季節に来たのは初めてです.蓼科では,現在標高1200m付近の桜(ソメイヨシノ)が満開になっていますが,我が家の桜はまだ咲く気配すらありません.「枯れているのかな…?(-_-;)」と思って上の方の梢を見上げると,新芽が芽吹いている様子.どうやら遅咲きの品種のようです.それにしても,いつ咲くつもりなんでしょう?(^^;

さて,留守中の気温ですが,最低はマイナス12度,最高は23度になっていました.この冬は昨シーズンより気温が高めだったようです.そのわりにお正月を過ごしている時は,毎日雪かきしていたような….(^^;

到着した途端に何よりビックリしたのは,庭木で目立つ濃いピンク色の花が満開になっていた事(3株)です.桜よりもずっとインパクトのある花色です.何だろう?と思って調べたら,ミツバツツジと判明しました.冬はすっかり落葉した枝がシジュウカラの止まり木になり,夏は葉が生い茂って向かい側からの目隠しになる木…という認識しか持っていなかったのですが,こんなに美しい花木とは知りませんでした.良い季節に来たもんだ,と思った次第です.

写真:ミツバツツジ
ミツバツツジ1 ミツバツツジ2 ミツバツツジ3

そして,もう1つ驚いたのは,昨シーズン全て掘り起こして大阪に持って帰ったはずのナスタ仲間シリアツム(T. cilliatum)が土から2センチほどですが2〜3カ所から顔を出していた事です.地下のどこかに茎かイモが残っていて発芽したものと思われます.という事は,厳寒期に地上部は枯れても地下部で生きのびる事ができるのか…と新たな発見をしました.ついでに大阪から掘り起こした株を持参したので,それを再び地面に戻しておきました.今年は花が見れると良いのですが,どうなりますやら.

写真:新芽を出していたシリアツム
シリアツム1 シリアツム2

一方,一昨年の秋から埋めっぱなしの球根類ですが,ヒヤシンスとムスカリはちゃんと開花していました.チューリップ,水仙,クロッカスは葉は出ているものの,ツボミは無しです.(-_-;)厳冬期のサバイバル結果は,ローズマリーと他一部の株が枯れた以外はほぼ無事でした.

写真:開花中のヒヤシンス
ヒヤシンス1 ヒヤシンス2 ヒヤシンス3

当然ながらパンジーは元気で開花中,各種ゲラニウムも新芽が出てきています.中でも枯れたかな?と半分諦めていたイモのゲラニウム(G. tuberosum)に新芽が出ているのを発見した時は,嬉しかったです.それに株を購入して初めて花を見ることが出来たエリカ.名札が行方不明で品種は分からなくなってしまいましたが,白い花を咲かせていました.また,庭のあちこちで自生のスミレが咲いています.

写真:開花中のパンジーとムスカリ
パンジー1 パンジー2 ムスカリ

写真:左から イモ・ゲラニウムの新芽,開花中のエリカ,自生のスミレ
Geranium tuberosum エリカ 自生のスミレ

また,庭に植えておいたコモン・ラングワート(日野春HGで入手)の花が開花していました.これも初開花です.紫色の花と赤い花がありました.

写真:ラングワート
ラングワート1 ラングワート2 ラングワート3


桜が満開の聖光寺
蓼科湖にある聖光寺(しょうこうじ)の桜が満開との情報を得て,出かけてみました.曇り空でお天気は今ひとつでしたが,バスで訪れる観光客で賑わっていました.桜は満開〜ちょっと盛りを過ぎた頃,といった感じでした.

写真:聖光寺の桜
聖光寺の桜1 聖光寺の桜2 聖光寺の桜3


竜神池公園周辺…春の花
竜神池公園とその近所を散歩している時に見かけた植物たちです.

写真:左から レンギョウ,アセビ
レンギョウ ドウダンツツジ 

写真:左から スミレの仲間,ニリンソウ
スミレの仲間 ニリンソウ

中に赤い星形の花がうつむいて咲いているのを見つけ調べてみたら,ウグイスカグラだと分かりました.スイカズラ科スイカズラ属で,「ウグイスカズラ」とも呼ばれているようです.

写真:ウグイスカグラ
ウグイスカグラ1 ウグイスカグラ2 ウグイスカグラ3

「過去の蓼科高原だより」に戻る 「蓼科高原だより」に戻る  TOPに戻る