蓼科高原だより:その45(2005/11/05〜05/11/11)

紅葉真っ盛り
11/5に蓼科にやってきました.留守中の最低気温はマイナス1度,最高気温は18度で,ずいぶん暖かな晩秋です.この日も最高気温は15度近くまで上がり,大阪から来た身には寒さがこたえず助かりました.

先月は標高1300mあたりで紅葉を楽しみましたが,今回は1100m弱の我が家周辺で紅葉真っ盛りとなっています.紅葉前線が山から下りてきたという訳で,散歩に出るとカメラを持った人たちと良く出会います.青空に赤や黄色の紅葉が映えて,とても美しい季節です.例年なら落葉松の落ち葉で既に地面が「金のジュウタン」状態になっているハズなのですが,今年はそれが遅く,昨日の風雨でようやくジュウタンが始まったところです.

写真:紅葉(11/07撮影)
  

  

晩秋の八ヶ岳薬用植物園
雨の降っていない日は,よく竜神池方面へ散歩に出かけます.ここ数日朝の気温は0度近くまで下がっていて,きれいだった紅葉もだんだん色あせてきました.落葉も進み,カラマツの多い所では落葉で道路が「金のジュウタン」になっています.今朝は竜神池の散歩道で霜が降りているのを見ました.いよいよ冬が近づいてきています.

晴天に誘われて八ヶ岳薬用植物園へ行ってみました.園内あちこちで見られる紅葉もきれいでしたが,満開のサフランが見事でした.訪れる人の少ない園内では,真っ赤なめしべも無断で採られる事なく無事でした.

写真:紅葉(11/10撮影)
 

写真:サフラン(11/10撮影)
  

ハーブ・コーナーにもサフランが植えられて咲いていました.タンジー,ラベンダーがまだ頑張っており,温室内ではアロエが開花していました.

写真:タンジー,ラベンダー,アロエ(11/10撮影)
  

赤い実を付けた植物があちこちに見られました.なかでも実をたわわに付けたガマズミ(スイカズラ科)は,凄い実の量で圧倒されました.名札には「実には少し渋味があるが甘酸っぱく鳥の好物」と書いてありましたが,これだけ実が多いとなかなか食べきれないかも…なんて思ってしまいました.また,サルトリイバラも真っ赤な実を付けていました.前回訪れた時にはナナカマドの紅葉と赤い実がきれいでしたが,今回はほとんど葉は落ちていて,樹上に実が多少残っている程度でした.

写真:ガマズミ全体像と実のアップ,サルトリイバラ全体像と実のアップ(11/10撮影)
   

また,大きなカリンの実が枝にまだたくさんぶら下がっていました.落ちてしまったものもいくつかあり,地面に転がっていました.これらの実を収穫しないまま放っておいたら木が弱らないのかなぁ,なんて思いながら眺めていました.

写真:カリンの実(11/10撮影)
 

庭の様子・マムシグサその後
昨夜は久しぶりに雨となり,朝方まで激しく降っていました.朝雨上がりに散歩に出かけたら,道路は落ち葉でいっぱいになっていました.風も強くなってきて,さらに落葉が加速しそうです.真っ赤なモミジもだんだん茶色っぽくなり,葉が縮れてきました.後は落ちるのみ…そして日一日,冬景色へと近づいていきます.

散歩道に点々と存在していたマムシグサも茎は色が変わり,真っ赤な頭部だけがやけに目立っています.寒さでやられてしまった株は,茎が折れ重い頭が地面に落ちてしまっています.来年そこから発芽するかもしれません.

写真:マムシグサ(05/11/10撮影)


庭も冬支度です.頑張って咲いていたマリーゴールドを隅へ移植(完全に抜いてしまうには可哀想だったので…でも寒さが厳しくなって来ると,もうしばらくの命でしょう)し,ホームセンターで買ってきたパンジー苗を植え付けました.パンジーたちは耐寒性が強く,冬場氷点下15度前後まで冷える環境で,放任栽培でも平気です.そういえば,ホームセンターで苗を選んでいる時に一人の女性に声をかけられました.「これから寒くなるのに,パンジーを買われてどのように育てられるんですか?」と.きっと別荘地の方で,苗を買おうか迷っているけど半端じゃない寒さの下,管理はどうすれば良いのか不安に思っておられるのでしょう.「パンジーは耐寒性が強く,戸外に植えておいても大丈夫ですよ」と答えましたが,果たして彼女は苗を買ったのかどうか…??(^^;

庭には花の終わったゲンノショウコの株があちこちにあります.花の跡には思わぬ芸術作品が出来ていました.(^o^)

先日はコケの生えている所からジコウボウが出ているのを発見しました.晴れの日が続いていた時だったので,既に干からびていて収穫は出来ませんでしたが,面白い風景で笑えました.カラマツの落ち葉がここにも降り注いでいます.

写真:ゲンノショウコの芸術品・全体像と花跡のアップ,コケからジコウボウ(05/11/11撮影)
  

写真:まだ頑張っているマリーゴールド,新入りパンジーたち(05/11/11撮影)
   

そしてこの冬耐寒実験を行うのは,レウィシアたちです.どちらも日野春HGで購入した苗で,一応花も観賞出来ました.耐寒性はあるようですが,蓼科の寒さに耐えられるかどうか放任栽培してみます.(05/11/12記)

写真:レウィシア・ブライダルブーケ,レウィシア・リトルプラム(05/11/11撮影)
 

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