マムシグサの不思議な生態
秋に真っ赤な実を付けるマムシグサ.サトイモの仲間.フタ付きのあまり可愛くない花(失礼!)で特に興味は無かったけれど,たまたま読んだ本「草花のふしぎ世界探検」(ピッキオ編著,岩波ジュニア新書)でこの植物が気になる存在に….
というのも,マムシグサは毎年成長具合に応じて「性転換」するんだそうです.生育に適した環境で大きく育つと雌株に,そうでない場合は雄株になる!しかも3年間にわたり約100株を追跡調査した結果,雄株→雌株,雌株→雄株と両ケースに変化する場合があったそうです.(すごいっ!)
雄花と雌花があることすら知らなかった私は「へぇ〜!」と感心すると同時に,こんな身近に観察素材があるからには,花を見かけたら「アンタ雄?それとも雌?」と覗き見せずにはおられなくなりました.(^◇^)
蓼科高原だより:その17(2002/06/01〜02/06/14)
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蓼科高原だより:その41(2005/07/15〜05/07/22)
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蓼科高原だより:その44(2005/10/09〜05/10/25)
マムシグサ開花(5/26撮影;左から2枚が雄株,3〜4枚目が雌株) ![]() ![]() ![]() ![]() いつもと違う所を散歩していると,変わったマムシグサに出会いました.というのも葉が斑入りなのです.ここは株に近づけない場所だったので,花の雌雄は確認できませんでしたが,面白い葉だったので記念撮影しました. 写真:マムシグサ(5/27,斑入り葉は5/28撮影) ![]() ![]() ![]() 5月下旬に開花したマムシグサは,8月になると雌花の方が結実した姿を現します.そして9月には色づき始め,10月には真っ赤に色づきます. 写真:結実したマムシグサ(左から 8/11,9/23,10/13,10/13撮影) ![]() ![]() ![]() ![]() 10月半ばも過ぎると落ち葉が増え始め,あたりは紅葉の風景となります.そんな中,マムシグサの赤い実はひときわ目立ち,遠くからでも存在が分かります.下旬には最低気温も3度ほどになり,役目を終えてすっかり枯れてしまった雄株に出会いました.地上部は枯れるけど,地下で越冬します.さて来年はまた雄株になるんでしょうか,それとも雌株になるんでしょうか. 赤い実と枯れた雄株(10/23撮影) ![]() ![]() ![]() |
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蓼科高原だより:その45(2005/11/05〜05/11/11)
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