蓼科高原だより:その43(2005/09/16〜05/09/28)

秋咲きシクラメン
残暑厳しい大阪からやって来ると,蓼科はからりとした良い気候に思います.玄関前の温度計は,留守中の最高気温は26度,最低気温は13度を指していました.ここ数日の最高気温は22度前後です.

庭には先日の台風の影響か,大枝・小枝が散乱しており,落ち葉もかなり散っていました.その落ち葉の中からスックと茎を伸ばし,シクラメンが咲いているのを見つけて驚きました.これは2年前に種から育てていたもので,秋咲きシクラメンの1つ(C. cyprium)です.これが初開花で,ピンクの花弁が可憐です.小柄なシクラメンで草丈は10センチほど,花弁も2センチほどの長さです.隣では白のシクラメン(C. hederifolium)も咲いていました.(09/17記)

写真:秋咲きシクラメン(ピンクはC. cyprium,白はC. hederifolium)
  

ペラルゴニウムにイモがゴロゴロ!
地植えにしたシクラメンが花開いていたのにも驚きましたが,もう1つビックリ仰天したのはパイナップル・ゼラのイモです.寒くなる前に大阪に連れて帰ろうと思い,下準備で堀り上げた所,なんとイモが7つもゴロゴロとくっついて出てきたのです.どれも丸くてそこそこの大きさ(直径2センチ程)ですが,今まで何度も植え替えをしていたのに,どうして気づかなかったんだろう?と不思議です.これはペラルゴニウムの仲間(P. mollicomum)で,葉がパイナップルのような甘い香りがするためパイナップル・ゼラと呼ばれているものです.

う〜みゅ,我が家にある植物で,イモが出来るのは青花ナスタ仲間やアピオスだけでは無かったんだ…と感慨深かったです.これでますます「イモづいて」来たような,そんな気がします.(09/17記)

写真:パイナップル・ゼラのイモ
 
秋の実と花
散歩をしていると,栗がいくつか落ちているようになりました.上を見上げると青いイガが成っています.たくさん付いている木もあれば,たいして付いてない木もあるようです.今年は果物類がよく実り甘くて美味しい年なので,栗の方も当たり年かな?と期待しているのですが,どうも木によって成績が異なるようです.

またイボイボのようなものが付いたヤマボウシの実も赤く色づき始めています.

写真:左から 樹上ではじけている栗の実,イボ付きの面白い形をしたヤマボウシの実
  

また,今まで咲いていなかった花も見かけるようになりました.一番多いのはキク科の花たちですが,これらは品種をみきわめるのは難しく半ばあきらめの境地です.ミゾソバは花自体は1センチほどと小さいのですが,ピンクと白の混色が群生しているとなかなか見応えがあります.池のほとりで見つけたのがナンテンハギ.最初は「クサフジ?」と思ったのですが,花がやや大きく葉の形も違います.写真では花の後ろ姿になってますが.(^^;

写真:左から ツリガネニンジン,ミゾソバ,ナンテンハギ(09/17撮影)
  
花パーク・フィオーレ小淵沢
良く晴れた秋空の下,花パーク・フィオーレ小淵沢へ行ってみました.やはり秋と言えば定番のコスモス!ピンク,紅色,白,黄色とたくさん咲いていました.また,ダリアの花もたくさん咲いていました.ここは栽培規模が大きいので見応えがあります.見渡す限りのコスモスやダリア,シュウメイギクなどに混じって,アサガオがそびえ立つような形に仕立てられていました.遠目で見ても目立ちます.近くで見るとブルーと白の2色仕立てですが,大輪で見事でした.

写真:様々なコスモスたち
 

 

写真:様々なダリアたち
   

写真:シュウメイギク
  

写真:アサガオ
   

庭の片隅で
咲き終えたピンクのシクラメン(C. cyprium)を見ると,茎がグルグル巻きになっていました.今までもシクラメンの花後の茎がクルンと巻くのは見ていたのですが,ここまでグルグル巻きになったのは初めてです.見た目はまるで強いバネのようです.

写真:シクラメン;ぐるぐる巻きになった茎
 

また,前回滞在時に開花していたツルリンドウと思われる植物ですが,今回は花はすっかり終わり期待通り「赤い実」が数個成っていました.(9/27記)

写真:ツルリンドウの赤い実
 

「過去の蓼科高原だより」に戻る 「蓼科高原だより」に戻る  TOPに戻る