春の蓼科:庭の様子
昨年秋以来久しぶりに蓼科にやって来ました.ちょうど諏訪湖付近は桜が満開できれいでしたが,さすがに標高の高いわが家ではまだまだです.留守中の気温がどうだったか楽しみにしていましたが,何と温度計の目盛り部分がとれてしまって分かりません.地面に目盛り部分が落ちていたので早速修理して見たところ,最低気温はマイナス12度,最高気温は22度となっていました.たぶん最高気温は4/10の日中の気温と思われます.この冬は例年に比べて雪も少なかったそうで,蓼科は暖冬だったようです.
さっそく庭をチェックしてみました.まずは昨年地植えにしたチビ梅が咲いていたのに驚きました.チビなのにちゃんと根付いて冬越ししたようです.さすが梅は耐寒性が強いです.また,これも昨年地植えにしたルピナスの新芽が出ていました.今年は咲いてくれるかな?と期待しています.
写真:開花したチビ梅

写真:ルピナスの新芽

春の蓼科:竜神池公園
いつもの散歩コース・竜神池の方まで行ってみました.八ヶ岳の山頂にはまだ雪が残っており,周囲の木々もまだ冬枯れ状態です.それでもぐるりと見渡すとキクザキイチゲの白花と青花,スイセン,ザゼンソウ,水芭蕉などが咲いていました.冬と春が同居しているような,寒々しい中にも春の息吹が感じられるといった風情です.
キクザキイチゲはキンポウゲ科の植物でキクとは縁がないのですが,花の咲き方からこんな名前になったようです.それに1つの花を咲かせるので「イチゲ」なんだそうな.雑木林の斜面地に数個の群生がありました.
写真:キクザキイチゲ(青花)の群生と青花のアップ

写真:キクザキイチゲ(白花)の群生と白花のアップ

ザゼンソウとミズバショウはともに湿地帯に生息しています.ザゼンソウは,紫がかった暗い赤色の部屋(仏炎包;ぶつえんほう)の中にチョコンと僧侶が居て,座禅しているような姿を想像させる面白い形の植物です.図鑑によると花には悪臭があるようで,道理で近くにハエがいました.ズームで撮影しているので香りまでは分かりませんでしたが,悪臭と聞くとあまり嗅ごうとは思いません.(^^;ミズバショウは尾瀬でおなじみの花です.花の後,葉はグングン成長し巨大になります.ザゼンソウもミズバショウもサトイモ科の植物です.
写真:ザゼンソウ
写真:ミズバショウ

庭の新芽たち
庭の新芽たちの様子です.(4/15撮影)
写真:左から チョウセンゴミシ,ヒヤシンス花芽,ラングワート花芽

写真:左から メコノプシス,オダマキ,ラズベリー

写真:左から ルバーブ,シバザクラ花芽

原村自然文化園;湿性花園
竜神池公園でザゼンソウやミズバショウが咲いているなら…と,原村自然文化園の湿性花園へ行ってみました.最初に行った時はポツポツと咲いている程度で,「少ないなぁ」と思ったのですが,2〜3日置いて行ってみたところ,たくさんの花が出ておりビックリしました.寒冷地では一気に春が来るんだ!と感心した次第です.
写真:ザゼンソウとその群落(4/16撮影)

写真:ミズバショウとその群落(4/16撮影)

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