蓼科で出会った野鳥や動物たち


このページでは,蓼科で生活している間に出会った野鳥や動物たちを紹介します.偶然出会ったものもあれば,待ち受けて写真を撮ったものもあります.「蓼科高原だより」の生き物編です.




私たちが蓼科にやって来た2000年には,まだ定住者が少なく,周囲は雑木林でとても静かな環境でした.年々定住者が増えるにつれ,雑木林は切り開かれて来ました.仕方ない事とは言え,自然環境が失われつつあるのは残念です.

というわけで生物に関しては圧倒的に初期の頃の写真が多いです.野鳥写真のためにズーム・デジカメを買ったのが懐かしいです.野鳥たちはジッと待っていても来てくれるとは限らず,かと言ってたくさん来てくれてもうまく撮れずに終わった時も数知れず.カメラにおさめる事が出来た写真は幸運の賜物です.やみくもにシャッターを押して面白い写真が撮れた時もありました.野鳥の正面顔って妙にマヌケ面で笑えます.いくつか載せていますのでどうぞご一緒に笑ってやって下さい.(^o^)
 


蓼科滞在最初の頃はサンデッキの片隅に浅いお皿を置いて水を張り,野鳥の水飲み場としていました.また別の場所にはひまわりの種を置いていました.野鳥たちが訪れるとさえずりが聞こえます.そんな時,そっと様子を伺いながら写真を撮ったものです.部屋の中から撮影したものや戸外で木の陰に潜んで撮影したものなど様々です.

蓼科高原だより:その 5(2000/11/11〜01/11/23)

雑木林の中では結構小鳥たちがいるようで,さえずりがにぎやかです.そこでひまわりの種をアカマツの切り株で作ったベンチに置いてみました.するとシジュウカラたちの一群がやってきて,さっそくつついています.よく観察していると,シジュウカラ,ゴジュウカラ,ヤマガラ,コガラが居ます.いくつかの集団があるようで,一団が去ると別の一団がやってきてエサを食べる,という感じです.ゴジュウカラを見ているとアカマツに下向き(地面の方を向いて)とまり,縦に何度か首を振っています.何をしているんだろう?とよく見ると,どうやらひまわりの種の殻を割っている所でした.どの小鳥もいったんひまわりの種を口にくわえて,どこか安全な所へ飛んでいってから食べているようです.下の写真は,姿をとらえる事が出来た小鳥たちです.(2000/11/22) 

写真:水を飲みに来たヤマガラ
ヤマガラ

写真:左から シジュウカラ,ゴジュウカラ,コガラ,メジロ
シジュウカラ ゴジュウカラ コガラ メジロ

バード・ウォッチングは何といっても冬場がシーズン.木々の葉が落ちると,今までとすっかり見える景色が違って面食らう事もありました.「あれ?あんな所に池が見えていたっけ?」なんていう事はしょっちゅうです.(^^; そんな冬は野鳥の姿が良く見えます.ただ,ジッとたたずんで観察するには寒いのが難点.怪しい迷彩服を着込んで木の陰でしゃがんでいると地面からシンシンと冷気がからだを伝わり,長時間は居られません.

蓼科高原だより:その6(2000/12/9〜12/15)


写真:警戒して辺りを見回しながら,お皿の水を飲む(氷をつつく?)ヤマガラ
   

写真:ベンチにやってきたヤマガラ.お目当てはもちろん「ひまわりの種」
  

蓼科高原だより:その 7(2000/12/29〜01/01/03)
庭に来た鳥たちを撮っている時,あまり見かけない鳥が枝にとまっているのを発見,シャッターを切りました.図鑑を調べてもよくわかりませんでしたが,地元の方に聞いたところ「アトリ」のようだ,との事でした.(01/01/05記)

写真:アトリ(?)
アトリ(?)

蓼科高原だより:その13(2001/11/10〜01/11/22)

木立が冬景色になるにつれ,見通しが利くようになり,野鳥観察がしやすくなりました.ウチのベランダにもエサ(恒例のヒマワリの種)を置いておいたところ.2〜3日経ってエサに気付いた鳥たちが次々とやって来るようになりました.特にヤマガラは人が居ても恐れずにやってきます.室内からガラス越しに1m足らずの距離で彼らを観察できるので面白いです.

写真:左から エサ場にやって来たヤマガラたち
ヤマガラ ヤマガラ ヤマガラ



ヤマガラ以外にもコガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラが来ています.また,カラスの仲間で,はばたくとブルーの色がとても美しいカケス(でも鳴き声は「ギャー,ギャー」でイメージダウン(-_-;))も水を飲みに時々やって来ます.一度カケスの写真を撮ってみたいと思い,ずっと狙っているのですが,非常に警戒心が強く,水を飲むのも一瞬だけ,しかも何かの影が動くだけでサッと飛び立ってしまいます.そんな訳でなかなかうまくいきません.

