蓼科高原だより:その55(2007/06/10〜07/06/18)

梅雨間近
例年だと6月初旬に梅雨を迎えるのですが,どうも今年は遅いです.予報によると今週半ばから天気がぐずつくようで,ようやく梅雨入りになるのかもしれません.

前回地植えにしたナスタたちはほとんどが無事で,ホッと一息です.特に超八重ナスタは心配でしたがこれも無事で花を咲かせていました.(^o^)

さすがにパンジーは徒長してみっともない状態だったので引き抜き,新たに入手したマリーゴールド,アゲラタム,ニチニチソウなどの苗を植え付けました.

留守中にシイタケが2個出ていましたが,成長しすぎてオバケ・シイタケになっていたため取り去りました.ちゃんと収穫出来ずにちょっと残念.

また,自生のベニバナイチヤクソウやマイヅルソウ,それに主に前回植え付けた各種ゲラニウム類が花を咲かせていました.

写真:自生のベニバナイチヤクソウとマイヅルソウ,ペラルゴニウム(P.australe)(06/11撮影)
  

写真:各種ゲラニウム(06/11撮影)
  



ハイジの森
梅雨入りになる前に山梨県にある「ハイジの森」(旧・山梨県フラワーセンター)へ行きました.

ここはバラの品種・本数が非常に多く,色とりどりのバラが張り巡らされた「バラの回廊」は長さが日本一で有名な場所です.が,今年は別の意味で盛り上がっているようです.施設名の通り「アルプスの少女ハイジ」の舞台を模しているだけあって,庭だけでなくオシャレな建物が並んでいます.そこで「コスプレ大会」を開催したら想像を大きく上回る参加者が来園したそうで,そして「オタクの喜ぶ施設」として有名になったとか.何が来園者増加につながるか分からないモンですね.(^^;

園内に入る前からバラの良い香りが漂っていて幸せ気分に浸れました.(^o^)

写真:バラの回廊や満開のバラたち(6/12撮影)
  

 

  

  

 

園内奥の方にはお花畑や山野草のコーナーがありました.ポピー,ハナビシソウ,カンパニュラ,ヤグルマソウなどなど色とりどりの花が咲いていました.点在する白樺の白い幹が映えてキレイです.

写真:お花畑コーナーにて
 

 

看板犬の「ヨーゼフ君」に会えるのを期待していたのですが,どこに居るのか分からず,店の人に聞いたら入り口付近に犬小屋がありました.ただ,近寄ってみてもここには主不在.それもそのはず,ここはガンガン日当たりが良すぎて暑かったのでしょう.当のご本人(ご本犬?)は日陰になっている廊下でゴロンとのびていました.お客さんが通っても素知らぬ顔で寝ています.6月の気温でノビていたら,,,夏場がかなり心配です.(~_~;)

写真:ヨーゼフ君
 

八ヶ岳薬用植物園
ランチのお気に入り場所,八ヶ岳薬用植物園へ出かけました.ちょうど昼頃到着したのですが,園内には誰もおらず貸し切り状態でした.風が通って木々の葉がざわめく音と鳥の声が響くだけの静寂の世界.たまに通る飛行機の音.ノンビリしすぎて眠くなってしまいそうな環境です.(^o^)

園内では真っ赤なツボサンゴに出会いました.この花に出会ったのは初めてかな.また,マタタビの葉が一部白くなり始めていました.暑くなるにつれ白い部分が出てくるという不思議な葉です.

写真:オオヤマレンゲ,ツボサンゴ,白くなりかけているマタタビの葉(6/13撮影)
  

サルナシもマタタビ科の植物ですが,こちらはちょうど花が咲いていました.この花に出あうのも初めてのような気がします.薬草コーナーではシャクヤク,タンジン,オオバギボウシがたくさん咲いていました.

写真:サルナシの花,シャクヤク,タンジン,オオバギボウシ
   

レンゲツツジ
快晴の中,朝から霧ヶ峰方面へドライブ.レンゲツツジのシーズンなので,それを見に行こうと出発です.満開になるとなかなか迫力があり,夕暮れ時には山一面が真っ赤に染まるという話です.車山に到着するまでの道路沿いにもレンゲツツジが咲いていました.

車山で車を停めて山の方へ歩こうと思ったらほとんどロープが張ってあり,歩けるのはごくごく一部だけ.おまけに肝心のレンゲツツジもまだつぼみが多く,見頃はもうちょっと先,といった感じでした.山の斜面にはスズラン,タカトウダイ,アマドコロも見られましたが,これではどうしようもないので霧ヶ峰まで行くことにしました.

写真:レンゲツツジ(6/16撮影)
 

写真:スズラン,タカトウダイ,アマドコロ
  

それより雨上がりで空気中の塵や埃が洗い流され,空は異様に澄んでいてブルーというより紺色に近く,こんな色の空を見たのは久しぶりで感動しました.

霧ヶ峰の自然遊歩道沿いにはまだほとんど花は見られず,黄色の小さな花・ウマノアシガタがちらほらと見られました.時折野鳥が飛んでいるのを目にしましたが,何という鳥かまでは分からずじまいでした.

写真:霧ヶ峰自然遊歩道入り口


写真:時々目にした野鳥,ウマノアシガタ
 

また,サクラのような白い花が満開でしたが,これはエゾノコリンゴかな?

写真:エゾノコリンゴ?
 

散策路を歩きながら遠くには富士山がハッキリ見えていました.

写真:富士山をのぞむ(7倍ズーム撮影)


写真:八ヶ岳をのぞむ(左側の山並み)


いったん霧ヶ峰の駐車場へ戻り,今度は霧鐘塔方面へ歩いてみました.こちらは風が強く体温が奪われる感じがします.画像の通り,吹き流しが真横に泳ぐほどの強風です.観光客の中には半袖で訪れている人もおり,寒いだろうな〜と思いながら見ていました.(^^;

写真:霧鐘塔付近と霧鐘塔
 

引き続き八島湿原の方へ行き,散策しました.

写真:八島湿原
 

ここの遊歩道は真ん中が抜けていて,歩いているとまるで太い平均台の上を歩かされているような気分になりました.よそ見していると落ちそうで不安な感じがします.(~_~;) コバイケイソウの群落があり,新芽が出ていました.

写真:遊歩道
 

フィオーレ小淵沢
梅雨に入った途端快晴の天気続きで「梅雨はいずこへ?」という感じがします.小淵沢の花パーク・フィオーレ小淵沢へ行ってみました.ユリにはまだ早いし何が咲いているだろう?と思っていたのですが,ルピナスが見事でした.また,思いがけず青ケシに出会えたのはラッキーでした.青ケシ・コーナーに1本だけ白ケシが混じっていました.きっと苗が混じっていたのでしょう.

写真:ヒマラヤの青いケシと白ケシ(Meconopsis betonioifolia)(6/17撮影)
  

ルピナスも見事でしたが一面のネモフィラには圧倒されました.ウチでネモフィラを栽培した時にはずいぶん徒長してビローンとした感じになってしまったのですが,ここのはシャンと上を向いて咲いています.寒さが厳しいので徒長しないのか,あるいはたくさん群植されているので上を向かないと太陽の光を有利に使えないからかな,なんて思いました.

写真:ネモフィラ畑
 

 


こちらはハナビシソウとヤグルマソウの花畑です.

写真:ハナビシソウやヤグルマソウ等のワイルドフラワー・ガーデン
 

そして見事なルピナス・ガーデン.ルピナスの花は下から上へと咲いていくのですが,まだ咲ききっていないものもあり,満開直前といった感じでした.

写真:ルピナス・ガーデン
 

 

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