蓼科高原だより:その9(2001/06/22〜07/02)

今月2度目の蓼科滞在です.梅雨時期とあって湿度が高く,買ったばかりのエアコンが毎日活躍してくれています.天気の良い日の最低気温14度前後,最高気温24度前後といったところです.

開花したオダマキ 2年前ベランダで頂いた種からオダマキを育てていました.昨年こちらの庭に地植えしたところ,株が成長して無事に越冬,そしてついに開花しました.雨や曇りの日続きで,しかも1日のうちでもほんの少ししか日が当たらない場所なので,なかなかカメラに収めることが出来なかったのですが,ちょうどタイミング良い時に気づいてシャッターを切りました.

近所を散歩していると,自生のオダマキに出会う事がありますが,今まで見たことがあるのはいずれも白花でした.






さて,梅雨の晴れ間を狙って,池田町の夢農場へ行きました.山の斜面を利用した一面のラベンダー畑が見事でしたが,30度を超える暑さには驚きました.ジリジリと太陽が照りつけ,風も無かったせいか「株に触れずとも,そこはかとなく漂ってくるラベンダーの香り」という体験が出来ず残念でした.お店の人の話によると,斜面に植えられているのはほとんどが「ドリーム・ブルー」という品種だそうです.たくさんのチョウやハチが蜜を吸いに訪れていました.
ラベンダー以外にも川縁の土手にはポピー,ヤロー,へメロカリス,ユリなどたくさんの花が咲いていて,赤,黄,ピンク,白と色の競演でした.

写真:左から 夢農場の山斜面,ラベンダーの蜜を吸うモンシロチョウ,ラベンダーをバックにユリを撮影(6/28)
山の斜面に拡がるラベンダー チョウとラベンダー ラベンダーをバックにユリ

ついでに池田町ハーブセンターへも足を伸ばしてみると,ここにもラベンダーのドリームブルーがありました.きっと池田町の気候に合っている品種なんでしょう.ラベンダー以外にも多くのハーブが植えられていて,エキナセア,ベルガモット,フェンネル,マロウ,バラなどいろいろ花が咲いていましたが,特にダブルフラワー・カモミールが咲いているのを見て感激しました.また,面白い名前の「ハットリタイム」も植えられていました.(^o^)

写真:左から ベルガモット,エキナセア,ダブルフラワー・カモミール(6/28)
ベルガモット エキナセア ダブルフラワー・カモミール

写真:ハットリタイムとそのアップ(6/28)
ハットリタイム ハットリタイムのアップ



さて,庭を見ると白いツバキのような花が咲いています.どうやら一日花のようで,翌日にはたくさん地面に花が落ちています.友人にヒメシャラかナツツバキかどちらかだろうと言われ,インターネットで調べてみました.「ヒメシャラの葉と花は,ナツツバキより小さい」という記述がたくさんありましたが,これって両者を見比べる事が出来ないと判断つきません.(~o~) そこで,「葉の裏にある細かい毛を観察して,それが全体にあればナツツバキ,葉脈上だけにあればヒメシャラ」という説明を採用,どうやら我が家にあるのはナツツバキのようです.

写真:ナツツバキと花のアップ
ナツツバキ ナツツバキのアップ


ふと気づくと庭にサンショウのような木があります.葉をこすってみるとサンショウの香り.「ラッキー,サンショウだ!」と喜んだのも束の間,知人に「イヌ(イヌサンショウ)じゃないの?」と言われ,調べてみました.トゲの生え方で本物のサンショウ(トゲが対生=向かい合ってトゲがある)か,イヌサンショウ(トゲが互生=互い違いにトゲがある)か判断できるというので,見てみると…残念!イヌサンショウでした.

写真:イヌサンショウ(7/1)
イヌサンショウの葉 イヌサンショウのトゲ 

昨年植えた,頂き物のスイカズラが開花しました.積雪数十センチの冬を難なく越えたあたりはさすがに耐寒性の強い植物だと感心する次第.開花したのは初めてです.花は良い香りを放っています.

写真:スイカズラ(7/1)
スイカズラ1 スイカズラ2

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