蓼科高原だより:その31(2004/04/24〜04/05/8)

ミツバツツジ満開
蓼科の春は「10日も経てば全然様子が変わりますよ」と地元の方に言われた通り,日々何らかの変化が感じられます.前回はまだツボミだったミツバツツジが今回到着時に満開になっていました.(*^_^*) 24日と25日は凄い冷え込みで,温度計の最低気温はマイナス3度を記録しました.まだまだ冬の名残が残っている…そんな感じのする蓼科です.この冷え込みで農作物の被害も出ているようですが,私も大阪から連れてきたナスタ達(2月蒔きしたチビ苗;とは言うものの既に花を付けているものもある)を地植えにする勇気がなかなかわいてきません.(^^;

写真:左から 中央道・駒ヶ根SAのミツバツツジ,庭で満開のミツバツツジ(4/24撮影)
駒ヶ根SAのミツバツツジ 庭のミツバツツジ

この春は暑いくらいの日があったりストーブ必須な寒い日があったりと,どうも気候が安定しません.そんな中,昨年から養生していたシバザクラが4/26に初めて1つ咲き始めました.ヤマブキも黄色いツボミをふくらませています.葉が4〜5枚くらいしかないチビ苗だからダメかもしれない…と半ば諦めていた地植えメコノプシスですが,元気に冬を越しました.落ち葉の布団をかけていただけなのになかなかの耐寒性です.さすが「ヒマラヤの青いケシ」なんだなぁ,と感心しました.同じくチビのまま越冬したのがチョウセンゴミシ.山で自生しているくらいだからうなずけます.ヒヤシンスは植えっぱなしにもかかわらず今年も咲いてくれました.

写真:左から 咲き始めたシバザクラ,ヤマブキのツボミ(4/26撮影),ヒヤシンス(4/24撮影)
開花したてのシバザクラ ヤマブキのツボミ 開花していたヒヤシンス

春の推移
蓼科の春は1日1日表情が変わります.ミツバツツジは花が終わり,葉が出て来ました.5月になって咲き始めた近所の桜はあっと言う間に満開を迎え,そしてまたあっと言う間に散り始めています.庭の花では,頭が重くて茎が横に寝てしまったヒヤシンスを既にカット,しばらく切り花で楽しみました.シバザクラもたくさん咲き進み,ヤマブキも満開となっています.

写真:左から 竜神池公園の桜,シバザクラ,ヤマブキ(5/2撮影)
竜神池公園の桜 庭のシバザクラ 庭のヤマブキ

また,昨年鉢植えにしたワイルドストロベリー・アレキサンドリアも無事に冬越しし,現在花を咲かせています.地植えのカキドオシ,ジュウニヒトエ,ヒトリシズカも咲きました.

写真:左から ワイルドストロベリー・アレキサンドリア,カキドオシ,ジュウニヒトエ,ヒトリシズカ(5/2撮影)
ワイルドストロベリー・アレキサンドリア  カキドオシ ジュウニヒトエ ヒトリシズカ

GWのセール期間中に日野春ハーブガーデンを訪れて入手した今年の新顔さんです.香りが良いとされるクローブ・ピンク,そして面白い咲き方(穂状に花が咲く)のプリムラ・ビアリーが開花を始めています.

写真:左から クローブ・ピンク,プリムラ・ビアリー.(5/2撮影)
クローブ・ピンク 

竜神池公園では,キクザキイチゲがまだ咲いており,クサボケがだんだん咲き進み,ムラサキケマンやラショウモンカズラが目に付くようになりました.

写真:左から キクザキイチゲ,クサボケ,ムラサキケマン,ラショウモンカズラ(5/2撮影)
   
春の八ヶ岳薬用植物園
連休中はどこへ行っても人,人,人で大混雑です.別荘地の人口も一挙に膨らみ,スーパーのレジは長蛇の列,道行く車は他府県ナンバーだらけといった状態です.そんな中,「ここは大丈夫かも!?」と思う所が1つあって,お弁当を作って行ってみました.その名は「八ヶ岳薬用植物園」.駐車場にはいつもよりたくさん車が停まっていたものの,広い園内に入ると人はまばらにしか見えません.満開のシバザクラを眺めながらゆっくりお弁当を拡げ,腹ごなしに園内を散策しました.

何度も訪れているにもかかわらず,園内の奥の方まで行くとまだ歩いた事の無い所があって新鮮に感じました.林の中でシャクナゲが咲いていました.良い香りがする…と思っていたら,真っ白のブラシみたいな花がたくさん咲いた妙な木がありました.これはウワミズザクラという木だそうです.短いユキヤナギがあちこちの枝に付いたようなユーモラスな姿に笑ってしまいました.

写真:左から シャクナゲ,ウワミズザクラの枝とそのアップ(5/4撮影)
シャクナゲ ウワミズザクラ ウワミズザクラの花アップ

ボタンのコーナーでは見事なボタンの花が咲いており,種が出来てはじけた残骸がありました.花は何度も見た事がありましたが,花の後を見たのは初めてなので「ほぉ」と思いました.種が入っていたら良かったのに…と思うとちょっと残念でしたが.(^^;

写真:左から ボタン・コーナー,ボタンの花,ボタンの種がはじけた跡(5/4撮影)
  

湿地コーナーでは,モミジガサ,オカワサビ,ギョウジャニンニク,フキなどが植えられていました.オカワサビには白い花が咲いており,ギョウジャニンニクには花芽が出来ていました.

写真:オカワサビとその花(5/4撮影)
オカワサビ オカワサビの花

写真:モミジガサ,ギョウジャニンニク(5/4撮影)
モミジガサ ギョウジャニンニク

果樹コーナーでは,カリンが可愛いピンクの花を咲かせ,アーモンドはほとんど花が終わり,そしてブルーベリーの花が咲いていました.ウチのブルーベリーはまだ葉が出てきたばかりなのに,ここではもう花!?と驚きました.

写真:左から カリン,アーモンド,ブルーベリー(5/4撮影)
カリン アーモンド ブルーベリー

ウチに種から出来たチビ苗のチョウセンゴミシがあるのですが,ここでは大株のチョウセンゴミシに会えました.そして小さな白い花が咲き始めたところでした.ウチのチョウセンゴミシはあと何年かかるんだろう?と思った次第です.タラノキには良い具合に新芽が出ており(いわゆるタラノメ),立て看板には「植えてあるものなので山菜として採取しないで!」という趣旨の事が書かれていました.(^^;

写真:チョウセンゴミシと花,タラノキ(5/4撮影)
チョウセンゴミシの株 チョウセンゴミシの花 タラノキ

変わったところでは,ミツマタの花を見ました.ほとんど花が終わっていたのですが,1つだけ黄色く咲いているものがあったので記念撮影です.また,クロミノウグイスカグラも咲いており,「へぇ,近所で咲いているウグイスカグラの花は赤いけど,白い花もあるのかぁ」と思いながら看板の解説を読むと「別名ハスカップ」と書いてあってビックリしました.北海道で有名なハスカップは,ウグイスカグラという名前が付いていたのか!と目からウロコでした.

写真:左から ミツマタ,クロミノウグイスカグラ(5/4撮影),近所で咲いていたウグイスカグラ(4/26撮影)
ミツマタ クロミノウグイスカグラ ウグイスカグラ

草花のコーナーでは,スズランが満開で良い香りを漂わせていました.(^o^) また昨年は6月以降に車山高原や霧ヶ峰で見かけたナルコユリもここではもう満開でした.面白い形のイカリソウも咲いていました.

写真:スズラン,ナルコユリ,イカリソウ(5/4撮影)
  

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