写真:庭で見られたアカゲラ(11/14撮影)
アカゲラ1 アカゲラ2 アカゲラ3 アカゲラ4 アカゲラ5


「日本の野鳥」(山渓ハンディ図鑑7,山と渓谷社)によると,アカゲラのオスは頭が赤く,メスは黒いそうなので,写真はどうやらメスのようです.いわゆる「キツツキ」と呼ばれる仲間で,このようなゲラ類が居るとカンカン,コンコンと木をつつく音が響いて賑やかです.CASIO QV-2800UXの8倍ズームで撮りました.8倍ズームと言うものの,やはり遠い被写体は辛いです.(^^;

それに対し,下の写真はエナガなんですが,「チ,チ,チ,チ」とさえずりながら頭上すぐ近くまで来たので,うまい具合に写す事が出来ました.(^^) エナガはエサ場には目もくれず,ひたすら樹上で幹をついばんでいます.小さな虫を食べているのでしょう.

写真:これも庭で見られたエナガ(11/15撮影)
エナガ1 エナガ2 エナガ3


ベランダの手すりにホームセンターで入手した薄い木の板を打ち付け,エサ台にしたところ,なかなか好評で鳥たちが次々とやってきます.この時期,朝10時半頃でもまだお皿の水が凍っているので,お湯をかけて溶かしています.すると,さっそくシジュウカラたちが水を飲みにやってきました.きっと,どこの水場でもまだ水は凍っているので,この時間帯に飲める水というのは貴重なのかも,と思った次第です.しかも,午後になると時々この水で水浴びしている鳥が居ます.う〜ん,水浴びの水も飲み水も一緒というのは….(^^;

写真:水を飲むシジュウカラ(11/21撮影)
シジュウカラ1 シジュウカラ2 シジュウカラ3

シジュウカラなどのカラ類は群れを作って行動しています.その中には,ヤマガラ,コガラ,ヒガラ,ゴジュウカラが混じっていることが多いです.シジュウカラは胸元に黒いネクタイがあるのが特徴で,首の後ろ部分が黄緑がかった色をしています.カラ類の中では比較的警戒心のある方で,何かの気配がするとすぐに水も飲まず,エサも取らずに飛び去ってしまいます.一番平気なのはヤマガラ.1m以内に人が居ても平気です.写真撮影のモデルにはうってつけです.(^o^)

写真:コガラ(11/21撮影)
コガラ1 コガラ2 コガラ3

コガラにはシジュウカラのような胸元のネクタイがありません.シジュウカラより一回り小さな感じで,ふっくら丸みを帯びています.

写真:ヒガラ(11/21撮影)
ヒガラ1 ヒガラ2 ヒガラ3

ヒガラはコガラと同じくらいの大きさですが,胸の黒い三角形が目立ちます.そして後頭部が白く(コガラは真っ黒),興奮すると頭部の毛が逆立ちます.まるでヤンキー頭みたい.(^^;

写真:左から ヒガラ,コガラ(手前)とヒガラ(奥),コガラ(11/21撮影)
ヒガラ4 コガラとヒガラ コガラ4


蓼科高原だより:その14(2001/12/28〜02/01/04)

竜神池はほとんど凍っておりその上に雪が積もっていました.一面の白い景色の中,「危険 氷の上にのらないでください」と書かれた赤い看板がやけに目立ちます.(^o^) 池を一周してみると,まだ凍ってない所があり,カモの群れが氷の上で休んでいました.

写真:左から 凍った竜神池と赤い看板,氷の上のカモ
 

すっかり雪に埋もれた野鳥のエサ台ですが,雪を払ってエサ(ひまわりの種)を置き,凍った水皿の氷を解かして野鳥たちの訪れを待っていました.2〜3日様子を見ていたところ,やっと野鳥たちはエサがあることに気付いたようです.例によってヤマガラ・シジュウカラ・コガラ・ゴジュウカラが次々とやって来て,ひまわりの種をくわえ,どこかへ飛んでいきます.こんな雪の世界でも彼らはたくましく生きているのに感心します.

写真:左から 常緑樹・イチイの枝でエサを食べているコガラ,エサ台にやってきたヤマガラ,ゴジュウカラ
  


蓼科高原だより:その17(2002/06/01〜02/06/14)

散歩中にモグラ発見.なんで昼ひなか,しかもアスファルトの上を歩いているのかナゾでしたが,しばし観察させてもらいました.(^o^)
もう一つのナゾは,背中のハエです.モグラはイヤがって体をふるうのですが,いっときハエは去ってもすぐに背中に戻ってきます.まさにモグラとハエの珍道中です.

モグラと言えば,ウチの庭にも時々彼らの仕業と思える穴がボコボコあいている事があります.でも,実物をこの目で見るのは初めてです.手(前足)の部分に注目!なるほど,土を掘るのに都合の良いシャベルのようになっています.しかも下の写真「前から見たモグラ」で分かるように,外側を向いてついているんですね.これで効率よく土を掘る事ができるのか…と感心しました.

ところで,このモグラ君,その後どうなったのか?とても気になりますが,散歩の先を急いだので行く末は不明です.ともあれ珍しい動物を見れた一日でした.

写真:左から 横から見たモグラ,前足の部分,前から見たモグラ
モグラ モグラ モグラ


蓼科高原だより:その18(2002/07/19〜02/07/28)

冬とは違ってエサの豊富な夏ですが,例によってエサ台にひまわりの種を置いておきました.朝早くからエサ台の近くでコンコンコン!という音が響いています.いったい,何だろう…?まずはどんな鳥が来ているのか,チェックする事にしました.

ゴジュウカラやヤマガラは見慣れていましたが,1種類見慣れない鳥が朝と夕方に来ました.図鑑で調べたら,どうやらカワラヒワのようです.ただ,朝と夕方の鳥とでは,からだの色が少し違います.雌雄の差かもしれません.夕方訪れた方がからだが緑色っぽく,黄色の部分が鮮やかでした.う〜ん,光線の加減もあるかもしれません.ひまわりの種がお気に入りのようで,何度もついばみに来ていました.時折,地面に降りて何かをつついていました.

写真:エサをくわえるカワラヒワ(朝8:30頃)
種をくわえたカワラヒワ

写真:カワラヒワ(夕方5:30頃)
カワラヒワ 種をくわえたカワラヒワ こちらを向いたカワラヒワ

一方,おなじみのヤマガラやゴジュウカラですが,どうも今回訪れている鳥たちはからだが小さく感じます.特にゴジュウカラは普通,胸からお腹にかけて白いのですが,今回は黒い斑点模様があるのが特徴でした.もしかしたら幼鳥なのかもしれません.そのゴジュウカラ,ひまわりの種をくわえては,コンコンと柱に打ち付けて殻を割っていました.朝早くから響き渡っていた音は,この殻を打ち付ける音だったのです.う〜ん,目覚まし鳥だ.(^o^)(7/25記)

写真:左から ヤマガラ,ひまわりの種をくわえたゴジュウカラ,ひまわりを割っているゴジュウカラ
ヤマガラ 種をくわえたゴジュウカラ 種を割るゴジュウカラ

ひまわりの種は食べませんでしたが,水を飲みに訪れる鳥も居ます.雑木林にはヒヨドリもたくさん居て,あの甲高い声でよく鳴いていますが,たまたまカメラを持っている時に水を飲みにやって来ました.(7/27記) 
写真:ヒヨドリ
ヒヨドリ

蓼科高原だより:その23(2003/04/24〜03/05/06)

大阪でも見たことのあるシロハラを見かけました.グレーっぽいような茶色っぽいような色でハトよりやや小さく,地上に降りた所を見つけました.目立たない色なので,動いていないと背景に溶け込んで非常に見つけにくい鳥です.写真を整理する時にも,「どこに写ってるんだろ?」という感じでした.(^^;それにお腹の部分はオレンジ色なのに,何故か名前が「シロハラ」なのが不思議です.近づくと「キョ,キョ,キョーッ」と静寂を破る大きな声をあげて飛び去りました.

写真:シロハラ(なんとも目立たない色!)
シロハラ オレンジなのにシロハラ? シロハラ

クロツグミはよく地面に降り立ち,土のところをつついて虫を探しているようでした.名前の通り黒い鳥で,お腹の部分には黒班のまだら模様があります.ヒヨドリは庭の水飲み場にやってきました.イカルは団体でやって来て,ヒマワリの種を食べ散らかしていきました.

写真:左から クロツグミ,ヒヨドリ,イカル
クロツグミ ヒヨドリ イカル

カケスはカラスの仲間で,大きなからだをしていますが警戒心の強い鳥です.翼のブルー模様がとても美しく,飛んでいる所はよく見かけるのですが,なかなかカメラに納める事が出来ませんでした.たまたま庭のヒマワリの種置き場にやって来た所を,窓ガラス越しでしたがようやくとらえる事ができました.くちばしにヒマワリの種をくわえています. 

写真:カケス
カケス

蓼科高原だより:その26(2003/08/07〜03/08/17)

近所で建築ラッシュのため,この頃野鳥を見ていなかったのですが,お盆休みで周囲が静かになった途端,野鳥たちが戻ってきました.いつもと異なるのは,幼鳥たちが多いことです.きっとこの春生まれた子供たちでしょう.成鳥に比べ一回りか二回りほど小さな個体が次々にやってきて,水たまりで無邪気に水浴びをしています.このシジュウカラ・ヤマガラを含む一群には親鳥も混じっているようで,こちらは警戒心が強く,辺り一面を見回して幼鳥たちを敵から守っているようでした.

水浴びする幼鳥たち

幼鳥の水浴び 幼鳥の水浴び
蓼科高原だより:その49(2006/08/06〜06/08/21)

散歩していたら,野鳥のヒナ(何の幼鳥かなぁ,ムシクイの仲間かな?)に出会いました.アスファルト道路をヒョコヒョコと歩いているのです.巣から落ちたのか,親とはぐれたのか….最初は遠くからズームを使って撮っていたのですが,そっと近づいても逃げる気配がありません.ついに1m程の距離まで近づきましたが,やはりじっとこちらを見ているだけで逃げようとしません.おかげでカメラ目線の面白い写真が撮れましたが,この子の行く末が案じられます.厳しい自然界では弱肉強食,どこかでこの瞬間にも狙っている動物や鳥が居るかもしれず,そうなるとその辺をチョロチョロしていたら餌食になってしまうのも時間の問題かもしれません.早く親が見つけてくれると良いのだけど…と思いつつ,その場を去ったのでした.

写真:迷いヒナ

  
蓼科高原だより:その64 (2008/09/09〜08/09/22)

野鳥たち−シジュウカラの水浴びとアカゲラ(09/19)
ベランダに浅いお皿を置いています.時折野鳥が訪れてそこで水を飲んだり水浴びしたりしています.久しぶりに見ていると,シジュウカラ,コガラ,ヤマガラらが来ていました.網戸越しに撮影です.

写真:シジュウカラの水浴び(09/12撮影)
  

コンコンコンと鋭い音がするので上を見上げると,シラカバの木にアカゲラがとまっており,木をつついていました.ズーム撮影で画像が荒いですが….

写真:アカゲラ(09/16撮影)
 


蓼科高原だより:その67 (2009/04/27〜09/05/10)

オオムラサキセンターにて(05/04)
ツバメが飛び交っており,辺りを警戒しながら降下,水が無くなった池に下りて沼地をつついていた.下の画像右端では何か口にくわえているようだ.巣作りの材料かな?

写真:ツバメ
  


蓼科高原だより:その75 (2010/04/28〜10/05/16)

近所の野鳥や動物たち(〜05/04)
樹木の葉が茂る前,野鳥たちの姿が良く見える.今回滞在時にいろいろ野鳥を見たが,まともに撮れたのは数少ない.散歩途中にリスに出会った.

写真:ホオジロ,キセキレイ,リス
  

クロツグミ(05/14)
ハーバルノートからの帰り,ふと木々の間を飛ぶ鳥が目に留まった.見ると枝でジッとしている.これはチャンス!とシャッターを切る.黒っぽいからだは見えていたが,遠目に何の鳥かは分からなかった.鳴き声からはツグミっぽいなぁと思っていたが,帰宅して画像を調べて見たらクロツグミだった.お腹の点々がポイント.

写真:クロツグミ
  


蓼科高原だより:その76 (2010/06/03〜10/06/19)

オオヨシキリ(06/09)
散歩に行くといつも池のほとりの定位置でさえずっているオオヨシキリ.最初は何の鳥か分からず,ひたすら奇妙なさえずりが印象に残っていた.「ゲッゲッゲッ」「クワッ,クワッ,キー,ジジジ」とだみ声で鳴く.一度その姿をカメラにとらえ,後で調べてみたらオオヨシキリと分かった.最近はネットで鳥のさえずりを確認出来るから便利.

写真:オオヨシキリ
    


蓼科高原だより:その78 (2010/08/05〜10/08/25)

ゴジュウカラがやって来た(08/14)
ベランダには小皿が置いてある.雨が降ると自動的にそこに水がたまる.そうすると晴れた日に野鳥たちが水を飲んだり,水浴びしたりしにやって来る.この日も野鳥のさえずりが聞こえ,ソッと窓の外を覗いてみた.するといつもはシジュウカラが来ている事が多いのに,この日は珍しくゴジュウカラが水浴びしていた.思わずカメラを持って来て窓越しに記念撮影.ゴジュウカラを間近で見たのは久しぶり.(^^)

写真:ゴジュウカラ